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2002.4.17 〈再会と復活と〉

タイトルの話はあとにまわして、まずは4/7の出演報告。
イベント名は「さくらまつり」でしたが、全県的な早咲き傾向は三瓶町も例外ではなく、
桜の花を愛でることはできませんでした。
が、それを補ってあまりあるほどに、
伊予牛、ニューサマーキッス(柑橘)など、地元の美味を堪能させていただきました。

今回は野外ステージで、午前と午後に1ステージずつ。
朝方には小雨がぱらついていて「大丈夫かなあ・・・」と思いましたが、
1ステージの途中で太陽がのぞき、徐々に晴れていきました。
「島唄」を歌ってる途中に雲の切れ間から光が指してくるなんて、
偶然にしてもちょっとできすぎだと思いませんか?気の利いた自然からの贈り物でした。
ちなみにRENT的には、SHUREのSM57ベータを初体験。
SM58に慣れていたので、ちょっと使い勝手がわからなかったりして、戸惑いもしました。
客層はお年を召した方が多かったのですが、
物珍しさも手伝ってしっかり聴いてくれたようでした。ありがとうございました。
マネージャー2号ひろ→のほか、地元が近いDAIGOも駆けつけてくれました。

露店で食べた「伊予牛 絹の味」のあまりのおいしさ、やわらかさに一同感激し、
ステージで急遽「♪♪伊予牛〜絹の味〜♪♪」のジングルを披露。
するとそれを気に入ってくれた農協の方が、パック入りの伊予牛をおみやげにくれました。
その数、実に10パック3キロ。・・・マジですか?
さらに野菜や果物もたっぷりいただいてしまいました。三瓶サイコー。
さっそくにしくぼん邸にて、元手タダの焼き肉パーティーとしゃれ込みました。
いや、ホントにうまかった。

さて、リーダーにしくぼんはこのイベントで、
ニューサマーキッス早むき&早食い大会に出場。
地元のおじさんたちと激烈な死闘(笑)を繰り広げ、
見事待望のMDウオークマンを手に入れたのでした。
(彼はMD再生機器を持っていなかった)
・・・まあ、ちょっと反則気味だったけどね(笑)

さて、1週間後の14日。久々に広島に乗り込みました。
らら吉@高松を道連れに、呉市までロングドライブ。
呉ポートピアに、広島アカペラサークル主催のイベントを見に行ったのでした。
しかし到着早々、主催者ゴスカルにカメラマンを命じられる。
「RENTは観客だと思ってないから」と冷酷かつ心外な一言。
昼飯も食わずにはるばる来たのに。演奏を聴くために来たのに。うぅ。
のんきにギャラリーする目論見はもろくも崩れ去ったのだった。
悔しいからビールを煽りながら撮影してやった。

ここで久々に(と言っても、2ヶ月半ぶりぐらいだが)りえ。、たの、Kim!、Yo-Hey!、マネ様@Onceら顔見知りの広島勢と再会。
ギャザパーティーに来てくれたがずとも対面。
「きょうは出演しないの?」と聴くと、「最後にちょっと秘密の企画があるんですよ〜」と意味ありげな笑顔。
きっと企画セッションバンドでもやるのだろうと、この時点では思っていた。

野外ステージで、新バンド中心のライブパフォーマンス。
緊張しながら歌う若手バンドが初々しかったです。
初めて聴く(でもメンバーは全員顔見知り)自称「清純派アカペラユニット」(笑)の「コウヨウ」は、
スムースエースの「Gone」を披露。世にも珍しいKim!ベースが聴けました。
りえ。&たのはいい声をしています。また聴きたい。
福岡から参加の「チョビスケ」は安定感が一番でした。リズムセクションはこの日随一だったかも。
「Surfin'USA」のフリはallspiceにも通じるものがありましたな。
何より個性あふれる「ガラスの十代」がすばらしい。この路線を貫いてほしいね。

緊張で実力を出し切れなかったバンドもあったでしょう。
マイクに慣れていなくて、とまどった人もいたでしょう。
でもそれでいいんです。その悔しさが、「今度こそ!」という次のステージへの活力になるのです。
どんどん人前に出て、どんどん恥をかく。それが上達への一番の近道です。

