三月三十日
荷造りが進まない。むしろ今日できたのは要らない本やら何やらをまとめることだけだった。すでに気まずいくらいの量の廃棄物が出ている。四年住んだ部屋を空にするというのはなかなか難儀だ。明日はちゃんとがんばろう。
三月二十九日
昨日は遅めの卒業式。母親が来てくれてありがたかった。やることは大体やった。ゼミの先生に挨拶したし、クラスの面々で話できたし、わかめうどん食ったし、卒業式の日に昼寝できたし、もちろん軽音で飲んだし。酔っ払って、話したい人たちすべてと話せんかったことが悔やまれる。まあ仕方ない。これからもきっとお世話になる。
自分は四月から成田で働く。土曜に引っ越しできることになった。将来的には全国どこに行くかわからんし、意外と関東を転々とする程度かもしれん。新しい生活を始めるのは面倒だがそれ以上に楽しみだ。そう思えるのは、多くは両親のおかげである。転校を経験させてもらったこと、東京で大学生をやらせてもらったこと、感謝している。転勤めんどくせーと愚痴りながら、できればいろんな所に行ってみたいと思う。旧い生活でのつながりはちゃんと大事にしながら。
今夜は足袋'sライブに出かけた。楽しかった。なんかこのバンドの面々の表情と音はすごく好きだ。今後もだらだら続けてほしい。そして杉田的サプライズ、ナイス。「デンジャラ祭りみたいだねー」と笑うリキマルさんは、かなーり可愛いかった。お疲れ様でした。素敵な保母さんになってください。
最近の陽気に油断させられたらしく、帰り道はえらい寒かった。その寒さだけでも共有できてよかったと感じる自分が、ものすごくしょうもないと思った。
三月二十六日
おとといのリザードでは素敵なライブを観れた。全く同じ状況でスマイルがステージに立つ様を思い浮かべた。妄想は勝手で、励みにはなる。がんばろう。
いい日ばかりが続くわけもなく、ここにきて引っ越しの予定がパーになった。ほっといた自分が一番悪いんだが。困ったな。まあこういうのも楽しんでいこう。
三月二十三日
ゆうべはサイクロン。ビールを普段より多めに飲んだ。中盤の記憶があまりない。でも間違いなく楽しかった。最後の曲は急にきて、慌ててがんばった。
ライブ後、このごろ自分でも薄々感じていた点をPAの方に指摘されたようで、図星な一方で正直かなりうれしかった。自分の演奏をよく見てもらっているということは、ただただありがたい。考えることは山ほどあって、もっと精進せねばならない。これからもスマイルを続けていきたい。
今日はシェリーズの大事なライブがあった。二時間前に代々木入りして近所をうろついた。タイムズスクエアという建物に初めて入った。駅裏のおにぎり屋さんで食べた鮭ハラスむすびが、ものすごく美味だった。目の前でおばちゃんが握ってくれるのがポイント高かった。
肝心のライブは、あたたかくてゆるくて、エモーションヌでかっこよかった。三人はもちろん、観る側も気持ちが入っていて、心地よい空間だった。大勢の人が見守っていた。みんなこの三人のことが大好きなんだろうと思った。自分もその点では絶対に負けんが。節目のワンマンは大成功だったようで、本当によかった。おつかれさま。また早くシェリーズの音を聴きたい。自分もバンドやりたい。
三月二十一日
すごくいい一日だった。絶叫も中華もこの寂しさも久々だった。
明日はライブだ。それはもう、がんばろう。
三月二十日
国立に戻ってきた。
おとといは西町に出かけた。一年ぶりか。ボーイズハートと野原さんは相変わらずだった。野原さんはむしろ若返っていた。それを結局伝えずじまいだったのが悔やまれる。いつものように買い物をした。
西町を端から端まで歩いた。以前にも増して空き店舗が目立つ。真ん中に位置する西武は今月いっぱいで閉店し、まだ後釜も決まらんらしい。高校生の頃に比べるとだいぶ寂しくなった。ボーイズハートが変わらずあるのが逆に不思議だ。彼女ができたら連れてきます、と野原さんに言った。大学に入った頃からずっと言っている。できればその時まで、あってほしいと思う。
今日、大学の掲示板で卒業を確認した。よかった。これで本当に卒業するしかない。就活も卒論も単位も、のらりくらりとすべて通り過ぎてしまった。こんな心境になっている自分が、あまりに贅沢だと思う。
セブンイレブン矢川駅前店の新人の店員さんは、「〜ございます」「〜いたします」あらゆる語尾の「す」を、「s」ではなく「th」で発音する。くだらないが、その徹底ぶりがものすごく健気だ。こんな素敵な矢川を、もうしばらく離れたくない。
三月十七日
妹の高校受験がうまくいった。荒井や秀吾や自分の後輩になるというのは不思議な感じもする。しかもバスケ部に入るつもりらしい。よかよか。
明日は西町に行こう。
三月十五日
ヤマダ電機で機種変更をしてみた。今度のが三代目。なかなか使いやすそう。カメラもきれい。よし。
