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最新の日記


7月1日(金)
7月です。目が醒めたら、首と右腕が筋肉痛になっていた。ライブの後遺症らしい。
今日はバレーボールをみた。やっぱり杉山選手がおれの好みらしい。あと菅山選手もきれいな人でおれの好みらしい。あと、要チェックなことに青木さやかがいるね。コートの上、青木さやかが一人だけ違うユニフォームで戦っていてびっくりした。


7月3日(日)
母親に電話したら、今日の朝からおれの生まれた22年前の秋田県能代市のことばっかり考えていたそうで、「あれは木曜日だったね〜」って勝手に回想して泣きそうになっていました。
ちょっと確認さしていただいて…
2005年日曜日(22歳)、
04土、03木、02水、01火、00月、1999土、98金、97木、96水、95月、
94日、93土、92金、91水、90火、89月、
88日、87金、86木、85水、84火、
83年日曜日(0歳)
うん、間違えてる。しっかり間違えてるな。おーい、お母さん。日曜日だったよ。おれ日曜生まれだったよ。サンデー亮介だったよ。日曜日から来た使者だったよ。まあ四人も産んでれば、ごっちゃになりますよ、そりゃ。わかるよお母さん。しかし、どうりで日曜が好きなわけです。周期が合っているようです。計算したら今日は1149回目の日曜日です。なんか自分の歴史を感じます。

7月6日(水)
今日はスタジオ練習。ドラムは楽しいです。もっとうまくなりたい。まだまだ伸びしろはあるぜ。
練習後、噛み切りました。噛み切っちゃいました。あらま、おれったらものすごく野獣だな。
いや、髪を切りました。高校以来の短髪です。おれの頭はゴツゴツしてて短髪はイヤだと思ってたら、美容師さんが大変頑張ってくれて、うまい具合に丸く仕上がりました。弘前に父親の実家がある25歳の美容師のお姉さん。恋をしそうになりました。短いのが似合うねと君が言ったから、7月6日は短髪記念日。好きです。
でもこれ維持していくのは難しいだろうなあ。ムースとかワックスとかスプレーとか面倒くさいよ。だれかおれの専属スタイリストになってくれる人はいないでしょうか。明日は七夕、お願いしよう。
おやすみなさい。あの美容室ブックマーク。

7月7日
今日横浜のタックで模擬面接を受ける予定で家を出たら、乗った電車が人身事故を起こしてしまった。人生二回目の体験。このあいだは死者が出るまでには至らなかったが、今度は死傷事故の方で。「死傷事故」という言葉が出たのは緊急停車から30秒後くらいで、やけに早いなあと思った。きっと見るからに死んでたんだろう。首が飛んでるとか。そんなことを想像してるときに、アナウンスで「ただ今遺体を車体の下から取り出す作業をしております」という言葉があり、足元からぞわ〜っとした。
結局その影響で15分くらい遅れたけど、家を30分早く出たから大丈夫だもんね〜ふんふん、と余裕をかますことができた。
と思ったら、今度は東海道線が人身事故で止まってしまっていて、京浜東北線で横浜へ向かわざるを得なかった。遅いぜ京浜東北線。男ならエキを飛ばせ京浜東北線。
京浜東北線で約15分のロス。最初のもあわせたら30分のロス。案の定面接にも間にあわず、予定時間をずらしてもらった。
これ本番だったらまずかったな〜。余裕もってでなくちゃ。それなのに本番は八時半横浜集合。家を出るのはいったい何時なのですか。
面接の方は、おれって意外としゃべれるんだなー、という、満足な出来。ただ面接官役の先生が優しくしてくれただけかもしれないが、答えられたのは事実ですし、雅子の人格を否定する動きがあったことも事実です。まあ本番前に少しは自信がついてよかった。
今日は七夕。22歳になったおれは、織り姫と彦星が出会えますように…などと心清き少年のようなことはいえなくなった。赤星のあばら骨のヒビが早く治りますように。これもどうでもいい。とにかく私利私欲。それのみを願うダークサイドの人間ですから。
おやすみなさい。

