事故車の定義と売却額への影響について知っておこう
自動車の「買取り」や「下取り」を利用する状況にはいくつかの種類があります。
たとえば、新しい車を購入するために古い車が不要になって売却しようと考えている場合は非常に多いですが、人によっては車が必要なくなってしまったために売却しようとしている場合や、何らかの理由でお金が必要になって車を売却しようとしている場合などもあり得ます。
いずれにせよ、車売るなら「欠かすことのできない知識」を知る必要があります。
車売るなら少しでも高く売りたいですよね
車を売却しようとしている人の多くは、「高く売りたい」という希望をもっています。
もちろん、場合によっては金額など度外視で処分さえできれば良いと考えている人もいますが、そういう人であっても「どうせならば少しでも高く売りたい」という気持ちを持っていることは少なくありません。つまり、ほとんどの状況に共通する意志として「車を高く売りたい」というものが存在しているわけです。
そして、車を少しでも高く売るためにさまざまな工夫を行うことになるわけですが、必ずしも希望を実現できるとは限りません。
むしろ、一生懸命に高く売れるように努力をしたにもかかわらず結果が伴わなかったという状況が多くあります。
これは、努力や工夫の方向性が間違っていた結果なのですが、そうならないためには「車を高額で売るために何が最善策なのか」をしっかりと理解することが重要です。
事故車は売却額にどれくらい影響するのでしょうか
さまざまな要素がある中で、ここでは特に「事故車は売却額に影響するのか」について説明してきます。
なぜなら、事故を起こしてしまった人ほど買い替えの必要が高くなるものの、車(商品)自体の価値をコントロールすることが困難な状況だからです。
本来であれば商品と環境の双方をコントロールして高額買い取りを目指すことになるわけですが、それができない状況でも高く売れる方法を知っていれば、それすなわち「最善策」につながります。
事故車を買い替える場合
事故を起こしてしまった買い替えの場合、「売る商品(車)」はほとんど価値がなくなってしまっている状況が多いです。いわゆる「全損」状態の場合は買い取り対応可能な業者を見つけること自体が困難を極めます。
このような状態に関しては後で詳しく触れるとして、まずは「過去に事故歴がある場合」についての説明をしていきます。
過去に事故歴がある場合の扱われ方
過去に事故歴がある状態ということは、売却しようとしている段階では通常使用可能な状態であるということです。
規模を問わず過去に事故を起こしている場合は、現状に関係なく「事故車」として扱われる可能性があります。
ただし、すべての事故が事故車として扱われることになるわけではないため、「事故車の定義と基準について」をしっかりと覚えておくことが必要です。
事故車の定義とは
まず、事故車の定義ですが、これは基本的に「事故を起こした車両すべて」という認識で問題ありません。
事故を起こしたことがある=事故車という表現を用いるため、大なり小なり事故に関与した車両はすべて事故車です。
ただし、実際には事故を起こしているにもかかわらず事故車として扱われない車両があることも事実です。
重要なことは、「何をもって事故と判断するのか」です。
どういった状況ならば事故として判断されるのかというと、「警察が介入した状態」がポイントです。
たとえば、接触事故を起こして警察を呼んだ場合、ほんの少し接触しただけだったとしても事故車として認定されます。
しかし、特に大きなキズが残ったわけでもないので示談で終わらせようということになった場合には、警察が介入していないので事故の事実が証明されません。
そのため、事故車として認定されることはありません。
たった少しの違いが評価を大きく左右する要因となる以上、その時々で最善の選択をすることが求められます。
もちろん、事実を隠蔽するような行動は詐欺に問われる可能性があるのでやってはいけませんが、合法的に選択できる状況であれば「将来的な影響が少ない選択」を意識することが重要です。
事故車を売却するときのポイント
定義が分かったところで、実際の買い取り段階の話に進みます。
事故車を売却しようとしている場合には、すでに車としての機能を保っていない場合も多いです。
事故によって買い替えが必要になっている以上致し方ないのですが、要するに「故障車でも下取はしてくれるのか」がポイントです。
事故車や故障車は下取だと不利になりますが、買い取り対応自体は問題なく可能です。
ただし、一般的な中古車販売店やディーラーでは買い取り(下取り)不可と判断されてしまう可能性が高いだけでなく、仮に対応してもらえる場合でも極端に低い評価になってしまうことが少なくありません。
同じ事故車でも状況によってまったく違う結果になりますが、仮に評価が期待できない状況になった場合には「専門業者」を利用して評価を出してもらう方法が効果的です。
事故車や故障車は専門業者に査定を依頼すると、通常の査定結果の数十倍の価値が算定される可能性があります。
また、仮に価値がないと判断されてしまった場合でも、廃車手続き分がほぼ無料になるのでリスクはありません。
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