2001.6.27 〈ライブ・レポート!〉

遅ればせながら、週末の狂気の本番2daysのレポートです。
いや、我ながらホントによくやったね。
長くなるので、心して読んで下さい。

〈6.23 せとうちアカペラCARAVAN2001in TAKAMATSU〉

JR高松駅に、午前11時過ぎに到着。(支配人とみっちーは別バンドでラジオ出演のため、遅れて到着。きいは欠席)
受付終了後、RENTとにしくぼんはこっそりと、さくさく@La Birds、たろう@ごーじゃすあくしでんつとともに、
男声企画バンド「せとうちTRIBE」の合わせ練習に入る。「おお!? いい感じじゃん」
会場のコンコースに戻ると、大阪から呼び寄せたZipのゆっきい、ようこを発見。
ハイタッチで再会を祝い、がぜんやる気になる。関東からはるばるお越しいただいたのなぴ姉さんにもごあいさつ。
岡山、広島の面々とも健闘を誓い合う。

いよいよスタート。しょっぱなから地元、香川勢がその実力を見せつける。
ゆっきい、ようこ、のなぴ姉さんといっしょに、かぶりつきで堪能する。
主催者であり、「せとうちTRIBE」の5人目のメンバー、とよ@讃岐Voice to Moonの手が空いたすきに、
企画バンドの最終練習。そのまま流れるように本番になだれ込む。

1曲目、「Good Old Acappella」。RENTにとってはどうしてもやりたかった1曲。
初めてのリード体験。実は1コーラス目では足が震えていた。
でも素晴らしいバック陣に支えられて、顔なじみの連中が「へえ〜」という表情で見ているのを楽しむ余裕も出てきた。
最後のシャウトは本当に気持ちよかった。
曲間にメンバー紹介。たろうさんが照れていたのが身内の女性陣に大ウケ。
そのたろうさんのリードで2曲目「Under the Boardwalk」。
RENTは本業のベースで低音の限界に挑戦。ごめん、最後の音外した……。
でもたろうさんのファルセットを聴かせたリード、とってもよかった。
気軽にセッション出来るのがアカペラの魅力。何げなくMCで言ったそんな一言が拍手を呼び、ちょっと感動。
これからもアカペラ仲間の絆を広げていきたい。そんな願いをこめて、
主催者とよ君のリードで「Let's Be Friends」を演奏して終了。
ステージ袖に引っ込むと、たろうさんは緊張が解けて仰向けに寝込み、
ほかのメンバーはハイタッチと握手の連続。本当に楽しかった。
このバンドで歌えたこと、きっと一生忘れない。

余韻に浸る間もなく、2つ後のallspiceの出番に向けて着替え。
袖に待機中に聴いた、岡山、香川混成軍「Airs」の演奏に鳥肌が立つ。「これの後で歌うのかよ……」
特にみっちーは「けんぞーの後でボイパやるんすか……?」とブルー入っていた。
しかし支配人の「でもこれの後でちゃんと演奏できたら、僕らどこででも歌えますよ」の一言に背中を押され、ステージへ。
1曲目「Surfin' USA」。おっ、結構いけるんじゃない?手拍子も自然発生。
2曲目「Rawhide」が大ウケ。これはallspiceの看板になるかも。
3曲目はしっとりと「ひとり」。意外にほかのバンドは歌ってなかったね。
天井が高い吹き抜けの空間に、歌声が消えていくのがとても心地よかった。
最後はにしくぼんのアメリカンジョーク(例によって会場沈黙)のあと、
おもむろに「YMCA」。にしくぼんの歌詞が飛ぶところで全員がしばき倒すのは、もはや定番になってきた(笑)
フリをやってくれる人がだんだん増えていくのがうれしかったね。
とにもかくにも、県外初披露を終えた。いろんな人が「いいね!」と言ってくれて、とりあえずは成功かな。
しかし、次に出てきた怪しい集団「ムー君バンド」に完全に客のノリを持っていかれてしまった(笑)

休む間もなく、人気バンド「しゃんそん'z」の後で、今度は「温泉みかん」で出演。
関係者の期待通り、やっぱりパクる。
RENT的にはイベントでのボイパデビュー。出来は……聴かないで。練習します。
ミオ@ネタの箱の才能が炸裂。さすが芸人(not女優)。
Mr.Bassman、もとい、Mr.Bass 「men」は歌詞を知ってる人にしか受けない諸刃の剣なネタだったが、
それだけにアカペラーには大ウケしていた。

