心理学用語

定率強化

定率強化(fixed ratio reinforcement)とは、オペラント条件づけの一種であり、反応を一定回数繰り返した後に報酬を与える方法です。たとえば、5回問題を解いたら1回休憩できる、10回ボールを投げて1回ホームランを打ったら1点入る、などです。

定率強化は、行動を継続させるのに非常に効果的な方法です。なぜなら、報酬が一定間隔で与えられるため、動物や人は報酬を獲得するために、反応を繰り返すようになります。

定率強化は、教育、トレーニング、マーケティングなど、さまざまな分野で応用されています。たとえば、教育では、生徒が一定量の課題をこなしたら、休憩やゲームなどの報酬を与えることで、学習意欲を高めることができます。トレーニングでは、犬や猫などの動物に、特定の行動をとったら、おやつやおもちゃなどの報酬を与えることで、しつけをすることができます。マーケティングでは、顧客が一定金額の商品を購入したら、割引やプレゼントなどの報酬を与えることで、リピート購入を促すことができます。

定率強化は、非常に効果的な方法ですが、注意すべき点もあります。ひとつは、報酬があまりにも頻繁に与えられると、動物や人は報酬の価値を低く見なすようになり、行動を継続させる効果が薄れてしまうことです。もうひとつは、報酬があまりにも遅く与えられると、動物や人は報酬を獲得する可能性に疑問を持ち、行動を継続させる意欲が低下してしまうことです。

定率強化を効果的に使うためには、報酬の頻度とタイミングを適切に調整することが重要です。

参考URL:

定率強化 | Dive into Myself


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