車売買ネットオークションでの注意点
インターネットの普及によって、オークションで車を売る人が増えてきました。
業者を通す場合と比べて、得られるお金が多くなることが主な理由です。
買い手にとっても中古車ショップで購入するより安く買えるメリットがあります。
つまり双方にとってメリットがあるので、利用者が増えていくのは当然の流れと考えられます。
とはいえ、実際にネットオークションを利用するなら喜んでばかりはいられません。
業者を通さないことが原因でトラブルが生じるケースもあるからです。
そのため、以下に挙げる注意点を把握しておくことが必要になります。
車売る時にオークションを利用するなら、リスクを考えること
まずリスクを許容できるかを確認しておきましょう。
前述のように業者を通さないことによってトラブルに発展しやすいというリスクがあります。
その一方で通常の方法で売買するより、経済的にはハイリターンを期待できます。
このバランスをどこまで容認できるのかが大きなポイントであり、利用者によってその限度は異なります。
極端にいうと、詐欺に遭う可能性をどれぐらいまで許せるのかということです。
つまり健全な取り引きが成立する保証のない状態で、完全に個人売買として取り組むスタンスが求められます。
上手くいけば金額的に得をすることを考慮しても、リスクを見過ごせないという結論になるなら一度冷静になって考え直すべきです。
無理をせずに業者を通すようにしたほうが安心できます。
業者を通さない分だけ安くなるといっても、オークションの利用料などがかかることを頭に入れておくも大切です。
ネットオークションでは取引相手をしっかり調べること
また、ネットオークションを利用する取り引き相手についてチェックすることも忘れてはいけません。
必ずしも個人が相手とは限らない点に気を付ける必要があります。
個人のような登録名であっても、業者が販売しているケースも少なくありません。
なかには悪質な取り引きを恒常的に行っているところも存在します。
他のルートで売れなかった悪い状態の車や故障車などをオークションを使って処理しようとしているケースもあるのです。
もちろん問題のない車を扱っている場合も多くあります。
しかし、不健全な相手と取り引きをしてトラブルが起こるのを避けたいなら、事前に車販売者の特徴をしっかり調べておきましょう。
車売る際にオークションでの失敗を避けるコツとは
オークションで失敗を避けるコツはとにかく調査を欠かさないことです。
たとえば類似の車をたくさん出品しているのであれば、個人ではないと考えて警戒したほうが良いです。
その他のポイントとしては、評価の良し悪しが挙げられます。
マイナスの評価の方が多ければ、できるだけ多くの内容に目を通してください。
取り引きの件数が多ければ、終了までの誠実さや車体の状態などいろいろな点に関して評価がされているはずです。
クレームのような評価が多いなら、自分も満足の出来ない結果になって泣き寝入りをすることになるかもしれません。
このように評価をチェックすることは基本的なコツといえますが、その他にも以下のような気に留めておくべきポイントがあります。
最低落札価格が設定されている場合の注意点
最低落札価格がある場合は、希望するような安値で購入することは難しいです。
業者は最低落札価格を設定しているケースが個人と比べて多くなっています。
経営していくために確実に利益を出す必要があるからです。
赤字にならない金額を見定めて、それ以下では落札できないように設定しています。
したがって儲けようとする精神が強い相手なので、安く購入できる見込みが少ないと考えておいたほうが無難です。
関係者の値段のつり上げにも注意しよう
関係者の値段の吊り上げの兆候が見られた場合も注意しなければなりません。
オークションは登録者たちが入札をすることで価格が上がっていきます。
その仕組みを逆手にとって、関係者が他人のふりをして入札を繰り返すケースがあるのです。
ライバルがいるように見えると、それだけ良い車であると感じてしまう心理的な作用も狙っています。
たいていの場合は不自然な上がり方をするので、そう感じた場合は即座に入札を中断してください。
関係者が落札した場合は、時間をあけた後にまた出品をするのが一般的です。
それと関係することですが、同じ商品を何度も出品している場合も気を付けてください。
徹底的に吊り上げようとして、裏工作を繰り返している可能性が高いです。
ばれないないための対策として、同じ商品が売主が変わって出品されている場合もあります。
売主が同じだと目立つので、別の登録名を使って売るパターンが主流になってきました。
修理歴や走行距離について気を付けるポイント
また落札にあたっての心構えも重要です。
たとえば、修復暦があるなら最悪パーツ取りができれば良いと考えるぐらいに留めましょう。
どれぐらい破損しているのか分からないので期待しすぎるのは良くありません。
メーターを戻したり交換したりしているケースもあるので、走行距離はあてにしないほうが良いです。
このように警戒は必要ですが、良い相手と巡り会える可能性もあります。
たとえば、定期整備記録ありなら良オーナーの可能性が高いと考えられます。