がんばっていきまっしょい
Story/あらすじ
はじめに
第一艇
第二艇
第三艇
第四艇
特別艇
第五艇
第六艇
第七艇
第八艇
第九艇
最終艇
第九艇
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   悦子(鈴木杏)は幸雄(大杉漣)のワゴン車で琵琶湖へ出発したが、途中で道に迷って大弱り。幸いにも応援にむかう佐野(菊池均也)のおかげでレース会場に駆けつけると、利絵(相武紗季)、真由美(藤本静)、敦子(佐津川愛美)、多恵子(岩佐真悠子)、悦子の代わりに選ばれた2年生の佳代(高畠華澄)、そしてコーチの仁美(石田ゆり子)と大野(池内博之)、顧問の福田(相島一之)らが満面の笑顔で迎えてくれた。「みんなの応援に来たよ」。悦子がいなくてぎくしゃくしていたムードがふっ飛んだ。もっとも悦子が「みんな準備しぃよ」と急かすとみんな首をかしげた。今日は練習日、予選は明日だ。バツ悪くなった悦子だったが「がんばっていきまっしょい!」と気合を入れた。もちろん宿で顔をあわせた男子チームの浩之(錦戸亮)と三郎(田口淳之介)も「よう来たなあ」と歓迎してくれた。

 一夜明けて予選当日。6チーム対抗で上位2着までが準決勝に進める。お好み焼き屋を妻の(友近)に任せっきりにして駆けつけた根本(小日向文世)の分析によると、強豪2チームが要注意だ。仁美は急きょシートチェンジを指示した。こぎのリズムをつくる整調に利絵を抜てきした。賭けにも似た変更だったが、松山第一はスタートこそ出遅れたが終盤にぐんぐん追い上げて見事2着にくいこんだ。女子部の頑張りが呼び水となって男子部も2着。男女そろって準決勝にコマを進めることができた

 けれど手放しで喜ぶわけにはいかなかった。利絵は慣れない整調で明らかに1人だけ乱れていたし、男子部ではスタートダッシュをめぐって浩之と三郎が殴り合い寸前にまでなった。そして仁美は3年間頑張ってきたのにボートに乗ることすらできない悦子のことが気の毒でならない。みんながそれぞれの思いを胸の内に秘めて、準決勝の朝を迎えた。 >>
 
 
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