実家は居心地がいい。でも国立におらん寂しさもある。わがままだ。
三月十四日
富山に帰った。雪。寒い。携帯の充電器を忘れてしまった。しまった。くまった。もうすぐ電源が切れる。一時連絡つかんかったらごめんなさい。富山で機種変更してしまおうかしら。
三月十三日
こないだ自転車を撤去されてしまったので、このごろは歩くことが多い。交通・通信の発達は、身体的にも精神的にも確実に人間を拘束する。のんびり歩くのは気持ちがいい。
今日は津田沼に部屋探しに行った。すごくいい所だった。駅前はわりと栄えていて、でも少し離れると畑が広がったりして。まさにベッドタウン。イシバシ楽器もあって言うことなし。部屋も見つかった。津田沼駅からやや離れるのは許せ。むしろ最寄りが津田沼じゃないのも許せ。矢川もそうだった。なんにしても、自分の好きな人が、好きになってくれるような街に住みたいものだ。
接吻する男のモデルは作者本人らしい。それでもきっと多くの人が、自分を、自分のパートナーを、男に重ねる。そういう力のある作品だと思った。
三月十一日
ゆうべはシェリーズライブ。よかった。神はもう舞い戻ってきたんではなかろうか。いつからか平等に見れるようになったのは、成長だと思う。でもビーは逆に凝視した。あれが自分にとってのキラーチューンらしい。高谷に遅ればせながら、泣いた。
今夜はマークスマンライブ。めちゃめちゃかっこよかった。いつか、翼さんのような味のあるベースが弾けるだろうか。弾きたい。こないだザーザズーで見たあるバンドのボーカルが、バンドも恋愛も歴史がものをいうと言った。なんとなく同意した。バンドの積み重ねの結果が、デンジャラ祭りであり、追いコンだった。恋愛はどうだろう。
これから常と悠太と三人で飲む。吉野家の鶏炭火焼丼とサイクロンのビールが、胃の中で絶妙に気持ち悪い。でも飲むぜ。楽しみだ。
三月十日
追いコンが終わった。おとといの始まりが一週間くらい前のことのようだ。どのバンドもかっこよくて聞き入った。ロストプロフェッツの悠太がやばかった。あれは泣けた。一緒に軽音入ってよかったね。
自分がやったのは、ナンバーガール、グレイプバイン、ジミーイートワールド、ステレオフォニクス、トドル。全部大好きで楽しくて幸せでせつなかった。言い出しのトドルを最後にやれてよかった。じいの、前ちゃん、容子さんありがとう。この三人は自分にとって常に憧れだった。一緒にバンドやるのがとにかく楽しくて、もはやバンドでなくても楽しくて、紅葉見に出かけたのも懐かしい。三人が自分以外と組んだバンドを見ると、かっこよくて悔しくて、でもやっぱ楽しくて、胸が躍って。だからトドルは感無量だった。ありがとう。
今まで軽音でたくさんのバンドをやって、見て、たくさんの人に世話になった。心から感謝したい。指折り数えてもなかなかきりがないけども、ゆっくりかみしめたいと思う。今日はシェリーズのライブに出かけたが、その話はまた明日。おやすみなさい。
三月七日
ファズフロウト企画に出かけた。到着すると、いつもどおりボーカルの工藤さんがザーザズー前でうろうろしてて面白かった。シェリーズワンマンの折り込みチラシを見てにまにました。
客の入りは寂しげだったが、ファズフロウトのライブはやっぱ断然かっこよかった。いつか対バンしてみたいバンドランキング、わりとぶっちぎりのトップだ。おかげで美味しくビールが飲めた。祭りの余韻が残るなか、追いコン前夜に代々木まで出かけたことに意味はあった。楽しい二日間にしようと思った。よし。おやすみなさい。
三月六日
祭りはあっちゅう間に終わった。どのバンドも面白くてかっこよくてまいった。とくに珍しく至近距離から見たシェリーズ、気づいたら飲み込まれていた。ものすごくよかった。自分らのライブ、込めた気持ちは少しはステージに宿ったと思う。そこに立って演奏していることがうれしくてありがたくて、たまらなく幸せだった。祭りに関わっていただいた方々に心から感謝したい。本当にありがとうございました。また夏ごろにでもやれたらよいなあ。
濃いめのココアは予想通りに甘い。自分がこんなに甘い人間だとは露ほどにも予想しなかった。でもお湯で薄めるようなことは二度とするまい。そう思いながら飲み干した。
三月四日
夜、のんびりとぶり大根を作るあいだ、バイトが終わったのだということを実感していた。月曜にでも遊びに行こう。
その前に明日は祭りだ。こっちのほうが実感がわかないが、ものすごい楽しみだ。はっちゃけよう。おやすみなさい。
三月二日
ピッグライブ。難しかった。何が悪いのかわからんが、なんとなくやりづらかった。バンドてのはデリケートなものだ。でも一応の最後だけあって、気持ちは折れずに楽しくやれた。これはよかった。これからもどうにか続けていきたい。
ビールが飲み足りない。誰か付き合ってください。でも眠いのでおやすみなさい。