一月三十一日
夜勤の帰り、踏切で電車の通過待ちをしていたおばさんが、「PENDI」の文字が全面無数にプリントされたコートを着ていた。「おばちゃんそれたぶん、けっこうな高確率でFENDIのパチモンだよ!」と言いたいところだったがやり過ごした。みんなそれぞれに事情があるのだ。と察してみた。
ホリケのライブに初めて行った。かっこよかった。あまり気持ちよさそうにギター弾くもんだから、こちらも愉快で笑ってしまった。そのうちデンジャラ誘いたいなあ。
ついでに池袋で目当ての本とCDも手に入れて、いい夜勤明けだった。おやすみなさい。
一月三十日
実家から届いた梅干しで最近よくおにぎりを作る。それを夜勤に持っていくと、けっこうがんばれる。もとをたどれば梅干しは城端から、こないだの餅は茨城から。なるべく長くお世話になりたい味だ。
一月二十五日
実家から届いた餅で雑煮をつくった。うまかったー。正月がまた来た感じがした。
それにしても寒い。洗い物をするときは裏毛付きの炊事用手袋をするが、それでもなお水は冷たい。台所の蛇口から出るお湯はいつもうっすら白濁しているので、ほとんど使わない。我が家の大きな謎だ。暖房をつけるとエアコンの吹出口からひんや〜りした風が出てくるのも、大きな謎だ。
一月二十三日
雪また見逃した。
スマイルTシャツを着てのぞんだピッグライブは、残念ながらうんこだった。人の力に頼るもんじゃない。また出直し。
かっこよかった対バンのCDをリピートして聴く。毎度のこと、こういう出会いは大事にしたい。
一月二十二日
ゆうべは仕事のあと、職場の人たちと成田の居酒屋で軽く飲んだ。ある先輩が「体調不良で休めばみんなが心配してくれるから、あたしは明日あたり風邪をひきたいのよ」と真面目に話していたのが妙に面白かった。
居酒屋のカウンター席では小四くらいの男の子が食事をしながら店のテレビを観ていて、不思議な光景だった。彼の父親は目の前の板場で料理の腕をふるい、母親は接客で店内を走り回っていた。その姿を見て育つ彼は将来有望だろうなと勝手に思った。帰り際、カウンターの机に向かって宿題でもしているのかと思い覗いてみたら、おもっきしニンテンドーDSやってたけど。めっちゃ現代っ子。
なんとなく三松に似た雰囲気があって、いい店だった。また行きたい。
一月二十日
ゆうべのナカム&マギー企画はとても素敵だった。ハースペがかっこよかった。思わずビールがすすんだ。結局飲み足りず秀吾と朝まで飲んで、気持ちが悪いけどすがすがしい。俺も今週のライブがんばろう。
まだ降ってはいないけれど、明日の朝には雪が積もるらしい。なにくそ。なにくそだ。よし。おやすみなさい。
一月十八日
土日はいよいよセンター試験だ。俊紀がんばられー。や、でもプレッシャーになるとよくないから、やっぱりがんばんなー。や、でもどうせ日記読んでないから、そして俺が言ってもプレッシャーにならんから、やっぱりがんばられー。落ち着きのない兄貴だ。実際のところそんなに心配していないのだけど。なるようにしかならんのだ。ちゃんと朝飯食ってベストを尽くしてほしいものだ。
一月十七日
通勤電車からの景色、佐倉あたりで田んぼに雪が積もってるのに気づいてびっくりした。知らんかったー。また降ってほしい。
買い置きのビールがなくなって焼酎生活が始まった。一本目は「合掌の華」。越中五箇山ばんざい、というわけで世界遺産の合掌集落のイラストがラベルになっている。まさに地焼酎。二本ある。お湯で割る。飲む。あたたまる。酔っぱらう。おやすみなさい。
一月十三日
この週末はたくさん不摂生をした気がする。楽しかったからよし。料理するはずだった食材がたくさん冷蔵庫に残っているので、夜勤が終わったらちゃんと自炊したい。
それにしても寒い。どうせなら雪が降るくらいに寒くなればよい。
一月十一日
今夜は同期の有志で新年会。忘年会で飲んだばかりだったが、相変わらず楽しかった。どいつもこいつも魅力的でいい人たちだ。何十年後も同期会ができたらいいなと思った。
帰りの電車、隣に座っていた男性客二人が言い争いになりかけた。若いほうの男性が携帯で通話していたのを年配の男性が注意して、若いのがうっせえふざけんな、と言った。両方とも酔っ払っていて、不穏な空気になった。先に年配が折れてなだめると、電車がなくなってしまったから途中の駅まで嫁に迎えに来てもらうためにやむなく電話したのだ、と若いのが言った。それはしかたない、こちらも言い方が悪かった、申し訳ない、と年配が謝った。とんでもない、こちらこそすみませんでした、と若いのも謝った。そこからお互いの身の上話が始まり、片方が電車を降りるころには仲良しになっていた。お二人とも素敵ですね、と心の中で拍手をした。にやけている俺を見て、向かいの女性はこいつ気持ちわる、と思ったかもしれない。打ち解けるのが照れくさそうな二人が最高に微笑ましかったのだった。
一月五日
短い帰省だったがのんびりできてよかった。正月九州を旅していた父親に、太宰府天満宮の縁結びのお守りをもらった。天神様は恋愛運にも口出しできるのだろうか。縁結びといえば野原さんが結婚するそうだ。めでたい。店に着ていった負け犬パーカーは七年ものだった。最後に買ったオリジナルのシャツも大事に着たい。ボーイズハートのみならず、城端の祖母がやっていた酒屋も店じまいすることを知った。悲しかった。どうせ処分するからと、焼酎のボトルをひくほどもらった。冬だし毎日お湯割りにしてちびちび飲んで、どれくらいかかるだろう。誰か飲もう。
気温は高いはずなのに、こっちの空気は富山よりも冷たく感じる。それは文字通り気のせいなのだろうと思う。
一月二日
年越しはこないだ父親にもらった氷見うどんを食べて過ごした。うまかった。
年明けて昨日今日と仕事はひま。明日富山に帰る。こっちに戻るころがピークのはずなので、がんばれるようにしっかりのんびりしたい。大雪だといいなあ。でも飛行機は飛べ。