過去の日記 2006年

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十二月三十日
ピークが一日ずれたような忙しさも、あっという間に終わった。大事な日はいつも過ぎるのが早い。ブースを出るたびに空港の大きな窓から晴れた空を見て、別のことを考えていた。職務専念義務違反はなはだしい。
仕事のあと、先輩方とカップヌードルで疑似年越しをやった。うまかった。明日の午前でようやく仕事納めだ。しっかりやりたい。

十二月二十八日
心地よい胃もたれ。本日はお日柄もよく、いい休日だった。でもやっぱ夜は容赦なく寒い。また温泉に行きたくなった。
在外公館に派遣される職員の募集に、心が揺れた。かなり危なそうな国も派遣先に含まれているけれど、行って初めてわかることが多分たくさんある。と思ったら、勤続年数の条件付きで全くお呼びでなかった。悔しいのでもし行くことになったらと想像すると、その時は色んなことを諦めるんだろうな。バンドとか、もっと大事なものも。
やっぱり無理やな。後悔は、ないな。明日は出国のピークなのでがんばろう。おやすみなさい。

十二月二十六日
カツよ、こないだは泊めてくれてありがとう。今度は奇遇でなくちゃんと飲みたい。夜勤明けが二度続いたような休日だった。
イブに見た灯りは大勢の視線にさらされてあまり綺麗でなく、逆に共感した。チキンとケーキとビールを仕入れて、家でクリスマスの祝いをした。何の進歩もないなあ。
今日は寒くて雨。雪は降らんかなあ。

十二月二十一日
お国に帰る欧米の方々から、去り際に「メリークリスマス」などと声をかけられると、それはもうハッピーな気分になる。そのあと若干寂しい気分になる。やっぱりさ、クリスマスや正月なんかは、自分のとこでゆっくり過ごすべきだろうと思うわけだ。しかしながら出国のピークは無情にも近づいている。どんなもんか予想もつかんが、気合い入れてがんばりたい。おやすみなさい。

十二月二十日
今日は休日。昼はもつをだらだら煮込み、夕方になって散歩がてら、夕暮れと逆の方向に歩いて駅に向かった。気づいたら吉祥寺にいて、軽音の定演を観た。シルエレは懐かしかった。一年足らずなのにすごい昔にタイムスリップしたような。後輩の涙に身勝手に感動した。追いコンも行けるとよいなあ。

十二月十九日
一昨日はピッグの録音をした。限られた時間の中で、借り物の時間の中で、本物の夢を見るには全くもって力不足だった。逆にメンバーは頼もしく見えた。もっとこだわっていきたい。
今日はストーンレンジのイベントに行った。渋谷屋根裏で見るストーンレンジも、それはそれは素晴らしかった。藤本さんのベースから、一音一音にかける心意気のようなものが伝わって熱くなった。それでいて正確な演奏、どうにかして近づきたい。
バンドは意外と狭い。今日のストーンレンジとリーファーの対バンもそう。あと、一昨日の下北沢で百円ジャケ買いしたバンドが実はシロップと同じレーベルで、しかも来月のミートイーターズ企画に出演予定だったりして。身の程知らずは承知で、一ミリでいいから割って入りたい。がんばろう。

十二月十六日
OB会がものすごく楽しかった。OB一年目、まさに一年生の気分で、緊張しながらも参加できたことがとにかくありがたかった。小谷に誘ってくれた加賀美さんにひたすら感謝。来年は若干の欲が出てくるかもしれない。軽音を卒業してもまたバンドやりたい人がおるもんやから。
正味な話、酔っ払った。明日はピッグの録音がある。ぶつけたい山ほどの感情はぐっとこらえて。本当はライブがしたい。がんばろう。おやすみなさい。

十二月十四日
この一週間、五回も新宿に足を運んでいた。そら妙な疲れがたまるわけだ。明日の夜勤明けは家でごろごろしたい。そのあとはまた国立に下北沢に渋谷に吉祥寺に、相次いで出没。一気に年の瀬、まさに瀬戸際だ。不思議と新年を迎えられる気がしない。

十二月十日
泊まり勤務の半分終わり、高谷の日記に涙した。いい話よね。でも空港の仮眠室(六人部屋)じゃ嗚咽も許されない。
ピッグの録音が今度の日曜にある。実力以上のものは出せんし、一週間で実力なんてつかんだろうけど、豚どもよ、じたばたしよう。おやすみなさい。

十二月八日
審査の合間、六百枚の書類に、日付取替式のスタンプで来年一月二日の日付をひたすら押す作業をした。二百枚くらい押したところで気づいたのは、「2.JAN.2007」とするところを「2.JAN.2006」にして押していたということ。萎えた。それまでの作業が無駄になったから、だけではなかった。戻れるものなら。
バイト先で唯一同学年だった子が、地元の市役所の内定をもらったらしい。よかった。飲んで祝って胴上げしてやりたい。

十二月五日
そんなわけで、土曜から富山に帰っておりました。
久々にじゃこと会って飲んだ。話題の多くが仕事のことなのが、何となく不思議な感じがした。お互い富山を離れて大学行ってまったく違う時間を過ごしてきたわけだが、こうしてまた話すことができて、小さなことで共感できたりするのがうれしい。いつの間にか、じゃこは随分と大人に見えたわ。結婚式にはいかなる強行日程でも駆けつけよう。
明日からまた仕事がんばろう。それにしても、津田沼の寒さはなぜだか富山のそれより身にしみる。

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