日記 Dr
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8月20日(月)
昨日飲んで帰って二階に上がろうとしたら階段のステップが思ったより浅くて、左足の親指の爪先を強打し、悶絶した。そして風呂に入りにいこうとして階段を降りていたら階段が思ってたより一段少なくて、左足の足首を捻り、死にたくなった。本当さ、地味に痛いのって無しよね。
そういえば木曜日、おばあちゃんの差し出した千円札から線香の香りがした。お盆って感じがした。同じ日、色の濃いサングラスをかけたナイスバディ娘が保険証をバッグから見つけ出せずに十数秒無言で待っていたら、ついにサングラスを外し、そして見つけた瞬間かけなおした。サングラス濃すぎて見えねえって、計り知れない。
一か月以上さぼっといて、いまさらなにをどこから書いたらいいかわからないけど的日記になった。
あ、そうだ。昨日雪駄で高尾山に登ったんだった。急になにかに登りたくなって、電車に飛び乗り、高尾山口からケーブルカーで少しショートカット、とりあえず神社を目指したら結構距離あるのねー。で神社についたらついたで山頂まであと二十分とかいう看板が目に入ったので、行ってみようかしらって歩き始めたけどまた山頂まで結構距離あるのねー。でも登ってくと「もう終わり?」ってな具合でもっと上に登りたくなる。あれは不思議なものだ。次はどこの山に登ろうか。
想像だけど、神社で自分が五円玉を投げようとしたら恋人に「ダメッ、他の御縁があったら困る」って言われて十円玉に替えた。という話があれば素敵だなーと思う。
8月26日(日)
いろいろなものの説明が面倒になっている。暑いからだ。暑いせいでなんでもかんでも「暑い」で済まそうとしてしまう今日この頃。この間「『暑い』って言ったら罰金百円ね」って約束したら、二人で数分間黙ってしまった。「なんてつまらない男なんだ」と思われるのがさすがに気まずくて、よぉし、なにか話してやろうかと思って言葉の蛇口をひねったら、勢いよく「あちぃ!」が出てきた。結局、そのあとは「暑い」の応酬になり、最後に百円負けた彼女が「10円はおまけ」と言ってオロナミンCを買ってくれた。
という話があったら素敵だ。
8月27日(月)
ママレモンエクセラというバンドの、ベースでボーカル吉田くんは読書家で、僕に西加奈子さんとかいしいしんじとかの本を紹介してくれたんだけど、彼が伊坂幸太郎の作品を愛読してるという情報を聞きつけ、「チルドレン」という短編集と「グラスホッパー」という中編小説を読み、「アヒルと鴨のコインロッカー」という中編小説を原作にした映画を観て、ついに今日、「重力ピエロ」という超傑作長編小説を読み終えたタカヤです。どうもこんにちは。マガンダンタンハーリー。みなさんいかがおすごしでしょうか。というのが挨拶だったら長過ぎるよね。
「重力ピエロ」さ。なんなんだこの、読み終えたあとのさっぱり感。よっちゃんありがとうですよ、マジで。伊坂幸太郎のユーモアのセンスっつうのは、いままでどこにもなかったね。レイプで生まれて来た弟や癌の父が主要登場人物として語られるストーリー自体は少し重いんだけど、それをユーモアたっぷりに綴っていくのは、作中で「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」と繰り返される伊坂幸太郎の基本的考えからなのかも知れない。
明日からは買っておいた「陽気なギャングが世界を回す」を読み始めようと思う。
明日はライブ。
8月28日(火)
今日はサイクロンでライブ。2時半に入ってリハしてライブ終わって時計をみたら10時半じゃないか君。超疲れた。今日の朝が昨日の朝のように思える。
一か月ぶりのライブはあまり楽しくなかった。もっと酔ってないと出し切れないかもしれない。それじゃだめなのかしら。
8月29日(水)
たまたま乗った電車の車両が弱冷房車かも知れないという恐怖におののいていた夏もそろそろ終わりそう。セミの声はいつの間にか松虫だか鈴虫だか薄羽蜉蝣だかの声にかわっています。よし。
今日は野球の練習でごわした。ひさびさにいい汗をかいた気がします。けれど、すでに筋肉痛。シャンプーがきついのはやめてほしいところです。
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