2001.10.23 〈スーパー・グループその2〉

前回に引き続き、ライブ観戦(?)レポートです。
20日(土)、大阪のシアタードラマシティーで「Acappella Special Vol.6」に行ってきました。
まず昼公演は、3グループの共演でしたが、
印象に残ったのはなんといっても女声6人の「QTハニー」
真っ赤なスーツでそろえた衣装がかっこいい。
オリジナル曲「暗闇坂」「想いの行方」、ドリカムやスタレビなどのカバー曲を演奏してました。
それぞれの声の個性を生かしたリード。
女声なのに分厚いハーモニー。3人ぐらいで曲ごとに交代するボイパ。
振り付けやMCなど、ステージングも飽きさせないようによく練られてました。
前日のベルの演奏が耳に残っていたため、ベースには物足りなさを感じましたが、
声量、安定感とも、女声バンドとしては十分でしょう。
11/2のハウスジャックス丸亀公演にゲスト出演するのが楽しみです。

そしてそして夜の部は、ついに生で聴けるときが来ました、「Phew Phew L!ve」
今年いっぱいで解散してしまうこのスーパーグループ、一度はライブを体験しておきたかったのです。
とにかくもう、すごかった。何を書いていいのかわからないくらい。
革ジャケット系の衣装で登場した7人。
リード&コーラスの5人が前面に出て客にアピールし、
後ろの高いところでベースとボイパが淡々と、しかし激しくビートを刻む。
その構図のかっこいいことといったら。女性ファンならずとも目が離せません。
ジャミロクワイの「バーチャル・インサニティ」をはじめとするカバー曲の数々。
KWANIメインで歌っていた「100万の言葉よりも」で手拍子の嵐。
「Come Rain or Come Shine」などでのTACのリードのうまさが特に際だっていました。
前半のラスト、新カバー曲「THAT I WOULD BE GOOD」(アラニス・モリセット)も素晴らしかった。

後半は、バラードナンバーの「フリーダム」「パラダイス」などを織り交ぜてのステージ。
U:KOの笑いアリ、涙アリの絶妙のMCから、オリジナルの名曲「Real Love」、
そして萬太郎のボイスパーカッションソロ。こちらもネタを絡めつつ、
彼のボイパのすごさを堪能。PAで作ってる部分もあるとはいえ、やはり凄い。
ソロの最後には、萬太郎加入前にボイパを担当していたCHAVOが登場し、
ツインボイパになったところで全員がステージになだれ込み、そして、そして……!!
最も聴きたかったカバー曲、「ダンス天国」!!観客総立ちの大騒ぎ。
正直言って、ここから先のことはよく覚えていないんです。
あまりのパワー、あまりの熱気に圧倒されていて。
ただ、オリジナルのバラード「ON AND ON」の歌詞が心に染み渡ったこと、
アンコールの「Sugar Baby Love」がノリノリだったこと、
2度目のアンコールで「ありがとう」が聴けてすごくうれしかったことだけは強く焼き付いています。

終演後、なかなか立ち去ろうとしないファンの前に姿を現したとき、
リーダーTACの目は潤んでいたようです。
彼らにとってはドラマシティーでのラストライブ、思うところがあったのでしょう。
このライブに来ることが出来て本当に良かった。
解散まであと2カ月。それまで全力で駆け抜けて、素晴らしい演奏を多くの人に届けてほしい。

2001.10.22 〈スーパー・グループ〉

先週末の金、土と、スーパー・グループの演奏を立て続けに堪能しました。
まずは19日(金)、岡山を拠点に活動する混声グループ「VELVET-PAW」
その名も「1st Concert」と銘打った、初の倉敷市民会館大ホールでの公演です。
老若男女偏りなく、キャパ1800人のホールが8〜9割方埋まっていたのは、
ひとえにその実力と長年に渡る(1996年結成)地道な活動の成果でしょう。

今回はステージ上にターンテーブルが用意され、「HIPHOPとの融合」を掲げてのコンサート。
序盤から、ダンサーがリードを歌うメンバーと絡み、DJのスクラッチ音が曲に彩りを添え、
ラッパーをフィーチャリングしての演奏もあり、
これまでのライブでは見られなかった試みに挑んでいました。
しっとりとしてハーモニーを聴かせる、というイメージの強かったベルですが、
今回は全体としてボイパをガンガン響かせるタテノリの曲も多い選曲。
(Misia「Rhythm Reflection」、レベッカ「VIRGINITY」、福山雅治「HEAVEN」など)
このあたり、評価の分かれるところでしょうが、
現状に満足しないメンバーのチャレンジ精神がうかがえ、RENT的には好印象でした。
DJとダンサー、ISSEY氏のボイパによるセッションなども見応え&聴き応えがありましたね。

ベースマンのRENTとしては、やはり気になるのはMAKOTO氏のベース。
これはもう、すごかった。響き、安定感、グルーヴ感、ボイパとの絡み、すばらしいのひとことです。
特に「MUSIC BOX」(Mariah Carey)の下降音型では、「どこまで低くなるんだ!?」と驚愕。
B♭までは出るというMAKOTO氏、確実にCまでは出していたことでしょう。
その分気になったのが、MAKOTO氏がリードのときに、ほかの男性メンバーが歌うベース。
むろん、「下手」とか「不安定」という言葉とはかけ離れたレベルなのですが、
MAKOTO氏のベースの印象が強い分、どうしても軽く聞こえてしまいました。

さて、カバー曲中心の今回のコンサートでしたが、やはり強く印象に残ったのはオリジナル曲でした。
「Bright Memory」はCDにも収録されていた曲ですが、正直これまでは聞き流していました。
しかし今回、「難病の人が同じ病気で亡くなった友人に捧げた詩に曲をつけた」という
この曲が生まれた経緯を知り、はじめて真剣に歌詞に耳を傾けて聴きました。
なんて悲しくて、美しい曲なんだろう。泣く一歩手前でした。
そして終盤、YOKOさんのソロアカペラ「恋の唄」(今井美樹)に続いて、
プログラムの最後に演奏された、代表曲「赤い月」。
やはり難病の患者さんのために作られたこの曲。何回聴いても心にしみます。
どんなにいろんな試みをしても、ベルが本来持っているハーモニーの魅力、
歌に込められた気持ちを聴き手に伝える力というのは、なんら変わることなく、むしろ強くなっている。
そう強く感じさせられました。

アンコールは「歌おう!」…かと思いきや、意表を突いて「荒城の月」。
しっとりとしたアレンジから、だんだんドラスティックに変化していき、圧倒されました。
また聴いてみたい1曲です。
終演後は声の箱メンバーらとともに楽屋口に押し掛け、MAKOTOさんにご挨拶しました。
自分の目標とするベースマンに握手してもらえて感激でした。

…20日に聴いたライブのことも続けて書こうと思ったのだけど、長くなったのでまた次回に。

2001.10.15 〈アカペラ・ストーリー〉

10/14。とうとうこの日がやってきました。
松山市主催の子規誕生祭の一環として催される、「アカペラ・ストーリー」の本番当日です。
松山市民会館に朝9時に集合し、まずallspiceリハーサル。
その後RENTはテレビ愛媛に向かい、同局主催のアカペラコンテストに出場するH'sメンバーと合流。
コンテスト出場5組のトップバッターとして出場し、ボイパをしてきました。
審査員として来ていた犬飼氏に軽くご挨拶。
結局優勝したのは後輩バンド「Joker」でしたが、格段にうまくなってたので、まあ妥当なところでしょう。
でもH'sも、客をのせるという意味ではピカイチだったと思います。
7人中4人が初ステージだったしね。前日のドロナワ練習で、かなりうまくなりました。ホントに。

さてさて、松山市民会館にとんぼ返りすると、あっという間に本番の時間。
今回のイベントのために、知る人ぞ知る伝説のバンドVOX-ONEのリーダー、
松岡由美子氏に委嘱した作品「A Six-foot sickbed」を大人数で演奏しました。
なんか、無我夢中で一瞬で終わってしまいました。
正直、その後のallspiceのステージのことが気になって、集中しきれなかったのも事実。

第2部は「まつやまアカペラ音楽祭」。
まず幸代先生率いるゴスペルユニット「Kiitos」が、圧倒的な迫力で聴衆を魅了。
その後登場した犬飼氏が、ひとりアカペラで見事な歌声を披露しました。
そしてこの日のために組まれた企画バンド3つの演奏。
「カップ麺」は即席ながら頑張って練習してきた様子がうかがえ、初々しく好感が持てました。
「ボナ・ペティ」はアディエマスのコピーが良かった。にしくぼんはなんか浮いてた(笑)
ミオ@H's率いる「Bee」は、安定感、ステージングとも頭ひとつ飛び抜けてた気がする。
本番前にも聴かせてもらったけど、ぜひ継続活動してほしい。
自己紹介も良かったし、某人気映画のテーマは、このまま腐らせるのはもったいない。

