Vn演奏技術習得のための主な進め方


はじめに  Vnの 練習・習得速度について


 ==  LV 0  ==

弾く前の段階になりますが、まずは楽器の開け方・壊さない持ち方・待機の方法なども
非常に重要です。すぐに音を出したい!曲を弾きたい!となると思いますが、
まずはじっくりと準備の仕方などを出来るようにしましょう!


・準備(楽器の用意・片付け)

・マツヤニのつけ方

・肩当について

・待機時の姿勢


・楽器をアゴで挟み込む(左手を放す)
 ※こちらは多少楽器に慣れてきてから練習しましょう


== 弓(右手)フォーム ==

・弓の持ち方



== 楽器(左手)フォーム ==

・楽器の持ち方(初期段階)




 ==  LV 1  ==

こちらでは、まず開放弦といわれるVnの基礎となる
左手を使わず右手のみで音を出す練習をしましょう。

いくら左手が上手に動いても、音を実際に出しているのは右手(弓)です

また、楽器を持ってすぐ 曲を弾きたい! となったとしても
目的の弦にあたっていない、または指を使わない状態である程度綺麗に
音が出ないのであれば、そもそも絶対に曲も弾けません。

また、音大受験生などのプロになるレベルの生徒さんも数多く受け持ちましたが、
それらのレベルの生徒さん(いわゆるすでにプロレベルの協奏曲などをある程度のレベルで
弾けているような状態です)でも、開放弦の練習をします。
(弓の動きはどうか、理想的に動けているか、綺麗な音が出ているかどうかのチェックを必ずします)

簡単じゃん!と軽視せずに、まずはしっかりと右手の動きを確認しましょう!
また、こちらの開放弦の練習はLVが上がったとしても1-2分程度は準備運動のような感じで
毎回楽器を持ったらするようにクセづけるといいでしょう。

どんなに上手な子であっても 「すごく上手になりたいです!教えてください」
とプロに見てもらったら、開放弦の弾き方であっても色々と指導を受ける事でしょう
(もういう事ないよ。。というレベルの子はほぼ居ないといっていいです)

しっかりと頑張っていきましょう!

まずはE線といわれる一番細い線を弾く練習がいいでしょう。
(構えて自分から見た時、左隣にしか弦がないので一番音が出しやすく、
また弾きやすいです)

音を出しましょう!(開放弦)その1(E線開放弦)

 まずは、一番簡単なこちらの弦を綺麗に弾けなければ曲は弾けません。
特に初期段階・幼齢期は、はじめの頃は別の弦の音を出してしまったり、
ギーギーと弾いてしまったりすると思います。

辛抱強くまずはこちらの目的の1弦をある程度の時間と集中力を持って
正しく弾けるように頑張っていきましょう!



上記のE線が他の弦などの音を一切出さず弾けるようになったら
隣のA線の音を弾いてみましょう!

こちらはE線と違い両隣に線があるため、目的外の弦の音が出てしまいやすいです。
(E線を弾くより少し難しいです)頑張っていきましょう!


音を出しましょう!(開放弦)その2(A・D線開放弦)





 下記はどうしても難しいようであれば省いてもOKですが、
初期状態で全ての弦を弾けるように。。または名称を覚えられたらかなり
以降の曲が進めやすくなります。特に現在5歳以上~ などであれば出来ると思うので、
そちらの年齢の子は必ず、それ以外の年齢の子でも出来れば通っておきましょう!

全弦を弾いてみましょう(GDAEの練習)



 ==  LV 2  ==

こちらのレベルでは左指を使って(押さえて)音程を変える初期練習をしてみましょう
1指(人差し指) 2指(中指) までの練習です

指で押さえて弾いてみましょう その1(1指の練習・E線1指)


幼齢期の生徒さんは急に両手。。となると戸惑って弾けなくなる事も多いです。
その場合は上記のページに詳しくありますが、まずは弓の方は保護者様が動かしてあげて
左手のみに集中してやってみる、あるいは両方を少し手伝ってあげる。。
など工夫するといいでしょう。たったこれだけの事ですが、Vnでは結構覚えるのが大変です。
こちらもじっくり行い、伴奏音源にあわせてタイミングよく問題なく弾けるようになるまで
辛抱強く頑張っていきましょう!