7月8日(金)
今日の僕らの音楽は、向井秀徳と椎名林檎だった。初めて素に近い椎名林檎を見たんですが、ふつうのねえちゃんとは違う、エローい雰囲気を出してますね。話してるときに向井秀徳がたばこの灰を落としたんですが、すかさず向井にかかった灰を払ってあげていました。あの仕草、あの心遣い、エローい。

7月9日(土)
観戦5戦目でさすがに女子バレーにも飽きてきたけど、高橋みゆき選手がいいなあと思ってしまって、今日もやっぱり2時間びっしり観てしまった。CM明けの紹介VTRにおける素顔の高橋選手は好きになれないけど、バレーをやっているときの高橋選手は非常に輝いていて、特にスパイクやブロックを決めたときのスマイルは日本チームの中で一番いい。直接話をしたらどんな人なのだろうと思い、スポーツジャーナリストへの憧れを抱かずにはいられない、明日大事な試験を控えている、グータラ受験生なのであった。

7月10日(日)
今日東武野田線の電車内で、美人さんが枝豆を食べてるのを見かけて度肝抜かれたけど、ガムを噛んでる口元に親指の爪を近づけているだけだったよ。枝豆は僕の住む野田市の特産物だから、妙にリアリティがあったのだけど、よく考えたら今時の美人さんが電車内で枝豆を食ってるわけはないです。びっくりしました。

7月11日(月)
今日はスタジオ練と霞ヶ関訪問とそこで出会った高校の先輩の話を書こうと思っていたが、その帰りの電車で隣の人の夕刊フジを盗み読みしたら、なんと『橋本真也急死!!』のニュースが!オーマイガッッッド!!そんなわけで予定を変更して今日は橋本真也について書くことにする。
橋本真也は橋本家の次男として…。と、彼の歩みを語れるほど彼のことを知らない(当然次男かも知らない)のだけど、彼の鼻の内側は非常に弱くて、いつも鼻血を出していたことは知っている。新日は小学四年生のころから好きでよく観ていたからそれぐらいは知っている。もっとも、ライガーのトペコンヒーローやプランチャー、武藤のムーンサルトプレス、ムタやカブキの毒霧にしびれていたので、キック中心の橋本は好きじゃなかったんだけど。しかし彼は、武藤、蝶野と共に闘魂三銃士として、新日、いやプロレス界のスターであったことは間違いない。
スマイルのメンバーの中で最多橋本目撃回数をほこるしゅうごが言うには、先週くらいに見たときは元気そうだったらしく、それを考えると本当に急な死であった。残念。
さようなら橋本。これからは内山くんのするあなたのモノマネで我慢します。しっかし本当に急だなあ。

7月23日(土)
しゅうごッチの誕生日だ。おめでとう。22歳。
そんな今日は映画を観て、寿司を食べ、ライブを観て、寿司を食べた。
今まで寿司屋のハシゴなんてしたことなかった。一軒目は池袋の一皿136円の店で、二軒目は渋谷の一皿105円の店。2軒行くとわかるね。池袋と渋谷という両土地の競争状況からなのか、31円という値段の差からなのか、その優劣がはっきりしてしまっていた。ネタ、醤油、シャリの温度、ガリの味、すべてにおいて池袋の方が勝っていた。間違いない。特にネタの大きさの差は歴然だった。今度はみんなで池袋に行こうな。
映画は皇帝ペンギン。すごいや、ペンギン。やつら胃に食物蓄えられるんだぜ。それを戻して子ペンギンに食べさせるんだぜ。人間ポンプならぬペンギンポンプだぜ。父ペンギンは4ヶ月間食べずに卵を温め続けるんだぜ。零下65℃の大地で4ヶ月間耐え続けるんだぜ。多分、映画中の地震でうろたえたりはしないんだぜ。デート中にやることがなくなってコンビニでたち読みすることなんて絶対にないんだぜ。その本が将太の寿司だったりは全く考えられないんだぜ。はあ…。俺、ペンギンみたいな強い男になりたい。
地震の影響で電車が遅れて、シェリーズの復活コンサートにいけなかった。もうしわけなかった。観たかったのにね。就活を終えて吹っ切れた宮越さんのビービー鳴るエフェクターのかかったベースとか、何カ月間かのシェリーズドラム抑圧から解放されてぶっ飛んでハイハットのスタンドからなにから叩きまくる前田さんとか、テンション上がりすぎてピック落として妖艶な爪弾きをするシェリコさんとか、橋本真也の復活試合とか、本当は観たかったのにね。死んじゃうんだもん橋本。あの直下式ブレーンバスターおよびDDTをもう一度。
そうだ、今日は23日。23区。東京都23区被害妄想部。といえば浴衣。あの浴衣といい、今日のみんなの浴衣といい、浴衣はいい。浴衣、ゆかったよ。もう一回言わせて。浴衣、よかったよ。おっと大事なところで間違えた。ゆかったよ浴衣。だからみんなねぶた跳ねに来いって。荒井顔来いって。