さて、プログラムに掲載された全バンドの演奏が終了した後、
意味ありげに聞こえてくるVPの音。
そして舞台袖からステージに登場してきたのは・・・。
がず、Kim!、マサル、KENTA、Yo-Hey!。このメンツは・・・!
そう、3月3日に解散した男声バンド、「Beer&Smoke」。
バンド名を「BeerSmoke」(「&」なし)に改称し、
新メンバーKENTAを加え、ヤツらが帰ってきたのだ!
これが「秘密の企画」の正体だったのか。
復活後初のステージで、「Thank you」「星屑の街」の2曲を披露。
会場からは再結成を祝う盛んな拍手が送られていました。

新生ビアスモはベースを募集しているらしい。入りたい。でも広島までは通えない(涙)
その代わりと言ってはなんですが、イベント後に場所を移して行われた交流会ストリートライブで、
ビアスモメンバーに混ざって「Promise」のベースを務めさせてもらいました。
マサル→Kim!→KENTAとリードが入れ替わる新鮮な演奏でした。
久々に歌う曲だったので、個人的には反省点の多い演奏だったのですが、
それなりに好評だったようで何よりでした。

再び動き出したビアスモーク。今後の活動が楽しみです。
いいベースマンが見つかることを祈りつつ、
彼らの活躍に期待したいと思います。

2002.4.7 〈Dear My Fellows...〉

気がつけばもうギャザパーティーから1週間。
今回は、前回触れなかったほかのバンドについての感想を書いてみようかと。
先に断っておきますが、あくまで私見です。そして自分のことは棚に上げてます。
自分では今回は録音しなかったので、あくまでギャザパーティーおよびまつちかイベントで
生で聴いた感想です。主に今後の活動があるバンドについて。いずれも敬称略。

《Age...》
典型的なハモネプ世代のバンド。
結成間もないが、いろんな曲に積極的に取り組んでいる姿勢は好感が持てる。
ただ、そろそろとりあえず練習曲をしぼって集中的に取り組んだ方がいいかも。
短い曲が多いので、1曲通してしっかり聴かせられるレパを持ちたい。
特に「プラネタリウム」のように一般受けしにくい曲はサビだけ歌ってもインパクトが弱い。
また原調で歌う場合、女性リードでは音域が低くて盛り上がりに欠けるので、
本気でやるなら移調するなりリードを男声にするなりした方がいいのでは。
ベースは声質は良いが自分の音を見失いがちなので、1曲1曲しっかり練習して体にしみこませたい。
ボイパは有声系でセンスが良い。リズム感はあるので、フィルインのパターンを増やすともっといい。

《高田組》
女声3声だが、曲作りがしっかりしている。
オブラディのアレンジも、ベースがいなくてもリズム感が出るように工夫されている。
3人とも自分の音がちゃんととれているので、聴いていて心地よい。
たまにコーラスがリードをかき消すので、音量調整やマイクワークを身につけたい。

《airyroad》

DAIGOやTOSHI(にしくぼん弟)らによる男声バンド・・・のはずだが、
今回はかおりーなをコーラスに加えての編成。
オリジナルアレンジの「日曜日よりの使者」はよかった。
JO、HISHIのリードはいずれも堂々としたもので今後に期待が持てる。
カバー曲は練習不足だったか。今回はかおりーなのコーラスセンスに助けられていたが。
DAIGOのベースはがんばっているが、やはり音域的につらいのか、安定感と音圧に欠ける。
今後はパンク系の曲に取り組んでいきたいそうな。どんな曲が出来るか楽しみ。
はやくいいVPが見つかるといいね。

《Isis》
合唱部員のバンドだけに、コーラスの安定感はすばらしい。
トライトーンナンバーをしっかり歌いこなしている。特にA列車は出色の出来。
まつちかで聴いた「アカペラでいこう」はリズムセクション2人がそれぞれに走っていたか。
アイコンタクトやジェスチャーでしっかりテンポを合わせるともっと良くなる。
メンバー紹介のダンス天国は失敗だったのかな。決まればかっこいいので、ぜひリベンジを期待したい。
合唱声から一歩脱皮できると、この曲やRAG FAIRナンバーももっとかっこよくなるはず。
じぃのベースはトライトーンナンバー向けのくせのない声質で、ピッチもしっかりして安定している。
むかぴょんのVPは音色もリズムパターンも豊富。研究熱心らしいのでまだまだ伸びるだろう。

