著:やまももけんじ
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第十三章 〜 ハグルマ 〜P.13
教室に戻る間も、皆が磯野さんを見る。僕もそうだった。髪の毛が灰色に見えること自体で珍しいのに、顔も隠れている、そして何より、他の町から来た初めての転校生。でも、本当に皆が注目する、皆が忘れられないことが起こるのは、まだまだ先のことだった。まだまだ先?一瞬のことだったような気もする。
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