7月12日(火)
今日は特許庁の個別業務説明会へ行く予定の日。ところがやってしまいました。朝寝坊。すぐに先方に電話を入れ、遅刻することを伝えました。電車かなんかの都合かと聞かれて、正直に寝坊のことを言いましたが、これでよかったんでしょうか。就活初心者はそういうところが分かりません。そういうことで対面時間を一時間ずらしてもらって説明を受けたら、係の女性が割とアットホームな感じでよかったです。説明が終わって部屋から出るときに最初の扉を開けて通してもらったんで、お返しに二つ目の扉を開けて通してあげたら、彼女は笑って、ありがとうと言ってくれました。うーん、いいねこういう雰囲気。うむ、よく見たら美人に見えてきました。まあそれは冗談です。自分はずっと人見知りだと思っていたけど、先週の模擬面接と昨日の経産省と今日で、初対面の人とでも結構しゃべれるんだなと思えてきました。まあもちろん相手が仕事だから友好的に接してくれるだけなのかもしれないけれど。でも最近ほかの人とのコミュニケーションが好きになってきています。
最後に、今日一番びっくりしたこと。女性専用のキャッシングがあるのを知っているでしょうか。そういう会社の広告のためのシールが、今日相鉄の改札の切符を挿入するところの近くに貼られていて、まさに改札を通ろうとしているときに、その「女性専用」という文字が目に飛び込んできてドキーッとして立ち止まってしまいました。「はめられたー!この改札、女性専用なのかー!」とコンマ何秒かで思ってしまったようです。「女性専用」という言葉に男は敏感なようです。