そして、ひさびさ!愛媛の誇る男声バンド、Cloverの登場。
おなじみ「真っ赤な太陽」でガッチリ客をつかみ、「あいのうた」「Pretty Woman」
相変わらず魅せます、聴かせます。場数を踏んでるだけあって、やっぱうまいね。
いつものように「A Change in My Life」で締め。自分でも何度か歌ったけど、まだかなわない。
直後に歌う身としてはやりにくいったら。

allspiceはまず「Locomotion」で勢いよくスタート。
「Surfin' USA」「島唄」と季節はずれな歌を連発しましたが、お客さんの反応は上々。
年齢層が広かったので、オールディーズ系の選曲はウケがよかったようです。
「島唄」のベースソロは、RENT的にはこれまでで一番うまく歌えた気がする。
さて、allspiceのメンバー紹介では、いつもみっち→ボイパとRENTベースがBGMとなるのですが、
この日はにしくぼんの「ミュージックスタート!」のかけ声とともに、
みっち→が「ぶん、ぶん、ぶん、自己紹介♪」と「Bee」のネタをパクリ。
いや、ウケました。会場中が爆笑でした。

続いて大人気ナンバー「青空のすみっこ」……なのだが。
RENTはここで、今だかつてない大ポカをやらかしました。
「ピッチパイプから音がとれない」
今まで数々のステージを踏みましたが、こんなことは初めてです。
自分でパイプを吹いてもだめ。なぜだ?頭の中真っ白。
なんとか持ち直しましたからよかったものの……。
一部の身内には演出だと思われたようですが、大マジです
最後はCome Go With Meでお客さんにも一緒に歌ってもらい、
そのまま出演者全員で「明日があるさ」を演奏。
さらに犬飼氏のアンコールで「A Six-foot sickbed」を再度演奏。
今度はリラックスして、「いい曲だなあ」と実感しつつ歌えました。

とにもかくにもホールイベント終了。
大ポカの後遺症でへこんだまま会場を出たRENTに、見知らぬ老夫婦が声をかけてくれました。
「すばらしい演奏だった」「あなたの声、とてもよかったわ」
この一言で、どれだけ救われたでしょうか。
たまにこういうことを言ってくれる人がいるから、自分はやっぱりアカペラから離れられないのです。

おかげでだいぶ上向きな気持ちになり、県美術館前でのストリートを敢行。
H's(Sageベース)、Clover(みっち→のボイパソロに大歓声)、Kiitos(生声……すごすぎ)に続き、
結構な人数のお客さんを前に歌わせていただきました。
Mr.Bassman(手拍子の嵐!感激)、Rawhide(みっち→のムチが大ウケ)、
ひとり(小細工ナシ。直球勝負)、アンコールでCome Go With Me。
ホールイベントに比べて、ずいぶんとリラックスして楽しんで歌えました。
途中から松山市長(実は顔見知り)も聴いてくれてたね。
最後にもう一度みんなで「A Six-foot sickbed」。これでこの日のイベントは完全に終了しました。
打ち上げでは高松から来てくれたらら吉やNa2も交えて、楽しく飲むことができました。

しかし、イベントが終わっても「アカペラ・ストーリー」が終わったのではありません。
松山での、愛媛でのアカペラの物語は、まだ始まったばかりです。
今回のイベントでアカペラに興味を持ってくれたあなた。
これからアカペラを始めてみようと思っているあなた。
物語の次の1ページをつくるのは、きっとあなたたちです。
allspiceも、及ばずながらお手伝いさせていただきます。

2001.10.4 〈JOINTライブ 2連発〉

9/30昼、まだ前夜のダブコテッジでの感動と興奮が冷めやらぬなか、
今治から松山へと向かいました。
この日はLive Bar「Monk」と「Singerシェル」でのJOINTライブのハシゴです。
allspiceではベースとして、H'sではボイパとして出演しました。

