日記 Dr
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9月3日(月)
昨日は久しぶりに横浜リザードでライブ。このライブハウスは家から遠いのが難点だが、ステージが暑くてちょうどいい汗をかけて楽しい。
帰りにちょっとトラブルで修羅場を覗き見た気がしたが、なんとか軟着陸した。おれは早く帰ろうと思っていたのに、ヤンにそそのかされてつい、中華街で飯を食べてしまったのがだめだった。いや違うよ、違うよ。ライブなんだからバンドで飯食いに行ったのは間違いではなかったんだって。会う約束しちゃってたのがだめだったな。
で、今日の朝帰宅した。ただ、昨日家の鍵を忘れて出てきていたので、窓から入らざるを得なくなった。ドキドキしたが、想像していたよりも簡単にはいれた。セルフでガソリンをいれるくらいの難易度で、はいれた。最初は恐る恐るだが、やってしまえばなんだこんな容易いことだったのかと思う程度のことだった。空き巣に入られないように、これからはちゃんと窓は閉めて出て行かなければならない。
そういえば、小学生のときの放課後、友達の家で遊ぼうと思ったらそいつ鍵っ子なのに学校に行く時鍵を忘れていて、でもどうしても家の中で遊びたくて、しかたなく14型テレビくらいの大きさのトイレの窓から入って、そいつに尊敬&感謝されたことがあったっけかなあ。肩が脱臼しかけたけど、あれもまたいい思い出だな。
9月6日(木)
今日は台風ーンらしいのでヤンとの個人練習はなくなり、いまさらながら日曜日のMDを聴いた。ドラム走りまくってまっせ。ひどいでっせ。下手すぎでっせ。聴いてられなーい。あんなに楽しかったのに。シンジラレナーイ。台風ーンさんさえよければぼくを吹き飛ばしてほしいくらい恥ずかしい演奏であった。
週末は福岡へ行く予定だが、天気は大丈夫か。
9月7日(金)
どうやら明日は飛行機が飛べそうな天気になるらしい。つうか、暑すぎるくらいらしい。しかも南へ。暑すぎてまた会話が「暑っ」にしかならないといいが。とりあえず早く寝るべし。
9月8日(土)
タイ風一家で暑い中、スカイマークの飛行機は飛んだ。スカイマーク、安いのはいいが、狭い。本当に狭い。みんな体育座り状態で、ぐらんぐらんゆれるのを必死に我慢していた。おれは機内で出されるコンソメスープが大好きなので、寝ずにまっていたのに、そんなサービス、はなからねえでやんの。ジュースのペットボトルを100円で販売してる程度なんだ。まあコストダウンだからしょうがないとするか、って思ったけど、「当便ではおしぼりを配布しております」って自慢げにアナウンスしてくるのが気に食わん。それでも「おしぼりかあしょうがねえ顔でも拭くかあ」と思って受け取ったらウェットティッシュの「お手拭き」でやんの。それがもう腹立って腹立って。帰りはこんなウェットティッシュ受け取らん。
まあそうこうしてるうちに飛行機は福岡空港に到着。福岡空港って市街にあるのね。こわいこわい。近くには住みたくないわな。空港から福岡市営地下鉄に乗り西新駅近くの注目のラーメン屋「しばらく」に行って、ラーメン、明太ご飯を食す。ラーメンはまあこれ、東京でも食えますから、大したことはなかったけど、明太子うまいね。そしておばちゃん、おにいちゃん、優しいね。気さくなんすよね。それがよかった。
そのあと唐人町駅に行き、十五分歩いて、ヤフードームにてデーゲームを観戦。ヤフードーム、デカい。そしてソフトバンク本多や川崎の脚の速さをみて驚き、馬原の球の速さをみて驚き、王監督のユニフォームの似合わなさに驚きし、あっというまにゲームは終わって室内花火ドーン!ドームで響いた大爆音にびっくりして、ドームを出ると、暑っ。やはり第一声はそれだった。
博多駅近くのホテルにチェックインし、風呂に入り荷物を置いて、夜の中洲川端へ。屋台のある川沿いは予想以上に賑やかで、うまいラーメンが食えるという人気の屋台「竜」でビールとラーメンを食し、天神へ。とりあえずナンバーガールなどがやっていたというライブハウス、天神ビブレホールの玄関を写メで激写。そのあと有名な天神地下街をまた激写。この地下街は地上の街通りのように街灯があり、そして長い。ちょっとロマンチックだった。そのあと天神の屋台でおでんを食しながら、焼酎をごくごく飲んで帰って来た。なんで酒がこんなに進むんだろうと思ったが、塩分の取り過ぎでのどが乾いているからなのだろうなと冷静に分析しながら、消灯。旅はいい。
9月9日(日)
今日は一緒にきてくれている人のリクエストで別府まで足をのばしてみた。別府は特急で博多から二時間。それまでどう時間をつぶすかだけを考えていたら、この電車、特急ソニック号の内装をみているだけで時間を忘れた。明るい赤と白の配色と、中国のミッキーマウスのような形のへッドレスト(このヘッドレストの形はそのまま特急ソニック号のエンブレムとして使われているのが面白い)、それから足を乗せると徐々にさがっていくフットレストが印象的で、宇宙的な、キューブリック映画を思い出させる。すごくかっこいい電車だった。
