日記 Dr
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3月10日(土)
昨日はデンジャラ祭りvol.7。この先のことを考えたくないと思わせる非現実的なイベントだった。「夢のよう」とはこのことだった。周りは大好きなバンドたちで、CDが出来上がっていて(それはレモンよっちゃんのジャケットだし)、久しぶりに会う友達らが来ていたし、もちろん知らない人もいて、地下でぼんやり暗くて、突拍子もなく誰かが叫んで、それはまったく夢だった。望んだわけじゃなく朝が来ていて、首が痛くて頭が痛くて、けだるい。そして断片的な残像だけが胸(ちょうど心臓の辺り)に残っている。ほとんどなにも覚えてない。
でも、これだけは言っておかなければ。来てくださったみなさん出演してくださったバンドさん、ありがとうございました。
あと一日、日曜日でなんとかリハビリして、現実に戻らなければ。
3月11日(日)
夢の続きを思い出した。昨日のデンジャラ帰り、西方面の中央線に乗り、中野で降りた。石油販売会社の息子たちのところへお世話になろうと思って。したら何回か歩いた道なのに、全然たどりつけないのです。マルイの横の小道を通って…そうそうここにセブンイレブン。そうそうここにナチュラルローソン。でもここがどっちだか。よし左。そうそう、このハマー。狭いガレージなのにハマー。それにしてもこれ駐車成功のあとどうやって降車するの。っていう具合にかなり彼らのマンションに近付いたはずなんですが、どうしても違うライオンズマンションに行き当たってしまう。それでも重いスネア持って三回アタックしましたよ。でもダメでした。結局中野のなか卯で親子丼食って、漫画喫茶で寝ようと思ったら、12:30から野球部の練習だってことを思い出して、野田に帰りました。ましたとさ。
野球で疲れて肩や足が痛いっす。バンドで首痛いっす。で、今日昼寝し過ぎて腰痛いっす。
また寝ます。おやすみなさい。
3月12日(月)
ついに認めてしまった。自分が花粉症であることをついに認めてしまった。これまでは「かぜ用」のマスクを買っていたんだけれど、今日ジェーソンで三十枚入り六百円の「花粉用」のマスクを買ってしまうことで、自分が花粉症であることをついに認めてしまった。
「あれっ?タカヤくんも花粉症?」って職場で訊かれる度に、「いやこれは風邪っすね、鼻風邪」ってかわしてきた。風邪なら、この鼻のムズムズ感から始まるくしゃみ、そして鼻水のダラり、涙目も一過性のものだから我慢することができるが、これがもしも花粉症ならば、春と秋が来る度に苦しまなくてはいけないではないか。花粉が、花の精子が飛ぶたびに、涙を流して苦しまなくてはならないではないか。だから「病は気から」のいいつたえに則って、「はい、おれ風邪キボンヌ」ってことにしてきたわけなんだがしかし、今日ジェーソンでなんとなく三十枚入り六百円の「花粉用」のマスクを買ってしまうことで、自分が花粉症であることをついに認めてしまった。一旦認めてしまったこの花粉症は、僕を一生悩ませることになるんだろう。くそっ。花粉めがっ。花粉めらがっ。
話は変わるがこの間からフレッツ光のコマーシャルで「旅立ちの日に」が歌われている。なっつかしいぃこれ。中学生のときだべ。「白い光の中に山並みは萌えて」「遥かな空の果てまでも君は飛び立つ」「ふんふんふんふんふんふんふんふー、空にふーふんふんふんわせー」(ちょっとあやふや)「自由を駈ける鳥よ振りかえることもせず」「勇気を翼に込めて希望の風に乗り」「この広い大空に夢を託して」、こっから男子と女子の追いかけっこで盛り上がって来るぜフフゥー、「いま(いま)わかれのとき」「飛び立とう未来信じて」「はずむ(はずむ)若い力信じて」「この広い(この広い)この広い(この広い)大空にー」っていう歌。でもすぐに、「テン、テンテテンテン」っていうピアノの音が鳴って、「いま、いまわかれのとき…」ってどんどんどんどんエンドレスリピートなんで、非常に疲れる。
おやすみなさい。
3月13日(火)
『間宮兄弟』を観ました。森田芳光脚本監督、江國香織原作の。森田監督のは『39-刑法第三十九条』(傑作)しかみたことがないので、暗い人なのかと思っていたのだけれど、これはかわいらしい映画でした。なかでも佐々木くらのすけ演ずる間宮(兄)の独り言のセリフがよかった。「しかし、一日の終わりに電話できる相手がいるっていうのは…いいねっ。落ち着くっ。さあ、本を読んでだんだん眠くなろっ」って言う場面は、ここ最近観た映画の中ではもう一度観たいシーンのナンバー1です。「さあ、本を読んでだんだん眠くなろう」だってさ。ああ可笑しい。