2カ所でリハをするうちに、あっという間に本番。
まずは「Monk」です。南海放送ゴスペルスクールの生徒さんの発表会にお邪魔しました。
まずはH'sで「Rock Around the Clock」と「YMCA」の2曲。
今回はBassに、大阪駐在員の「ゆっきいブルーグレイ」が入っての演奏です。
ちょっと走り気味でしたが、まずまずの出来。しかしこの2曲のVPを連続でやるのは、
なんちゃってVPistのRENTにはきつかった。息切れしました。
きいのギターデュオが会場を大いに盛り上げ、allspiceのステージ。
「Mr.Bassman」で勢いよくスタートし、「The Longest Time」で落ち着いた雰囲気に持っていったあと、
「Come Go With Me」では新ネタ「なりきりallspice」を敢行。
ええ、そうです。「なりきりゴスペラーズ」のパクリです(笑)
会場のお客さんをTop、2nd、3rdに勝手に分け、簡単なコーラスを体験してもらいました。
さすがにゴスペルクワイアが多いだけあって、抜群のノリの良さ。おかげさまで大成功でした。

さて、続いては身内のお客さんもたくさん迎えて、「シェル」でのステージ。
高松からは前夜にも会ったMaiMai...@/~のNa2、An2が駆けつけてくれました。
H's新メンバーのかどっち、よっしんぐ、かえっち、ゆみも。
こちらではH'sで、先の2曲に「Stand By Me」を加えて演奏。
モニターの関係で、なかなか自分のパーカスの音が聞こえず、難儀しましたが、なんとかおつとめ完了。

allspiceでは、歌いも歌ったり、アンコールも含めて10曲(History参照)。
RENTはMr.Bassmanで弾けさせてもらいました。
「生き生きしててかっこよかった」と言われてちょっとうれしかったり。
新曲「The Locomotion」ではサポートメンバー社長に加わってもらい、
にしくぼんにBassを譲るという屈辱(笑)も味わいましたが。
今回はMCにも結構絡ませていただきました。
にしくぼんもいつも以上に舌が滑らかで、滑らかすぎてアメリカンジョークを忘れるという僥倖も(笑)
この日のにしくぼんはどうもテンションが違うというか、なんというか、
初めて「Come Go With Me」で歌詞を飛ばすという場面もありました。
「なりきりallspice」に気を取られすぎたのかね。
調子に乗ってアンコールの予定だった「ひとり」まで一気に演奏してしまい、
アンコールでは急きょ「Under the Boardwalk」を披露。
RENTもたくさん間違えましたが、演奏レベルもステージングもまた一歩進化して、
お客さんにも楽しんでいただけたのではないかと自負しています。
人気ナンバー1レパの「青空のすみっこ」は、またみふぃたファンを増やしたようです。

さて、Monkに続いてこの日好評だったのが、きいと弟弟子さんによるギターデュオ。
みふぃた、ろびの2人をコーラス隊に迎え、情熱的な演奏を披露してくれました。
きいのボーカルはもちろん、弟弟子さんのギターソロも見事の一言。
RENTもゆっきいとともにかぶりつきでコーラスを絶唱してました。

さらに余興として、ゆっきいのリードで、にしくぼんコーラス、RENTベース、みっちーボイパによる、
3声の変則的編成によるA Change in My Life。コーラスが1本でもなんとかなるもんです。
H's演奏後には「歌い足りない」と言っていたゆっきいも満足げで、さわやかに笑顔を見せていました。
さらにさらに、Na2とAn2を強引に引っ張り出して、Good Old Acappellaをセッション。
にしくぼんとゆっきいには「コーラスを適当にやって」と無理難題を押しつけてしまいました。
RENTもすでに飲酒していたので、リードの高音部はうまく出ませんでした。
最後にはとうとう崩壊してしまいましたが、楽しかったからいいのです(断言)。

そんなこんなで、楽しい夜は更けていきました。
これからもお客さんとともに楽しめるステージを作れるように頑張ります。
あなたもallspiceと歌ってみませんか?

2001.10.2 〈アカペラな夜 in ダブコテッジ〉

9/29、行ってきました、倉敷に。
ダブコテッジというお洒落なカフェでの、「アカペラな夜」というミニイベントに参加するためです。
16:00まで翌日の本番に備えてallspiceの練習。
開演の18:30に間に合うかな…と愛車に飛び乗り、
松山ICに乗ったのが16:30。倉敷ICに降りたのが18:10。
どの程度のスピードを出したかは推して知るべし。
結局、到着は18:40でしたが、開演が遅れていたので間に合いました。

会場にははじめましての人もいれば、声の箱の面々ら見慣れた岡山勢も。
俺より遠くから来た人はいないだろうと思ったら……いた。さくさく@La Birds(鳥取)が。
「まさかここでさくさんに会うとは思わなかったよ」
「俺はなんとなくRENTさんいるんじゃないかな〜って思ってた」……ご名答。