ようやく全ての出番を終え、ゆっくりと他バンドの演奏を鑑賞。
讃岐Voice to Moon B、さすがKAJa!に出ただけあって、言葉ではうまく言えないほどすごかった。
演奏後、とよ君をねぎらうとともに、のぶひささんにごあいさつ。同い年と判明。
Honey、3月のアラモードより格段に上手くなっていた気がする。
温泉みかんとレパかぶりまくり。良かった、出番が先で。
4人編成に戻った歌娘。相変わらず聴衆の視線を釘付け。演奏もGood。
麝香撫子、初めて聴いたけど、いいじゃん。女声バンドでも厚いハーモニー、素晴らしい。
エスポ、さすがホストバンドだね。トニセンもカミセンも聞き惚れてしまった。Promiseサイコー。
そしてそして、真打ち「SS」登場。相変わらず歌も踊りもすごい。
新オリジナル曲「約束」、低音から解放されたNomyがパワー全開。Yo-Hey!も1曲目からボイパベース全開。
オリジナル中心に、SSファンのRENT的にはおなじみのナンバーが続き、
Phew Phew L!veの「ありがとう」へ。今回、Kim!は絶好調だったようにみえた。
アンコールはやっぱり「きせつ」。来るとわかっていても、オフマイクの生声にはしびれたね。

打ち上げはもう、何を書いていいか分からないくらい盛り上がったなあ。
ゆっきいwith中四国連合でA Change in My Life、ゴスナンバーの嵐。
香川勢&Yo-Hey!&しぶざる&RENTで即興セッション。これはすごく貴重な体験だった!
ていうか、こんな体験ができることはまずない。震えが来た。5分は続けたね、確実に。
その勢いで、ウワサの平田氏にごあいさつ。ウワサといえば、ビアスモのお母さんのりえ。さんとも知己を得た。
会場の喧噪を抜け出して、ごうすけ@しゃんそん’zと友情を深める。
戻ると今度はSoul Man絶唱。ああ、楽しかったあああ。

2次会ではやっと、ゆっきい&ようことゆっくり話せた。
さらについにYo-Hey!とも話すことができ、とても楽しかった。Arakiはやっぱり壊れてた。
やたら元気だったなかちゃんは沈没していた。でも、やっぱり歌うときには起きてたね。
その後さらにうどんを食べて、ようやっと帰路につく。

ホントに楽しかった!みんな、みんなありがとう!!

〈6.24 Gospel&Acappella Live@Monk〉

午後7時からスタート。南海放送ゴスペルスクールのみなさんは黒一色で、ちょっと異様な雰囲気(笑)
でも、クワイアの迫力ってすごいね。アカペラバンドでは出せないパワーがあって。

さて、今回はきいも含めたフルメンバーで出演。
リハが十分に出来なかったけど、その分はノリでカバー。
いやあ、聴衆がみんな歌ってる人なので、そのノリの良さと来たら。
やはり今回のハイライトは「Rawhide」だね。
マイクスタンドを使って、腕組みして歌うにしくぼんときいに、「かっこいい」との声も。
にしくぼんが打ち合わせなしにアメリカンジョークをかますので、
「Wonderful World」に入るタイミングには困ったぞ。
さらににしくぼんが無理やりアンコールを呼び、
再度アメリカンジョーク。しかし、予想外に少しウケてしまったので、ベース突っ込みのタイミングを計りかねた。
でも「YMCA」は無敵の盛り上げナンバー。
カンペがあっても歌詞が飛ぶリーダーを尻目に、会場はヒートアップ。
演奏後は地元ラジオの取材を受けたりもした。

盟友バンド「Clover」もいい感じで演奏していた。
主催者、幸代先生のバンドは、2つともいい味出してたなあ。
ゴスペルやってる人たちって、声の音圧が違う。Trickle Trickle、かっこよかった〜。
ウワサの松原先生の歌声も聴けたし。
歌は人に力を与えるってホントだね。存分に吸収して帰りました。
聴衆として来ていたH'sメンバーにもいい刺激になったみたい。
実は翌日のH'sの練習に、クワイアの人が見学に来てくれたりもしたのさ。

ゴスペルもアカペラも素晴らしい。
この調子で、松山をもっともっと歌声のあふれる街にしていこう!!