7月13日(水)
今年も高校野球の季節がやってきた。青森大会は11日から始まっていたらしい。そして今日我が母校青森高校が10対0で勝ったらしい。強いぞ我が母校。春の県大会では第三位だったそうで、俺たちの代以来四年ぶりに公立高校で一番の地位に返り咲いた。でも問題は上の二校なんだよな。山田高校、光星学院。どっちも野球ばかりやってる奴ら。体格も一回りくらい大きい。しかし、だからってそいつらに負けていいという筋合いはない。練習試合で戦ってみるとやはり奴らは強いが、トーナメントではなにが起こるかわからないのである。同じ高校生である以上、同じように緊張するだろうし、ましてあっちは野球しかない奴らだから当然行くべき甲子園へのプレッシャーは想像以上だと思う。また、夏の大会は試合日程がタイトで中二日とか、中一日とかは当たり前。上に行けば行くほど選手達に披露がたまり、特にピッチャーにはかなりの負担がかかって、100%の力が出せなくなる。俺たちのエースは決勝までの5戦を完投したため、股関節の炎症を起こし、決勝は痛み止めの注射をしながら投げていた。これは試合翌日の新聞で初めて知った。チームメートの俺たちには内
緒で頑張っていたのだった。おそらく彼はエースの自分がそんな状態だみんなが知ったら、準決勝の勝利で盛り上がったチームの士気に影響すると考えたに違いない。それでも彼は粘投し、光星学院を三失点に抑えた。バッターは一点しか取れなかったが、なんと美しいドラマだろう。だから高校野球が大好きなんだ。ちなみに俺たちを一失点に抑えたピッチャーはこの間の日米大学生野球日本代表に選ばれている。くそう。うちらのエースの方がすばらしいのに。
高校野球連盟が一時期(ひょっとしたら今でも言ってるのか?)、ピッチャーの球数の限度を100球までと定めようとしたことがあった。将来有望な投手が高校時代に壊れてしまうのを防ごうということらしい。なんの根拠があって100球なのか?いま野球がやりたい高校生たちの意志をつぶすのが大人のやり方なのか。俺は投球数の制限には大反対である。投げたいなら投げさせろ。やりたいやつにはやらせろ。尊厳死の議論と同じように賛否両論あるだろうが、俺はそう思う。
だいぶ話がソレンスタンムしたけど、とにかく優勝して、俺たち先輩を甲子園へ連れてけ、ガキ共!

7月14日(木)
今日は横浜で面談、の予定だったのに、東武野田線がまた遅れた。先週木曜日の模擬面接のときの「これ本番だったらまずかったな〜」が本当に起こってしまった。今日は車両のトラブルらしい。ノロノロ運転→しばらく停車が何度か続き、結局100分以上の遅れになってしまった。満員電車で100分やで。おっと、思わず関西弁になってしまった。こんなこと初めてだ。
先方に電話をして面談時間をずらしてもらい、事なきを得たのでよかった。
面談は一人のフレンドリーなお兄さんともう一人、ちょっと切れ気味で反応も悪いハゲたおじさんによって行われた。切れ気味なのはすこし怖かったが、おじさんがこっちの対応力を見る役であることがわかったので、あえてメンチ切ってやった。あーん?やんのかテメー。うちのメンチカツはうめんだぞ、食うか?と言ってやった。フレンドラーの方が俺をなだめたが時すでに遅く、俺はノーリアクショナーおじさんを殴ってしまった。おじさんは近くにあったサボテンに頭からつっこんだため、頭にサボテンの針が無数に刺さってしまった。おじさんは毛が生えた〜、と喜んで俺を即採用。という妄想をしたらちょっと落ち着いたので、なんなくこなせたと思う。おじさんも後半はフレンドラーになってくれたし。
ただ本当に言いたいことが効果的に言えなかったことに悔いが残る。けど落ちるほどヘマはしなかったから、専門記述の配点がめっちゃ低かったら通るだろう。あー専門記述対策をもっとしておくべきだった…。シクシクシク、ジメジメジメ。うわ頭が痛い。痛いというか、頭に血がいってないようだ、視界がかすれていく。写真をとったときに残るストロボライトのようなチカチカしたものが俺の視界をじゃましている!熱中症か?エコノミー症候群?今駅の休憩所でよこになっている。携帯のディスプレイが見えない。どいてくれストロボ。
日記を送信します。

7月15日(金)
昨日のは妄想じゃなくてマジで危なかった。結局2時間ほど駅の救護室で寝させてもらった。救護室利用状況が書かれたホワイトボードには、1名・男性・25歳くらい、と記されていた。スーツだと3歳老けて見えるんだと思った。目の前にあったストロボは去っていったものの、ひどい頭痛は治らないまま帰路についた。風邪薬を飲んで寝たら少し楽になり、履歴書などを書いて合格発表に備えた。
で、今日がその合格発表だったが、掲示板に貼り出された番号たちを見て、すぐにオメオメと帰ってきた。そう俺は行間を読んでしまった方の人間だ。オメオメと口に出しながらテクテクと靴音を鳴らしてダクダクの汗をかいてガラガラの電車に乗って帰ってきた。ヤンはたぶん受かったろう。オメオメ。
俺はこれから免許の更新をして部屋の掃除をして気持ちをすっきりさせてから、9月の試験に向けて勉強を再開する予定。
おやすみなさい。

