第十五章 〜 ホーム 〜
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階段を上ろうとしていた足が止まった。
僕だって、確かに気になる。なんで話せないのか、なんであの髪の色なのか、それに腕の傷、離婚・・・・
「聞くよ・・・理由が分かったら話すよ・・・」
そう伝えて部屋へ戻った僕は布団に横になった。
なんで話せないか、なんであの髪の色なのか・・・僕だって聞きたい。僕だって気になる。でも、それは聞いちゃいけないような気がしていた。まだ転校してきたばっかだから。でも、今聞かないと、ずっと聞けないような気もしていた。
その日の晩、帰ってきた父さんと一緒に御飯を食べた。