2001.6.20 〈デブオ物語〉
職場で暇つぶしに読んでいた週刊誌(A○RA)に、
オフィスでペットを飼っている企業の特集が載っていた。
邪魔になることももちろんあるが、心を和ませてくれる、というような記事だった。
それを読んで、かつてのRENTの職場にいた「デブオ」のことを思い出した。

ご存じの方も多いと思うが、RENTの仕事はブン屋である。
就職して初めて赴任した、とある地方支局に、デブオはいた。
入社前、あいさつと家探しのためその支局を訪れた俺は絶句した。
そりゃそうだろう、先輩記者がパソコンで真剣に原稿を書いているその空間を、
どうみても雑種の、お世辞にも育ちがいいとは言えない、太ったネコが我が物顔でのし歩いているのだから。
言葉を失っているRENTに、先輩の1人は「ああ、そいつ、支局で飼ってるんだ」とこともなげに言ってのけた。

なんでも、RENTが着任する3年ほど前に、
県庁前に捨てられていたのを、事務のお姉さんが拾ってきたそうだ。
当時の支局長が理解のある人で、支局で飼うことになった。
そのころはまだ小さな子猫で、「チビ」と呼ばれていたらしい。
しかし年月の波は「チビ」にも容赦なく襲いかかり、彼は「デブオ」となったのだった。

ホワイトボードの勤務表には、「デブオ」も名を連ねていた。
泊まり勤務の仕事一覧には、「ネコにえさをやる」という項目があった。
事務のお姉さんの机には、「デブオ基金」と書かれた缶が置かれていた(エサ代などに使っていた)。
ある先輩は「デブオは支局長より偉いんだからな」と当然のように言い放った。
まぎれもなく、デブオは支局の一員だった。

しょうのないやつだった。
ちょっと気を抜くと、原稿を書いている最中にパソのキーボードの上を歩き回り、
意味不明の文章を画面に並べたてる。
普段はエラソーに歩いているくせに、腹が減っているときは甘え声で鳴く。
ある時など、電話機の周りでウロウロしているのを、
「どうせ受話器も外せないんだから」と放っておいたら、
「リダイヤル」のボタンを押して電話をかけてしまった。
(かかった先が県内の別の支局だったので笑い話ですんだが……)

だけど、泊まり勤務のとき、デブオとじゃれ合うのが楽しみだった。
仕事の合間に一息つくとき、ちょっと意地悪して小突いてみたり、
耳の後ろやおなかををかいてやるのが好きだった。
病気になったときには本気で心配して、獣医に診せに行った。
なかなか仕事に慣れなくて落ち込みがちだった新人時代、
デブオの何も考えてなさそうな顔を見ると、
悩むのがバカバカしくなって、自然と笑顔になった。
デブオと遊ぶことがどれほど気分転換になり、救われたことか。

そんなデブオも、やがて異動してきた支局員の家族に極端なネコアレルギーの人がいたり、
新しく来たデスクがネコ嫌いだったりしたため、オフィスを自由に歩く権利を奪われた。
それでもしばらくは、会議室に閉じこめられながらも支局の一員であり続けたが、
RENTが就職して2年目の夏、とうとう関西地方のとある教会にもらわれていった。
そこにはほかにもネコがいて、デブオは楽しく暮らしているようだ。
だけど、デブオがいなくなった支局には、どこか埋められない隙間があった。

最後にあいつの顔を見てから、もう3年がたつ。
相変わらず憎たらしいくらい元気で、ふてぶてしく暮らしているだろうか。
今も道端でネコを見かけると、あいつのことを思い出す。

2001.6.16 〈広がれ、アカペラーの輪〉

もうおとといの話になってしまいますが、allspiceの練習に、「アカペラをやってみたい」という3人の見学者が来てくれました。
メンバー一同、多少緊張はしていたものの、練習が始まればいつもの通り。
仕事の都合でにしくぼんが欠席のため、6人での練習となりましたが、
お客様のご接待は中四国最強のホスト・みっちーに任せて、2時間しっかりと歌いました。
なまじ県外知名度が上がってしまった分、高松で恥ずかしい演奏はできません。
来週の練習予定も決まり、ハードスケジュールに冷や汗をかきつつも、気合で乗り切ることを誓う。