高松からは、最近急ピッチで活動しているMaiMai...@~がフルメンバーで参加。
すでに顔なじみのらら吉は、RENTの顔を見るなり「歌うから、ボイパやって」。
ああ、来た来た、まあいいか、と思ったら、続く言葉に絶句。
「オリジナル曲の。ボイパがイントロなの」
……いや、確かに「ボイパ頼むかも」と聞いてはいた。
MaiMai...@~のレパのうち、PromiseとかGood Old Acappellaとか、
知ってる曲ならぶっつけでもなんとかなるか、と高をくくっていた。
「んな、聞いたこともない曲でどうせいっちゅうねん」
「……はい」とMDウオークマンを差し出すらら吉。……どうやら腹をくくるしかないようである。

さて、そんなRENTの焦りをよそに、イベントは主催者Voice-Paletteの落ち着いた演奏で幕を開け、
メーンゲスト(?)のしゃんそん’zのステージに。そうそう、これを聴きに来たのだよ。
しゃんそんの演奏を聴くのは4回目。でもそのうち2回は舞台袖で聞いていたので、
正面から聴くのは実に8カ月ぶりでした。いや、楽しかった。
Good Old AcappellaやA Change in My Lifeなど、選曲もRENT好み。
オリジナルアレンジの「永遠の翼」は3回目にして初めて落ち着いて聴けた。かっこいい。
しぶざるの歌唱力は言うに及ばず、ごーすけのMC、ふにゃっちの天然キャラ、
うにらんのボイストランペットやボイパなど、いろんな魅力が味わえて大満足でした。

このカルテット、ベースマン不在ということもあり、技術的にはまだまだ課題があるとは思います。
しかし、そんなものは練習でどうにでもなります。
それよりなにより、多くのグループが欲してやまない、客を惹き付ける魅力、
楽しさがビリビリ伝わってくるステージング、笑顔を誘わずにいられない雰囲気、
そういった得難いものを、このグループは持っているのです。それが素晴らしいのです。
だからこそ多くの人に愛されているのでしょう。

さてさて、そうこうしているうちに、MaiMai...@~の出番がやってきました。
RENTもマイクを握って人前に立ち、もう引っ込みがつかないところまで来てしまいました。
半ばヤケクソの心境でしたが、テキトーにボイパでイントロのリズムを刻み出すと、
会場から軽いどよめきが。それが肯定的なものかは分かりませんが、
気のせいか「すごい」という声も聞こえたように思ったので(幻聴かもしれない)、
そのまま無我夢中で最後まで突っ走りました。どう刻んだかなんて覚えてません。
とりあえず客受けは上々だったし、メンバーにも「つかみはオッケーでしたよ」と喜んでもらえたし。
あとでうにらん氏から「速いテンポも刻めるようになったね。音の入れ方よかったよ」と言われて照れた。

さて、その後も単発の演奏がいくつか続いているうちに、
主催者側から声の箱メンバーやさくさく、RENTらに「ほかに何かできませんか」との打診が。
と言われてもねえ……と思いつつ、会場全体で「夜空ノムコウ」を歌っている間に、ひそひそと密談。
で、残り時間わずか、というところで、再びマイクを握りました。
しぶざる、うにらん、やじ、よっしい、さくさく、RENT。「声の箱±2」です。
声箱メンバーのうち、今回不参加の美奈子の代わりにさくさくがTopに、やまの代わりにRENTがBassに。
歌ったのは日本一有名なアカペラナンバー、「ひとり」。
まさか、まさか声箱メンバーとセッション出来るとは夢にも思っていなかったので、
感動に打ち震えながら歌いました。いや、ホントに。
ぶっつけ本番だったので、できのほどは自信がありませんが、会場からは大きな拍手をいただき、
たくさんの方からお誉めの言葉をいただきました。
正直、ボイパでは不完全燃焼気味だったので、最後にいい思いさせてもらいました。

2次会のカラオケも楽しかったね。みんなうまいんだもん。しかもハモるハモる。
さくさくのカラオケは初めて聞いたけど、ホイットニーを歌いこなす男性は初めて見た。
声箱メンバーの圧倒的歌唱力は相変わらず。ごーすけのパフォーマンスも。
いや、いいもの聞いてきましたわ。
最後は深夜の駐車場でうにらん、よっしぃとアカペラ談義に花を咲かせ、
十分に受けた刺激を胸にしまって帰途についたのでした。