7月16日(土)
昨日は免許の更新をしに柏からバスで20分の流山運転免許センターに行った。平日だというのに混んでいた。その上俺は去年免許証をなくしていたので、手続きに時間がかかった。だけどそれが功を奏したのか、写真撮影の順番がある美人さんのすぐ後ろになった。そして俺は見たよ、美人さんがカメラマンのおじさんに適当に扱われ適当なタイミングでシャッターを押されてしまう姿を。撮影前にはあれだけ入念に鏡で髪などチェックしていたのに、本番の撮影ではやっつけ仕事で対応されてしまう美人さん。あんなに気の強そうな人なのにさげすまれて、できあがった写真は己の思っている以上にひどいもので…、ああ興奮する…。とは思わなかった。なぜなら俺はサドじゃないから。どうでもいいこと言ってるな。ちなみに俺の写真はひどかった。
写真撮影が終わりいよいよ初回講習。俺はじめ男性8名、さっきの美人さんはじめ女性3名が席についた。これからどーんと2時間。長い。秒針がスタミナ切れを起こしているような遅さで6°ずつねっとり回転していく。それを見ていると眠くなりウトウト。これではまずいなと思ったが、しかし意外なことに講師のおじさんは「寝てもいいよ、でも腕枕をして寝たらダメだよ、私も寝たくなっちゃうからね〜」と優しく言ってくれた。鬼軍曹のような教官を想像していた俺は、そんなんでいいのか〜と思い、公務員の天下りを嘆いた。天下りおじさんのその言葉に甘え、頭の悪そうな茶髪の男と、ヒップホップ風ファッションの男が寝てしまっていたが、残りの9名は起きていた。俺は寝ていいよと言われたら眠気がさめてしまうし、寝ちゃいけないと思うと寝てしまう方の人間だが、大半の人がそうなのだろう。それがおじさんの狙いなのか。
結局2時間ずっと起きていた。新しいことを知った。それは酒気帯びの基準。呼気1リットル中に0.15mg以上のアルコールが検出されただけで、30万以下の罰金を払わされるらしい。以下と言っても25万くらいだとか。そしてなんと驚くべきことに0.15mgは乾杯の一杯を飲んだ3時間後でも検出される量だというのだ。ああ怖い。脅しなのかもしれないと思うけど、あの人の良さそうな天下り講師がいうんだから信じよう。荒井やシュウゴも気をつけた方がいいです。
そんなことで、今日の日記が昨日の日記になったけど今日の分は明日に回そう。
おやすみなさい。

7月17日(日)
昨日は図書館に行き、中島らもの作品を読んだ。らもはロックだ。
それは『ロカ』という作品で、雑誌の連載途中でらもが死んだために絶筆になった未完の作品だ。未完であるがゆえに残った余韻を楽しみながら考えた。本人があとどれ位書くつもりだったのかは分からないが、あそこで終わってしまっていたとしてもらも史上最高の作品だろう。誰にも媚びない。酒を飲みながら好きなことをできればいいという、らもらしい作品だった。半分自伝みたいなものだろう。彼はロックだ。生き方も死に方も絶筆の仕方も。爆笑問題のススメに出たとき歌っていた曲をもう一回聴きたい。そのときのビデオを持っている人がいたらぜひ貸してほしい。
話は変わるがヤンの官庁訪問がいい感じに進んでいるようでなによりだ。うまくいけば近日中に決まるであろう。まだ3年しか付き合っていないけど、ヤンは要領がいいと思う。官庁訪問の日付などが書かれたメモを見たが、必要な情報だけが書かれていて非常にわかりよかった。ポイントだけを取り出すのが本来のメモランダムの姿だと思うが、俺のような要領の悪い者は全部書き写そうと躍起になるので、残ったメモは情報過多になっていて扱いにくい。なんかの本で読んだけど頭がいい人というのは、うまい地図がすらすら描ける人間であるともいうらしい。地図というのは、曲がり角、その目印、距離感、道幅などのポイントをふまえ要領よく描いていかなければならないからだ。ヤンは通常の地図しかり、人生の地図しかり、要領よく描いていける人間なんだろうと思う。それに比べて俺は…。おーっと比べちゃいかん。人と比べるなんてロックな生き方じゃないぜ。比べることはバナナの皮を剥くように簡単だ。比べるな。本人が気づいてないだけで、俺には俺だけの良いところがあるんだ、たぶん。でも、勉強はしなくちゃあね。
おやすみなさい。

