心理学用語

代替思考

代替思考とは、認知行動療法で用いられる技法の一つです。ネガティブな思考を特定し、それをより現実的で合理的な思考に置き換えることで、気分を改善するものです。

代替思考を行うには、まず、自分がネガティブな思考をしていることに気付くことが重要です。ネガティブな思考は、自分を責めたり、不安にさせたり、悲しくなったりさせるような思考です。例えば、「私はダメな人間だ」「私は誰にも愛されていない」「私は将来失敗するだろう」などの思考が当てはまります。

ネガティブな思考に気付いたら、次に、その思考が現実的で合理的かどうかを検討します。ネガティブな思考は、しばしば、事実に基づかない、または、過度に悲観的なものです。例えば、「私はダメな人間だ」という思考は、事実に基づかない可能性があります。誰でも失敗することはありますし、失敗が人間の成長に必要なこともよくあります。また、「私は誰にも愛されていない」という思考も、過度に悲観的な可能性があります。誰でも愛する人がいるはずです。

ネガティブな思考が現実的で合理的ではないことが分かったら、次に、その思考をより現実的で合理的な思考に置き換えます。例えば、「私はダメな人間だ」という思考を「私は失敗したことがある。しかし、それは人間誰でも経験することです。私はこれから失敗から学び、成長します」という思考に置き換えます。また、「私は誰にも愛されていない」という思考を「私は愛する人がいる。私はその人の愛を大切にします」という思考に置き換えます。

代替思考は、最初は難しいかもしれませんが、練習を続けることで、できるようになってきます。代替思考を習得することで、ネガティブな思考をコントロールし、気分を改善することができます。

以下に、代替思考の練習をする際のポイントをいくつかご紹介します。

* ネガティブな思考を特定する。

* ネガティブな思考が現実的で合理的かどうかを検討する。

* ネガティブな思考をより現実的で合理的な思考に置き換える。

* 代替思考を練習する。

代替思考は、ネガティブな思考をコントロールし、気分を改善するために役立つ技法です。もし、あなたがネガティブな思考に悩まされている場合は、代替思考を試してみてはいかがでしょうか。

参考URL:

望まない思考の抑制と代替思考の効果


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