中古車購入時に値引きはできるの?値引きを成功させるにはどうしたらいいのか
新車ではなく中古車を購入する大きな目的は出費を抑えることでしょう。
そのため提示されている価格より、少しでも安く購入したいと考えるのが一般的です。
しかし単純に値引きをお願いしても、受けて入れてもらえる可能性は高くありません。
どうすれば値引きをしてもらいやすくなるのかを考えることが重要です。
以下の知識をしっかりと身に付けたうえで値引きの交渉に臨みましょう。
中古車値引きの相場とは?
まず大切なのは中古車値引きの相場を把握しておくことです。
相場からかけ離れた金額を持ち出すと一蹴されてしまう恐れがあります。
言い換えると、相場以下であれば一考の余地を与えることになるのです。
車種や時期などの要素によって変動がありますが、一般的には1割が限界であると考えておきましょう。
つまり価格が50万円であれば、5万円ぐらいまでが限界ということです。
現実的には3万円程度に落ち着きやすいですが、交渉するときは5万円を口に出しても常識はずれとは見なされません。
価格の高い高級車の場合は、いきなり2割や3割の値引きを求める人も見受けられます。
あまり強引に求めると販売スタッフに敬遠されてしまい、その後の交渉に支障をきたす場合もあるので注意しましょう。
車両本体価格から値引きしてもらうことがポイント
次に注意すべきなのは、車両価格からの値引きポイントです。
一口に値引きと言っても、引かれる対象にはさまざまな種類があります。
これを知っておかないと、交渉が成功したと感じても、実はほとんど得をしていないケースもあるのです。
値引きの交渉をするときは車両価格から引いてもらうように意識しましょう。
中古車を購入するときは、車両の代金以外にもお金がかかります。
その中でも販売手数料は店が独自に定めるものなので注意しなければなりません。
安くなったとしても、もともとの販売手数料が高いだけでの可能性もあるということです。
すなわち最初から値引きすることを計算に入れて、販売手数料を吊り上げている可能性があります。
交渉するときに、本体価格と販売手数料を分けずに支払い総額しか考えていないと気付けません。
販売手数料だけでなく、いろいろな理由を付けて金額が吊り上げられているケースもあります。
そこで重要になるのは、総額だけでなく明細を最初に見せてもらうことです。
不可解なものがあれば積極的に質問してみましょう。
言い淀んだり納得できる回答が返ってこなければ、それらは値引き用に設定された金額であるかもしれません。
その意識を持つのと同時に、コストを減らせるよう交渉することも心がけましょう。
車両本体価格からの値引きが難しい時は
値引き用の金額が設けられていなくても、多かれ少なかれ車両価格以上のコストがかかるのは仕方がありません。
車両価格からの値引きが難しいようであれば、そのようなコストを削減する方向で交渉を進めるのも一つの手です。
そのためには、どのようなコストを減らせるのかを把握しておくことが望まれます。
たとえば、名義の変更手続きなどを自分で行うことで、販売店に代行してもらうコストのカットが可能です。
もちろん店側が了承する必要がありますが、比較的断られにくい交渉であると考えられます。
手間はかかりますが特に難しくありませんし、これだけで数万円が不要になることもあるのでチャレンジする価値はあるでしょう。
車庫証明の取得方法を解説しているサイトや書籍を見ると参考になります。
それに対して納車にかかる費用を減らしてもらうのは得策ではありません。
自分で店まで取りに行ったとしても、カットできるのは移動にかかるコストだけです。
車両のクリーニングなども費用に含まれていることもあり、取りに行っただけでは金額はほとんど下がらないことが懸念されます。
中古車の値引きでは他店と比較して交渉する方法はありなのか?
その他の交渉術としては、心理的な駆け引きが挙げられます。
どの分野の商品でも、他店で売られている価格を交渉材料にするのは定番です。
しかし中古車に関しては、その方法はあまり有効ではありません。
走行距離や劣化具合をはじめとして、商品の状態がそれぞれ異なっているからです。
まったく同じ状態のものを見つけた場合は別ですが、すべてにおいて瓜二つの中古車を見つけるのは簡単ではありません。
したがって、他店の販売価格を持ち出す作戦はあまり現実的ではないです。
それよりは住宅などの金額が大きい物を購入するときの交渉が参考になります。
中古車といえども金額が大きいため、店は販売の機会を逃したくないと考えているからです。
ひたすら買い渋るのではなく、購入する意欲があることを見せるようにしましょう。
たとえば、その日に買うことは決めていると伝える方法があります。
そこで買わなければ、他で購入するという雰囲気を出しましょう。
この作戦は、特に売れ残っている車両が対象の場合に有効です。
できるだけ早く売りたい店側にとって、そのようなお客を逃す手はありません。
限界まで値引きをしてでも、買ってもらおうとするかもしれません。
このように、いろいろな方向から値引きのアプローチをすると成功しやすくなります。