2001.7.14 〈初ストリート!〉

午後10時過ぎから、松山市最大の商店街、
大街道の松山三越前で、ストリートライブを敢行しました。
Historyにも書きましたが、実はallspiceにとって初のストリート。
某大物ミュージシャンのライブを見てきた帰りのきい、にしくぼん、みふぃた、ろびに、
仕事後のRENTが合流し、5人でたっぷり1時間弱歌いまくり。
なんか、アカペラの原点「Street Corner Symphony」に帰った気分で、とても楽しめました。

実はこの日のこの時間、松山市の「大街道安全な街づくり懇談会」が
大街道商店街の治安状態を視察中。
この懇談会、商店街の治安をよくするための条例の制定も視野に入れているのですが、
下手をするとストリートミュージシャンも条例で閉め出されかねません。
そこでその視察団の前で演奏し、あわよくば人目を集めて、
松山のストリートミュージシャンの保護、育成の原動力にしよう!
という、実は崇高な目的もあったのです。
もちろん、歌い出したらそんなことはすっかり頭から消えてましたが(笑)

それにしても、ほとんどサクラを集めなかったにもかかわらず、
ほんとにたくさんの人が足を止めてくれました。
(偶然、ミオやDAIGOら「身内」まで通りがかった)
やはりアカペラが世間に浸透してきてるんだなーと感じる瞬間。
くそ、URLを入れたビラでも作って持っていけばよかった。

最初の「Stand By Me」を歌ってるときは、
通りすがる人が奇異な視線を投げかけていくばかりでしたが、
特筆すべきは「ひとり」の威力。
ほかの曲を歌ってるときに比べて、明らかにたくさんの人が足を止めてくれて、
MAXで30人ぐらいの人だかりになったのではないでしょうか。
やっぱ日本語の「旬」のナンバーは強いね。
「永遠に…」もアレンジしたら使えるんじゃないかな。
あと、ミオの友達の「けいこ」さんや、座り込んでじっくり聴いて盛り上げてくれた茶髪のにーちゃんに、
「Happy Birthday」を歌ったりもしたよね。

しかし、やはりオフマイクではBassの戦闘力は低いです。
「Stand By Me」では1オクターブ上で歌ってみたり、
「ひとり」のサビでは3rdの下でハモってみたり、いろいろ小技を使ってみたけど、
やっぱきついね。RENTはGより下になると、肉声ではあまり響かないんだよねえ……。
終了後、RENTのノドはガラガラでした。
でもそれでも、あれだけ多くの人が聴いてくれるなら、またやる価値はあるね。
ていうか、絶対やろう。
「懇談会」の視察団にも、評判は上々だったようだし。

今回は曲目もロクに決めずに、行き当たりばったりのストリートだったけど、
商店街の人の理解が得られるなら、
次は機材を持ち込んで、ボイパも入れてやってみたいところです。
今度はちゃんと宣伝して、ビラもつくって……。
そしたら松山アカペラ界の盛り上げにも一役買えそう。
大街道じゃなくても、どこかで夏祭りの時期にでもやってみたいね。

2001.7.10 〈愛媛にボイパを!〉

以前も書いたように、allspiceは恵まれたグループだと思います。
音楽的な裏付けのある実力を持った「きい」がいること。
営業力のあるメンバーが多いことで、数多くのステージを踏めたこと。
結成後間もないのに、ライブにたくさんの人が来てくれ、楽しんでくれること。
数え上げればきりがありません。
しかし、RENT的にこのバンドが一番恵まれていると思うのは、
愛媛で生息が確認されている唯一のボイパ専門家「みっちー」がいることではないかと、
密かに思っています。

ボイスパーカッション。コンテンポラリー・アカペラの世界では、
もはや欠かせないパートといっていいでしょう。
RENTのベースがどんなに頑張っても出せないグルーヴ感を、
みっちーのボイパは色鮮やかに醸し出してくれます。

現在登録人数50人を超える(らしい)「松山ボイスギャザ」の中にも、VPistはほとんどいません。
みっちーの他には、「社長」がRainbow Rabbitsで、RENTがH'sでやっているぐらいで、
あとは「Sage」が個人的に修行を積んでいるぐらいのものでしょう。
愛媛のボイパ人材不足は、けっこう深刻なのです。

なