心理学用語

ローボール・テクニック

ローボール・テクニック(low-ball technique)とは、交渉において、最初に相手にとって魅力的な条件を提示し、相手が承諾した後に、条件を徐々に悪化させていく交渉術です。

ローボール・テクニックは、1960年代にアメリカの心理学者であるロバート・チャルディーニによって提唱されました。チャルディーニは、人間は一度承諾した約束を守ろうとする傾向があることに着目し、ローボール・テクニックはこれを心理学的に利用した交渉術であると主張しました。

ローボール・テクニックは、営業や商談など、様々な場面で用いることができます。例えば、営業担当者が、最初に「この商品を10万円で販売します」と提示し、相手が承諾した後に、「送料は別途5,000円です」と条件を追加するといった方法です。

ローボール・テクニックは、効果的な交渉術である一方で、相手から不快感を与えることもあります。そのため、ローボール・テクニックを使用する際は、相手に配慮し、慎重に行う必要があります。

ローボール・テクニックを使用する際のポイントは、次のとおりです。

* 最初に提示する条件は、相手にとって魅力的なものであること。

* 条件を悪化させる際は、徐々に行うこと。

* 相手に不快感を与えないように配慮すること。

ローボール・テクニックは、うまく使えば、交渉を有利に進めることができます。しかし、慎重に使用しないと、相手から不快感を与えてしまうこともあります。そのため、ローボール・テクニックを使用する際は、相手に配慮し、慎重に行う必要があります。

参考URL:

ローボールテクニックとは? 心理学に基づいた交渉術を徹底解説 |マケフリ


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