《☆ROOKIES☆》
NORIが会社の同僚らとつくった初心者バンドとのことだが、
なかなかどうして、堂々としたもんでした。
オリジナル曲「ROOKIES OF THE WORLD」は男声バンドならではの音圧の高さが
曲調と絶妙にマッチしていて、評判は上々。
オリジナルアレンジの「Amazing Grace」もお見事でした。
やすのリードのかっこよさが際だっていた。NORIのVPもリズム感がいいので、VP初心者とは思えない。
ぜひとも継続活動を期待したい。

《Stance☆》

かつてH'sで一緒に歌っていたメンバーによる新バンド。3声+VPの編成。
女声陣の声がいい。特にかえのリードは、かつてバンドガールだっただけにしっかりしている。
あゆはハイトーンに磨きをかければ大化けしそう。
TOMはいい声を持っているので、もっと響きを深くして歌い上げる感じにしてほしい。
ひろ→のVPは音色とリズムパターンが少ないので、今後に期待。さらに研究、練習を積み重ねてほしい。
VPとしてレベルアップするためには、コーラスとしての経験も必要だと思う。
もともと4人しかいないのに、3人だけが歌って、コーラスもVPもせずに
1人が立ちつくしているというのは、見ている側に「なんであの人何もしないの?」と思わせるだけで、
ステージング的にも見栄えが良くない。

《Second Grace》
結婚式営業バンド。全体としてよくまとまっている。
コーラスがちょっと細いのが気になる。よしことみとみはもっと出していい。
リードではながっちがピカイチ。ただアクが強いので、
ほかのメンバーとのリードの受け渡しで違和感を感じることもある。
NORIはまだベースとしての勘が戻っていないのか、ちょっと不安そうなところもあった。
まあ、合流間もないから無理もないか。
もともと実力のある人なので、すぐに安定することでしょう。

《T-Chans》

相変わらず反則的にうまい。個々の技量の高さはピカイチ。練習回数が少なくてもそんなことは関係ないのか。
Change The Worldはコーラスの音量が小さい気がしたが、
その分音圧豊かな「Lupin The Third '80」は迫力があってとてもかっこいい。
ベースはややマイクを離し気味に持っていたため、「dun」の音で余計なポップ音が入っていたように感じたが、
あるいは意識的にバスドラっぽさを出していたのかも。
アンケートを見ると、「音楽は譜面に向かってやるものでしょうか」という記述があった。一理ある。
同じく譜面を使ってまつちかで歌っていた「どんふぉげ」と比べても、譜面に目を落としている時間が長い。
もう少しお互いでアイコンタクトをとったり客席に視線を投げると、印象がだいぶ違うと思う。

《歌娘。》
自称、愛媛最古の女声バンド。相変わらず、演奏もステージングもお見事。
みふぃたは青ドレスの方がかおりーなとの色の違いが引き立つかもね。
以前から気になっていたのだが、1曲あたりの時間が長いので、
スローな曲が続くと雰囲気が重くてちょっと聴いていて疲れることがある。あくまで私見だが。
自然に手拍子が起きる「ラムのラブソング」「Please Mr. Postman」「あ〜よかった」を
効果的に配した選曲をお願いしたい。

《ながはまーず》
実力は若手バンド随一。VPなしの編成なので、ベースとコーラスで縦ノリを出したい。
個人的にゴスナンバーは好きなのだが、今後どんどん人前に出て行ってほしいので、
そのためにゴスナンバー以外もレパに加えてほしいところ。

《Joker》
本来は5声+VPの編成だが、メインボーカルのRYOが欠席のため、5人でのステージ。
それでもホストバンドとして十分な演奏。以前はRYOのリードに頼っている感じだったが、
今回はRYO不在の危機感に煽られたためか、コーラスがレベルアップしていて練習の成果がうかがえた。
あきよのリードはなかなかの男前(?)ぶり。Sageのベースもずいぶんうまくなった。
あとは音符の頭を強くたたいてグルーヴ感をもっと出そう。
何より成長著しいのはVPのタカユキ。リズム感も音色も格段に進化していた。
ポストみっちーの座にぐっと近づいた感じだね。
今回はコーラスにも挑戦していたし、そのうちタカユキリード、よしこVPなんて編成もありうるかも?