あと沢尻エリカはかわいい。あと塚地もかわいらしかったし、母親役の中島みゆきもかわいらしかったし、常盤貴子も。なかなかよかった。
さあ、僕も本を読んでだんだん眠くなろう。
3月14日(水)
今日はホワイトデーだった。しかし昨年同様、僕にとってはスケジュール帳がホワイトデーだった。心はほんのりオフホワイトデーだった。顔色は青みがかったホワイトデーだった。
野球部の練習の予定だったが、二月並みの寒さと風のため中止。ゆっくりからだを休めよう。おやすみなさい。
3月15日(木)
あっという間に明日は金曜日だ。明日出たら休みだ。なのに浮かないのは選挙事務のせい。なにが統一地方選挙だ。この忙しい時期に。今日も面白いことがなかった。寝るだけ。おやすみなさい。
3月16日(金)
今日は二番目の姉貴の誕生日だ。三十四歳だが、若い。去年も同じようなことを書いた気がする。
ほとんど毎日窓口に立ち、それなりの数の人間の生年月日と顔を見比べていると、老け方は人それぞれだ。「たいがいの三十四歳は…だ」などとは言えない。だから「姉貴は三十四歳だが、若い」と逆節詞を使って言うことはできないはずなんだが、なんというか、雰囲気がキャピキャピしてるっていうか、子供っぽいていうか、いたずらっぽいっていうか、なんつうか、まあ僕は好きだ。「姉貴は子供のような雰囲気だが、年齢は三十四歳だ。」
働き始めてから、様々な年齢層の人々と一緒に働き、窓口で接してきた。見た目よりも年上だったり年下だったり、いい大人が「妻」という漢字を書くのに悪戦苦闘していたり、十七歳の女の子が育児をしていたり、老人が機敏だったり、本当に年齢だけじゃ何にも決まらないんだなと思った。
明日は母親の母親の誕生日だったな。大正十四年生まれだから今年で八十三か。
3月19日(月)
映画の「ラフ」を観た。ザ・クソ!だったら映画化しなきゃいいのにさっ。馬鹿。つうか観ちゃうおれが馬鹿なんだ。みんな観んな。ボイコットしようぜ。そして今回も原作に立ち返っています。
3月24日(土)
野球部の先輩とメールしていて、「じゃあ明日の八時に…」と返信したつもりが、「じゃあ明日の八時な」って、「遅れんなよわかってんなこの野郎」的勢いのぶっきらぼうなメールになってしまっていて、やや冷や汗を掻いた。
水曜日祝日、久しぶりに映画を観に行った。昨年、笑えるくらい意味が理解できなかった「レディインザウォーター」を観た青森の秋以来だ。すんずく(新宿)にできたばかりのシネコン「バルト9」には、とりあえず小便器三十個ほど、個室十個ほどがずらりと並ぶ大規模なトイレがあった。白と黒に統一されたエレガントなトイレで「建物探訪」の渡部さんが来そうなスタイリッシュなトイレであった。そこでちょっとしたパーティがあってもおかしくないくらいの寛げる空間だった。グラスとコースターとテーブルとソファが必要だな、でも大便器がある分、スツールは二脚くらいでいいだろうと、無駄な計算をしてしまった。
寛げるトイレといえば、(今日の日記は長くなりそうだ、)僕が二年前からブックマークしている柏の美容室「よる」のトイレもいい。洗面所を合わせて二畳分ほどの空間は庭のよう。玉砂利が敷かれ、そこに飛び石をイメージさせるように三つか四つ石が置き敷かれ、暖かい色合いの間接照明で暗くしてあり、お香が焚かれている。隠れ家風お洒落居酒屋風トイレット。略して、おしゃれっと。僕がこの美容室を気に入っている理由の一つがこのおしゃれっとだがしかし、カットの手際がいいためにあまり行く暇がないのが残念なところである。この美容室のもう一つの売りは比較的うまいコーヒーがサービスで出てくるところだ。コーヒー豆を挽く音と匂いがたまらない。ただ、この美容室の最大にして唯一の難点は、出来上がったコーヒーを出すタイミングがカットが始まったばかりの時であるという点だ。おかげで切り終わるまで飲めなくて、冷たくなってしまう。ならアイスコーヒーにすればいいなんて思って、実際にそっちにしたときは、氷が溶けきって薄いコーヒーになってしまったので、甘んじてホットを選んでいる。「よる」が、併設ということで喫茶店もやればいいのにと思う今日この頃。
映画を観たあと、テレビカメラを持った取材クルーに「『デジャヴ』観ました?」と聞かれたが、逃げた。あとで考えるとそんな機会はあまりないし、「『デジャヴ』は既視感なのであって、観るものではなく感じるものだ」とか意味深そうなことを言って混乱させてやればよかった。映画は結局、タイムマシーンで過去に戻ってテロを防ごうという話で、得るものはなかったがまあまあ楽しめた。エンターテインメントというものだ。