7月18日(月)
ヤンのお父さんの書き込みが返信不要ということなので日記に書く。
ヤンのお父さんの書き込みを見て初めて知ったのだけれど、俺たち選手を鼓舞してくれた吹奏楽部の演奏は唇を割るほど大変なことだったんだ。吹奏楽部としての演奏会に影響があるにも関わらず応援してくれていたなんていうことは今まで知らず、感謝を怠っていた。俺達だけ夏まで遊べないなんて、と思っていた。今日事実を知ったので、先ほど吹奏楽部の友達に電話をかけて四年越しに、ありがとうと言えたよ。
実は我が母校も金曜日に負けた。5対6のサヨナラで。詳細はまだ聞いていないのだけれど、さぞや悔しかったことだろう。砺波工業の選手たちと同様しこたま泣いたんではないだろうか。しかしそれも青春。将来野球で飯を食いたいやつらには逆境。結果は敗退でも、日々の練習などのプロセスはこれからの人生の肥やしになるだろう。上から目線で申し訳ないが、俺にとって四年前の夏の経験はそうだった。
1年生からレギュラーだというヤンの従兄弟は今回のサヨナラ負けを経験をしたことで、精神的にもチームの支柱になると思う。俺らのチームでも、レギュラーではなかったけど1年生でベンチに入っていた後輩は敗戦後に引退する僕らより泣いて「悔しいっす」を連発していたが、その後のチームでそいつは三番キャッチャーでチームを引っ張った。勝ちたい気持ちが人一倍強くなったんだと思う。
来年は砺波工業も応援しようと思う。楽しみだーねヤンの従兄弟。
今日の出来事はまた明日にする。おやすみなさい。

7月19日(火)
昨日は友達がヘルプでベースを弾くと言うことで四ッ谷のアウトブレイクというライブハウスに行った。ライブハウスに入ったらシャカラビッツの大事なところを骨抜きしたような中途半端なバンドが出ていて萎えた。友達のもこんなのだったらリアクションがシヅライ・ハンだなあと思ったが、いざ登場してみるとその不安は一気に吹き飛んだ。本人は聴きやすいブルースなんてことを言っていたそのバンドは、雰囲気よしリズムよしでかっこよかった。ボーカルは白いスーツに雪駄という出で立ちだった。ドラムは手数はそんなに多くないどっしりした感じでスネアの音がよかった。シャッフル(というのか?)のリズムを心地よく聴かせてもらった。細かいところはよくわからないけどギターとベースとのバランスもばっちりだった。デンジャラ祭りに出て欲しい。ベース募集中らしいのでヤンやってみないか。
今日は前期ラストゼミで和田笑で飲んだ。終電を逃した後、カラオケへ。勝手に点数が出る設定になってて終始点数を気にしながらの熱唱になったわけだが、その機械の採点の甘さといったらなかった。めったに90点以下が出ない。それでも本日の平均点が85点だったので、今まで歌ってた奴は何をしていたんだと思っていたら、ビートルズのオブラディオブラダを歌った後輩が75点を出して、逆に尊敬してしまったほどであった。楽しかった。でもさすがに椎名林檎で大絶叫したおかげで喉が痛い。
早く家に帰って眠りたい。