同じことをA線でやってみましょう

指で押さえて弾いてみましょう その2(1指の練習・A線1指)

こちらもLV項目が上がったとしても左手フォームの練習に同じく1分程度なので
そちらのフォーム確認練習に必ず続けるといいでしょう。

その場合は、こちらのA線版がオススメです。



上記2つが問題なく弾けるようになったら2指(中指)も使って弾いてみましょう
開放・1指・2指 が使えればごく簡単なメロディを演奏可能です。

こちらを弾いてみましょう

2指の練習その2 (メリーさんのひつじ A線版)



余裕があれば。。また、人により伴奏音源などがあった方が
楽しそうだ。。などあれば下記もやってみてもいいでしょう

2指の練習(E線開放・E線1指・E線2指を使う練習曲)




 ==  LV 3  ==

 3指(薬指) まで使って弾いてみましょう!
また移弦(弦を変える)もこなしながら弾けると、
このレベルでは徐々に簡単なメロディが弾けるレベルになってきます。
(最低限A・E線の切り替え、および1・2・3指を自在に動かせれば
ある程度の曲が演奏可能です)

しばらくはこちらの技術をあげていって、色々な初期レベルの曲を
楽しんでいきましょう!


まずはこちらでA線・E線で3指まで使って弾いてみましょう

かえるの歌より抜粋 (開放、1指、2指、3指を使ってメロディを弾く)


問題なく3指とも動くようになったら、こちらの段階から
年齢や得手不得手、好みの違いによりベストな練習が少し変わってきます。

基本的に演奏本番前などの時期以外は個人レッスンを出来るだけ取り入れ、
現状の技術を判断し、的確と思われる練習を指定していると思うので、そちらの練習をしましょう



多少つまらない練習であっても耐えられる!また上達時間を短縮したい場合
下記の音階に進むといいでしょう

また、幼齢期の場合は出来るだけ楽譜などを見ずにシールの方を見て
しっかりと正しい場所を押さえる。。練習がベストになるため、
こちらの音階はほぼ楽譜を見ずに弾けると思うので、耐えられるのであれば
こちらの音階に進むのがベストです

 Adur 1オクターブの音階



ここまでの到達には、結構時間がかかってしまったと思うので、早く曲が弾きたいの!
音階などより曲の方が嬉しいので練習時間があがる!などの場合は
以下の2曲に進んでみましょう

キラキラ星


キラキラ星が弾けるようになったらこちらの曲に進んでみましょう!

ちょうちょ



また、ここまでの曲が弾けたのであれば、上記にあった音階。。
がおそらくさほどの苦労なく伴奏にあわせて弾けると思います。

Vnは音階は音程練習などのために、最も効率よく、また最も重要な練習です。

音階を飛ばして曲に進んだ生徒さんは、こちらで一度必ず音階も
正しく美しく弾けるようにしておきましょう。

また、弾けるようになったら、こちらも開放弦の練習と同じで、
しばらく(むきゅうどうの曲が終わるくらいまで)は
楽器を持ったら、必ず伴奏にあわせて5回(伴奏音源1回分)弾くように
していきましょう!


追記:

ただ、音階に達するまで。。もある程度ハードルが高かったり、
ある程度の年齢(6歳~)であれば、すでに数字や楽譜が多少判別できる事もあり、
楽譜を見ながらテンポよく、または伴奏などにあわせて弾く練習もいい練習です。

という事で、上記年齢の子などであれば以下の練習で曲手前のレベルまで
上げていくのもいいでしょう

以下の練習のLV4まで十分楽譜を見て弾けるようであれば、
上記曲、あるいはいきなり以降のLV4の項目に進んで問題ない感じになるように
作られています。

勇気100% E・A 移弦・3指の練習(E線・A線 それぞれの弦で1・2・3指を使用する) 準備練習



 ==  LV 4  ==


むすんでひらいて


ロングロングアゴー


4指(小指)で押さえて弾いてみましょう (A線3指レ、A線4指ミの反復練習)


こぎつね



 ==  LV 5  ==


むきゅうどう


Cdur 1オクターブの音階


アレグレット




 以降、後日追加します






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