第十八章 〜 雨のち・・・ 〜
P.10
音を立てないように戻った家には、いつも通りの僕の部屋があって、いつも通りの両親が寝ている。普通ってなんだろう。普通ってなんだ?磯野さんは今ごろ何を考えて寝てるんだろう。もしも僕が本当にアダムなら、磯野さんがイブならいいのに。僕は眠った。
第十八章 音源 /「見える音 聴こえる光」を聴く
『 見える音 聴こえる光 』
なんにも 聴こえないよ
君は口は うごくのに
なんにも 見えないよ
君の手 にぎれるのに
見える音 聴こえる光
見える音 聴こえる光
・・・第十九章へ