7月20日(水)
日記でなにかと使っている『健太やります』を、いま読んでいる。『健太やります』は高校バレーを題材にした漫画である。主人公の健太は166cmという身長だが謙虚で前向きな姿勢で、チームをひっぱる選手だ。どんなに厳しい課題に出会ってもそこに自分なりの価値を見いだし「やりますっ!」といってやってしまう。おそらくレシーブが漫画の世界の中で、おそらく一番うまい。
「おまえはずっとサーブの練習をしてろ」と言われたら「そうかキャプテンは僕の身長ではアタッカーはできないと…はいっ!やります!」「セッターをやれ」「はいっ!やります!」「キャプテンはお前がやれよ」「はいっ!やります!」
いま17巻の途中くらいだけど、なかなかおもしろい。エースが喧嘩で骨折とか、3人いる3年生全員が最後の大会でサンドイッチ食って食中毒とか、物語に都合のいいドラマが目白押しなのがまたいいんだ。

7月24日(日)
今日は義理のおじいちゃんの米寿のお祝いで中華料理屋さんへ。「銀座なんちゃらー」とかいう店で、一人前おいくらのコースかはわからないけど、伊勢海老、カニ、あわび、フカヒレなどの高級食材がふんだんに使われていた。
しかし、全部同じ味で満足できなかった。あわびは塩水で洗っただけのコリコリのやつを出して欲しかった。姿煮より一千倍はうまかったろうに。カニ、海老はゆでるだけで結構。煮るな!独特の風味をつけるな!
じゃあ中華料理を食うなよ、と思われるかもしれないけど、中華料理を全否定しているわけではない。チャーハンとか回鍋肉とかチンジャオとかは好きなのよ。ピーマンの使い方、トッテモ上手ネ。しかし魚介類だけは中華に合わない。何度もいうけど中華料理にアワビはもったいないぜ。アワビは刺身で!頼む、煮ないで!アワビを煮る中華料理人のセンスを疑うわ。

7月25日(月)
今日は公民館で勉強。休暇中に公民館の清掃をしているおっちゃんに声をかけられてしばらく話をした。おっちゃんはガラスに模様をつける技術者だったらしく、イタリアに技術を伝えに行ったこともあるそうだ。現地に何年か住んでいたそうで、仕事半分遊び半分だったよと楽しそうに言っていた。なかなか興味深い話だった。
そのおっちゃんが俺に何をしているのかと聞いてきた。俺が「憲法の勉強です」といったら、「中国のか?」とボケてきたので、「アチョー!…ってそっちの拳法じゃないっす」とフリ付きでノリつっこみをしてしまった。生まれて初めてのノリつっこみだった。うまくいかないものだ。

7月26日(火)
駅のアナウンスでの「本日はJR東日本をご利用いただき…」の「本日は」の部分が、「ホッジスは」と聞こえて元ヤクルト現楽天のピッチャーを想像してしまう今日このごろ。
今日は学校の日本国憲法という講義の試験。授業には一回しか出ていない講義だが公務員試験で使った教科書を丸写ししたので、大丈夫だろう。
その後渋谷ペンタでバンド練習。思いつくフィルを思った通りにできない。というかドラムの前に座ると思いつかない。練習後の電車の中ではバンバン出てくるんだけどな。思い浮かんだリズムを譜面に写せる能力か、ICレコーダーが欲しい。
それにしても今日は台風ーン。窓を開けっ放しにして家を出たが大丈夫だろうか。

7月27日(水)
いい天気だが、暑すぎる!タイ風一家とはこのことだ。
今日は図書館で勉強した。休憩中、飯を食いながらぼーっと自販機を見ていたら、昔自販機にあった、なにが出てくるか分からないボタンのことを思い出した。大抵はコーラとかファンタとかその自販機に入っているジュースが出てくるのだが、いつだったかそれを押したら「おみくじら」とかいうおみくじ付きのジュースが出てきて、「なんだかなあ」と思ったことがある。くじを引いて、再びおみくじが出てくるとは。
好奇心であのボタンを押すと、寒い雪の日に凍ったアクエリアスを飲んだり、めちゃくちゃのどが渇いている夏の日に甘ったるいコーヒーを飲むことになったりして、もう100パーセントと言っていいほど後悔することになるので、気をつけた方がいい。