で、別府に着いて、帰りの指定券を予約し、バスで鉄輪(かんなわ)温泉へ向かった。そこにはどうやら「地獄巡り」という、温泉を八つ回れて二千円というチケットがあるらしく、二人して、タオル一枚で足りるかしらなどと温泉につかって流す汗の量を危惧していたが、なんと、「地獄巡り」というのは九十度以上でポッコポッコ沸騰している温泉を観てまわるだけという、単なる観光スポットだった。それを知らずの「タオル一枚で足りるかしら」という考えはまあ、あながち間違いではなく、歩くだけで汗が吹き出るくらい今日は暑かったのではあるが。
「地獄巡り」の吹き出る温泉観光スポットはそれぞれ馬鹿らしく、たとえば「かまど地獄」は入るところにでっかい釜の上に赤鬼がいるオブジェがあるだけであったり、中の売店にはマジックで使う道具がほこりをかぶっていたり、「白池地獄」では熱帯魚の水槽が中心だったり、「鬼山地獄」では地熱を利用して飼っているワニたちが主役だったりした。しかも働いているひとびとがみな愛想がない。ただ、「山地獄」は温泉熱を利用して動植物園をやっていて、そこのカバの「しょうへい」くんがかわいかったのがこの「地獄巡り」の最大の喜びだった。
八地獄のうち隣接している六地獄を観てそそくさと鉄輪温泉を立ち去り、(立ち去るときに熱海にあるのと同種と思われる「秘宝館」を発見!)今度は本当にお風呂に入るために別府温泉駅に戻り、別府市営の「竹瓦温泉」に入った。その温泉はソープランドやホテルが立ち並ぶ歓楽街に立っているわりに、歴史がありそうな外観がたまらなかった。男湯に入ると、脱衣場があり、そのわきから階段がくだり、そこに湯船があった。その造りが新鮮で、おいら別府に来たぜってようやく実感したのであった。風呂から上がると、汗が吹き出て、タオル一枚ではどうにもならなかった。温泉の建物の外に出ると「浴衣で卓球大会」が行われており、若めの女と爺さんが真剣な顔で、半ば切れ気味で戦っていたのに引いてしまった。
今日一日別府を歩いたが、ここはあんまりよくない。鬼怒川や熱海でも見せつけられたが、街が寂れちゃっているのだ。立派な温泉ホテルの鉄製のベランダが錆びて赤茶けて、駐車場ががらがらで、働いているひとびとに元気がない。これは仕方ないんだろうか。
疲れたので帰りの指定券をキャンセルし、早めの列車の自由席でホテルに帰った。ホテルのリンスインシャンプーが気に食わん。つぎからはシャンプー持参だな。
9月10日(月)
今日は旅行最終日。朝、ヤフードームのバックステージツアーというのにいった。どうしてもプロの使っている人工芝を触ってみたくて。したらうちの高校の室内練習場の人工芝とほとんどかわらなかった。
お土産を買って(ユーたちのもあるぜスマイル諸君)、コインロッカーに預けて、市内の日本庭園や街中をぶらぶらして、昼飯に食べたのが、寿司屋か海鮮料理屋の貝汁セット。サバの塩焼きとあさりの味噌汁とご飯とサラダで600円だったが、サバのうまいのなんのって。関サバかな?あぶらがすんごい乗っていて、うまかった。
夜、三たびヤフードームへ。飛行機の都合で試合は八時までしか観戦できなかったが、今日は地元ファンにまじって応援できた。「うぉー、わっしょいわっしょい、うぉー、たーむーら」っていうチャンスのときにしかできない応援がすさまじくテンションをあげた。千葉マリンスタジアムにも行こうと決めた。
帰りの飛行機。往路の飛行機より少し大きな機体でぐらんぐらんの揺れは少なかったが、また「おしぼり」を自慢げにすすめてきたので、「いいです」とことわったら「なんでもらわないの?おしぼりよ?私たちのおしぼりを無下に断るなんて…」みたいな顔をされたのが、腹立って腹立って。
無事に羽田空港に着いた。明日からまた仕事だ。バテないだろうか。
9月11日(火)
こっちに帰ってきたら、ガソリンが1リットル五円も安くなっていてびっくりした。給油ランプを無視して旅立ったのが功を奏した。
今日は久しぶりの仕事だったが、自分にまつわるトラブルもなく、順調に仕事をこなした。時間があいたので、掃除機をかけた。僕は掃除機をかけるときのにおいが好きだ。ミクシイにそんな人達のコミュニティがないか探すくらい好きだ。Googleで「掃除機のにおい」を検索したら、全部マイナスイメージなことでヒットしたのを考えると、少し変かも知れない。
そしてコードを巻くとき全開であのコード巻きボタンを押すと、コードがムチのようになって自分にかかってくるのが怖いが、当たるか当たらないかゾクゾクする感覚が好きだ。あのときのコードのスピード、尋常じゃないでしょ。あれは怖い。けどハマるんだな。少し変かも知れない。
あーねみい。明日は野球の練習の予定だが雨降るかもな。
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