練習後はお客様も交えて、支配人邸で懇親会(?)。
どうやらみなさんアカペラへの関心をさらに強めてくれたようです。
こうやって自分たちの活動を通じて、アカペラが広がっていくというのは、とてもうれしいことですね。
頑張れ、新しいアカペラー。みんな応援しています。

2001.6.13 〈大反響に感謝〉

いやはや、予想以上の反響です。
あちこち宣伝しまくったから、それなりにみんな見に来てくれるかな、と淡い期待は持っていましたが、
まさか開設後48時間を待たずにカウンタが200を超えるとは。
1時間に5人ぐらい見てくれてることになりますね。うれしい…。励みになります。
もちろん、まだまだ訪問者はいわゆる身内に近いアカペラーばかりですが、
これからallspiceのライブをたまたま聴いてくれた人や、
アカペラをやってみたい人にも来てもらえるような、見応えのあるページに育てていきたいと思います。

さて、The Gospellersのラブソング・コレクション、「Love Notes」がオリコン初登場1位だそうです。
そういう時代になったんですねえ。昔からのファンだったRENTとしてもうれしい限りです。
しかし、一度もライブに行かないうちに、チケットがプラチナ化してしまったのは悲しい。

ゴスやハモネプのおかげで、アカペラブームがやって来るかもしれません。
しかし、その裏には偉大なる先人たちの努力があります。
最近、再メジャーデビューを果たしたトライトーンやインディーズの雄、Phew Phew L!VEらはもちろん、
国内だけでも山下達郎、サーカス、タイムファイブ、BREEZE(ジャズの方)、JIVEなどが、
ずいぶん前から良質のハーモニーを響かせてきたからこそ、今のアカペラシーンがあるのでしょう。
Real GroupやSingers Unlimited、Take6、Rockapella、最近解散を発表したBlendersらがまいた種が、
ようやく日本でも芽吹こうとしている気がします。

むろん、この人気がいつまでも続くとは限りません。一過性のブームで終わる可能性だってあります。
かつてAll-4-Oneや4PMなど多くのVocal Groupが人気を博しながら、
今でもシーンの最前線に残っているのがBoyzUMenぐらいであるように。
だからこそ、アカペラが注目を集めている今こそ、多くの人にその楽しさを伝え、アカペラ人口を増やすことが必要だと思っています。

こーろころころの犬飼さん(世界アカペラ連盟日本支部代表)は
「これからの日本アカペラ史の300年の、最初の50年を担いたい」とおっしゃっていたそうです。
RENTも、allspiceも、及ばずながらその50年間を演出する一助になりたいと思っています。
「声の箱」のうにらんさんもおっしゃっていたように、 俺たちは歴史が動いている瞬間に立ち会っている、参加している。
そんな気がします。

2001.6.11 〈とうとう公開!〉

ようやく公開にこぎつけました。「ホームページがないのもさみしいし、作ってみるか…」と、
だいぶ前に買ったまま使っていなかった作成ソフトをインストールしたのはいいものの、なにぶんはじめてのHP作成。
カンとマニュアルに五分五分で頼りながら、暇を見つけては細々とコンテンツを作成して、約1カ月。
凝ったモノを作る技量はまだないが、とりあえずは形になったかな?まあ、やってみればなんとかなるもんです。

Historyを見ていただけば分かるように、allspiceはまだ生まれたばかりのアカペラグループです。
しかし営業力のあるメンバーがいるのをいいことに、すでに4回ものステージをこなしました。
さすがに今は青息吐息の状態ですが、場数を踏むことで成長していこう、と精力的に活動しております。
年齢も職業もライフスタイルもバラバラなspiceたちがどんな歌を生み出すか、暖かい、そして長い目で見守っていただければ幸いです。

このコーナーは練習やライブの話が中心になるとは思いますが、
RENTがアカペラやその他の物事について思うことを気の向くままに書きつづっていこうと思っています。
果たしてどれだけ更新できるかは謎ですが、こちらも暖かく長い目で見てやって下さい。