そういえば、つい二年前ほど前までは、「今の脳みそをもって高校一年生に戻ったら、女の子と遊んでやるんだ。甲子園に行くんだ。」などという妄想をしていた。だけど、もし実際にそんなことができるようになって、高校時代をうまく書き替えられたとしても、大学時代も書き替えたくなってまた戻り、就職先も書き替えたくなりまた戻り、商談がうまくいかなかったからまた戻りして、一生「三歩進んで二歩下がる」ことをしていかなければいけなくなるんだろうと思うとそれは面倒臭くてしょうがないな思う。だからやはり、書き替えなくていい過去を作りながら生きていかなきゃならないなと、そう思うわけだ。自己啓発。
さっき「得るものはなかった」と言ってしまったが、『デジャヴ』しかり『バックトゥザフューチャー』しかり、タイムマシーン映画にはそう思わせる力がある。
ただ、今のこの生きるモチベーションが明日の朝にはぜーんぜん残ってなくて明日一日ずっと寝ているっていうことは、予想できている。僕は高田純次ほどではないが基本的にテキトーだ。
長くなりました。あ、でも千五百字。そんなもんか。おやすみなさい。
3月25日(日)
近ごろ枕を高くして眠れない。とはいっても別に、僕の寝首を狙っている誰かがものすごいプレッシャーをかけてきているからなのではなく、なぜかはわからないけど、二日酔いのときのような頭痛の症状が出るからなのである。DELLからなのである。だから近ごろ枕を使っていない。そうしないとうまく眠れないのである。そんな風にして見た今日の夢は、「ハンカチ王子に背泳ぎで勝ち、高校のヒーローになり全校朝会のステージに上り、次長課長部長の前でビールを飲む」という凄まじいストーリーであった。夢占いだとどういう結果がDELLか知りたいところ。
二か月ほど前に職場の先輩からなぜか一巻だけ頂いた漫画『逆境ナイン』を読んだ。かなり馬鹿らしいが、なかなか感動的な漫画だ。「高谷さん、これあげるから読んでみ。」「え?なんでですか?一巻だけ二冊買っちゃったんすか?」「いや、いいから読んでみて」という会話を経て頂いたんだが、先輩、あなたのメッセージは私には伝わりませんでした。なにをいいたいのでしょうか。
3月30日(金)
小便器のブルース。●が使用されている小便器、○が使用されていない小便器として、自分がトイレに入ったら●○○●という構図になっていたときの話なんだけれど。
一瞬迷うわけです。左から@ABCと番号を振ると、AかBで迷うのですが、そんなこといちいち悩んでいては人間として生活するのに不便なので、「ここはB!」って決断してそこに向かって、まさにそこに立った瞬間、@のおっさんおもむろに立ち去るっ!!というとき、「@A空いてんのになぜBだ」的な雰囲気をCの人から感じ取ってさっと@に移動するのか〜、もしくは〜、「そんな小さなことは気にしないぜ」と言わんばかりにBを離れないのかは〜、自由だー!
これは電車の座席もそうですが、こういうことがあるから小便器の数は奇数にして欲しいものです。
今日は年度末。同期の送別会があるのに仕事が一向に終わらなくて焦ったー。けど終わったー。酒飲んでおやすみなさい。
3月31日(土)
今日は野球をした。野球というのは簡単に言うと「投げて打って走って捕る」スポーツだ。これをかれこれ、パリコレ12年くらいやっているが、いやんなるな。能力が落ちて、思うようなプレーができなくなっているのが、もっそいわかる。足が遅くなっているから外野フライの落下点に到達しようと頑張って足を上げてもスピードがでないし、そもそも外野フライの飛距離の目測を誤っているし(軟球だから音からの情報が少ないのがその一因ではあるものの)、たまたま昔の勘が戻って落下点にたどり着けたのはいいが、目がかすんでグローブの先っぽに当たって落としたり、運動不足だから練習の翌日に肩は死んでしまうし、さっきも言ったが目がかすむから打てないし、みじめだ。
しかし、やはり勝つとうれしい。今日は足立区チームと戦って6対4で勝った。4失点は僕が登板した4、5、6回に取られたのだけど、そんな331(些細)なことは気にしない。打っては3打席3打数1安打だったが、そんなことはどうだっていい。勝ったことで自分を許せる。とにかく勝ってよかったという話。
くだらない日記だけどせっかく書いたので載せておこう。
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