心理学用語

感応度逓減性

感応度逓減性(かんのうどていげんせい)とは、人は同じ金額の得失でも、その金額が大きくなるほど、得失の感じ方に鈍感になるという心理現象です。例えば、100円の金券をもらったときと、1万円の金券をもらったときでは、同じ100円の得失でも、1万円の金券をもらったときの方が、得失の感じ方が鈍感になります。

感応度逓減性は、プロスペクト理論という行動経済学の一理論によって説明されています。プロスペクト理論とは、人はリスクを避ける傾向があり、損失よりも得に重きを置く傾向があるという心理現象を説明する理論です。感応度逓減性は、プロスペクト理論の一部であり、人は得失の金額が大きくなるほど、リスクを避ける傾向が強くなるため、得失の感じ方が鈍感になるという現象です。

感応度逓減性は、日常生活の中で様々な場面で見ることができます。例えば、宝くじで100万円が当たった場合と、1億円が当たった場合では、同じ100万円の得失でも、1億円が当たった場合の方が、得失の感じ方が鈍感になります。また、1万円の買い物をする場合と、10万円の買い物をする場合には、同じ1万円の支出でも、10万円の買い物をする場合には、支出の感じ方が鈍感になります。

感応度逓減性は、人間の心理を理解する上で重要な概念です。感応度逓減性を理解することで、私たちはより合理的な意思決定を行うことができます。

参考URL:

感応度逓減性とは?人が感じる喜びやがっかりの大きさを解説・プロスペクト理論の「参照点依存性」「損失回避性」 | 口コミラボ


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