・・・とまあ、好き勝手に書いてしまいましたが、なんらかの参考にしてもらえれば幸いです。
それにしても、若いバンドがたくさん出てきてうれしい限り。

2002.4.2 〈ギャザパーティー2002〜That's Acappella〜〉

愛媛アカペラ界の総力を結集した標記の自主企画イベント。
おかげさまで250人以上ものお客さんを迎え、大盛況で幕を閉じることができました。
たくさんのご来場ありがとうございました。
スタッフとしても活躍した出演者のみなさん、お疲れさまでした。

各バンドについての感想は後日に譲るとして、とりあえず自分のステージを振り返ってみたい。
まずはトップ出演の「Voice Gathe」。サークル名をそのまま冠したこのバンドは、
もともと松山市の成人式に出演するため、支配人に招集された男声バンド。
支配人、社長、NORI(おーぎ)、にしくぼん、RENT、みっち→という編成でした。
「夜空ノムコウ」「終わらない世界」の2曲でオープニングを飾りました。
練習回数が少ない割には(成人式以降は3回)、大崩れすることもなく、ほっと一息。

allspiceはトリで出演させていただきました。
大阪ライブ同様、みっち→@スロートマイクのエンジン音から「プレイバックPart2」でスタート。
今回、アンケートでこの曲が、そしてみふぃたが大人気でした。
歌唱力はもちろん、衣装とステージアクションの勝利か?
そのまま懐メロ路線を引っ張って、ろびリードの「恋のバカンス」。
今回は「allspiceクイズ」なる趣向も用意しました。ろびの自爆ネタ炸裂。とてもここでは書けません。
(ちなみに設問は「allspiceの色(2色)は?」「男性4人で一番かっこいい人は?」でした)
そしてアメリカンジョーク(微妙にウケた)から「太陽にほえろ」。
今回はみっち→の水鉄砲が客席からもよく見えたようで、大いにウケていました。
次はおなじみ「Rawhide」。今回もムチが絶好調。ブルースブラザーズも大好評。
そして「Jailhouse Rock」できいのド迫力リードが炸裂。今回は比較的テンポも安定したかな。
当然のようにアンコールを強制。今回は「島唄」でした。
広い会場でのオフマイク歌いは響かせるのが大変だけど気持ちいい。

グランドフィナーレでは出演者全員がステージに上がり、
「ヤングマン」で会場と一体になって盛り上がりました。
真っ先にフリをやってくれた県外遠征組に感謝。

総勢60名を超える打ち上げでは、あちらこちらから歌声が。
ゆっきいやしぶざる、がずが来てくれていたので、夏以来初めて「Gathe Plus」を再結成(笑)。
最年少ぢゅり。@高田組はオヤジ軍団に大人気。
オリジナルメンバーが1人しかいないのになぜかSSのレパートリーまで聞こえていた。
2次会ではROOKIESのオリジナル「ROOKIES of the world」をゴスペルクワイアばりに大合唱している人々も。
人数がだいぶ減った3次会では遠征組中心に沈没者続出。
そしてにしくぼん邸に屍の群れが陳列されましたとさ。

さて、翌31日も地下街まつちかタウンでのストリートイベントに
Voice Gathe、allspiceで出演。
夕方まで残ってくれていたがずにはVPソロを披露してもらいました。
客があぜんとする様子に、ちょっとしてやったりの気分。
この日は最近歌ってなかったスタンダードもたくさん歌えて楽しかった。
Mr.Bassmanも久々に出来たしね。通りがかりの人が足を止めてくれる気分というのは格別です。
みっち→はAge...やIsisのVPistとのネットワークを作った模様。

こうして収穫の多い週末は幕を閉じたのでした。
最後にひとつ、改めて知っておいてほしいこと。
今回、ギャザパーティーを盛大に開催することができたのは、
愛媛大医学部バンド「Joker」がEBCハモリ選手権で優勝して、
ビビットホール無料使用権を獲得してくれたおかげです。
むろん、準備はallspiceはじめ他バンドのメンバーも協力しましたが、
そもそも彼らの力なくしては、このイベントは開催することさえできなかったのです。
単独ライブをすることもできたのに、あえて多くのバンドにステージに立つチャンスを与えてくれたJokerに、
改めて感謝の意と敬意を表したいと思います。本当にありがとう。