7月28日(木)
昨日の夜、郵便が届いたのですが、2点差に泣いていたことがわかりました。なんだか逆にやる気がでてきました。いぇーい。
そして急ですが、明日青森に帰ることになりました。姉夫婦と共に夜、車で野田を発ち、土、日、月と青森を満喫します。火曜日のバンド練習のせいで、いやむしろ荒井たちの伊豆旅行のせいで、ねぶたの初日の午後に戻って子猿を得ん状況になっていますが、まあ母親に顔を見せ、姪っこといっぱい遊べるのでいいかと思います。メンバーの皆さん、俺がバンド練習休んでもいいというのなら、涙を飲んで休みます。メール待っています。
おやすみなさい。あっそういえばmixiというものに登録したので興味のある方はメールください。
おやすみなさい。

7月29日(金)
びっくりした。漫画『健太やります!』のラストで主人公・健太の身長が20センチくらい伸びていたことがわかったときと同じくらいびっくりした。ということはそんなにびっくりしていないってことになってしまうのだが、今日電車で隣に座った美容専門学校生らしき女たちが100分=1時間と計算していた。「よっちゃんの学校の授業時間何分?100分?じゃああたしの方が長いね。あたしの学校1時間15分だもん」ってあんた。よっちゃんもよっちゃんで「そうなんだあ長いね〜」ってあんた。バカでしょ。まあ、「ぶしょう髭」のことを、織田信長たち戦国武将のたくわえるような髭のことだと思っていた俺には言えたことじゃないがね。
これから青森に帰ります。おやすみなさい。

7月30日(土)
八戸の八食センター経由で青森に帰ってきました。やっぱり青森は飯がうめえ。八食センターで寿司を食べたんだが、まずシャリがうめえのね。そしてネタが新鮮。ホタテは貝柱の繊維一本一本の歯ごたえがあるし、ほのかに甘くて非常にうまかった。ウニも地物だけあって超新鮮で量が多くて最高にうまかった。
実家に帰ってから食べたイカの刺身も、マグロの刺身も、しじみ汁も…もーう最高。青森は最高です。今年の冬は横浜町の「ナマコを食らう会」に参加して、未だ食べた経験のないナマコの肝とかナマコの寿司とかを食らいたい。
明日は深浦町に墓参りをしにいって海に泳ぎに行って、その帰りに五所川原のばあちゃんの家にいって、いとこの彼女の顔を見てきます。
おやすみなさい

7月31日(日)
青森二日目。今日は昨日の日記を送った後、1時から姉貴の手伝う店でロカビリーなどを聴きながらバーボンを飲んで4時間、アメリカンな気分。8時半から深浦に墓参りに行き、お寺さんで浄土真宗大谷派な気分。その後、深浦の海で泳いで、親父の採ってきたサザエ、アワビ、ウニを食らい海の男な気分。深浦にある温泉に入浴後、五所川原にあるばあちゃん家に行き、いとこの嫁さん候補を見て、いとこの働いている牧場の牛を食らい、ばあちゃんや叔父ちゃんの難解な津軽弁を解読し、すっかり青森に帰ってきたんだなーの気分。青森市に戻って野球部の友と飲み語らい、昔を、甲子園予選青森大会決勝戦を思いだし高校球児気分に。そしてタクシーで帰宅途中、横浜出身の運転手と語らい、自分の求職中の身を思いださせられ、現実の世界に戻ってきた。でもごめん、あと数日だけは青森に浸らせて。東京に戻ったらしっかり勉強しますから。
あー!北朝鮮戦とガキのカラテカドッキリを忘れていた。まあいいや。
残すはあと3日。おやすみなさい。



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