著:やまももけんじ
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第十三章 〜 ハグルマ 〜P.6
「ようやく話せるな。すんっっっごい楽しみにしてたんだ!バンド一緒にいてくれるんだって?」 屋上でお弁当をリュックから出していると、いつきがようやく話しはじめた。 バッグからお弁当を出しながら磯野さんは、かすかにうなづいた。 「やっぱ本当なんだ!!!やった!!でもさ、なんで一緒にやってくれる気になったの?もしかしてピストルズ知ってた?」 その時、今日初めてノートを取り出して書き始めた。 『 言える日がきたら言います。』 僕はいつきと顔を見合わせた。
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