心理学用語

分化条件づけ

分化条件づけとは、古典的条件づけの一種で、ある刺激に対して条件反応が起こらないようにする学習です。

例えば、犬にベルの音を鳴らしてエサを与えると、犬はベルの音を条件刺激として認識し、条件反応として唾液を分泌するようになります。しかし、ベルの音を鳴らしてもエサを与えないことを繰り返すと、犬はベルの音に対して条件反応が起こらなくなるようになります。これが分化条件づけです。

分化条件づけは、日常生活の中で様々な場面で起こっています。例えば、電車に乗ると緊張する人は、電車に乗る前に深呼吸をしたり、リラックスできる音楽を聴くなどして、電車に乗ることに対する条件反応を弱めることができます。また、犬が特定の物や人に恐怖を抱いている場合は、恐怖の対象物を徐々に近づけて、犬が恐怖を感じないようにすることで、分化条件づけによって犬の恐怖を克服することができます。

分化条件づけは、心理療法でも用いられています。例えば、恐怖症の治療では、患者に恐怖の対象物に徐々に近づけるよう促し、恐怖の対象物に対する条件反応を弱めていきます。また、不安障害の治療では、患者に不安な状況に徐々に直面させ、不安な状況に対する条件反応を弱めていきます。

分化条件づけは、効果的な学習方法ですが、注意点もあります。分化条件づけは、条件反応を弱めるためには、時間と根気が必要です。また、分化条件づけがうまくいかない場合もあります。分化条件づけを利用する場合は、専門家の助けを求めることが大切です。

参考URL:

心理学の分化条件づけがわかりません。具体例を入れて説明してくださ... - Yahoo!知恵袋


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