小説

著:やまももけんじ

『 方舟がキミを運ぶね 』

第十二章  i so no

目次はこちら

第十二章 〜 i so no 〜
P.9 

翌日、ヘルメットをかぶって家を出ると昨日の天気がウソのように朝からとても暑かった。いつ見ても半そでシャツにヘルメットなんてダサいと思う。でも僕は今日も抵抗もせずにヘルメットをかぶって家を出る。門を開けて畑のあぜ道の水溜りをジャンプして着地した時、なにか見えた。

前を向くとそこには磯野さんが待ってた。

貸した傘を持って。



第十二章 音源 /「連絡網」を聴く


『 連絡網 』

連絡網 放り投げて つかまえたいよ 君の声


玄関へは 誰も来ちゃ ダメ

見えないドアに カギをしめて

受話器をあげて 顔をあげて

ほら鳴らすんだ 運命のベル


リリリンリンリン リリリンリンリン 心の中では出来るのに・・・



・・・第十三章へ

ページ: 1 2 3 4 5 6 7 8 9