小説

著:やまももけんじ

『 方舟がキミを運ぶね 』

第十八章 雨のち・・・

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第十八章 〜 雨のち・・・ 〜
P.2 

ランニングを着て戻るともう晩御飯は出来ていた。

「おぉ、今日は先に風呂入ったのか。聞いたぞ、お前のお気に入りの磯野さんの娘さん今日来たんだってな。」

「そうなのよ、私も最初はビックリしたけど、不思議ね。見ていると、本当に気にならなくなるのよ。そりゃ驚いたけど、受け応えもしっかりしているし、きっとお父さんの教育方針がいいお陰ね。」

「そうだな、しかし、髪の毛に沢山の白髪があるってことは、相当大変なことがあったのかもしれない。」

「・・・・どういうこと?」

「あれ、知らないか?人間は疲れたりショックなことがあると、白髪が沢山生えてきたり、頭に小さな丸いハゲが出来たりするんだ。でも、そこまで多いとなると、精神的なものじゃないだろう。そこまでってことは、想像も出来ないくらいのことだぞ?だから遺伝とかそういうのじゃないかな。磯野さんがしっかりしているなら、そんなストレスは無いはずだからな。」

「ストレスで白髪って生えるの?」

「知らなかったのか?いや、お父さんたちの白髪は年だけどな。」

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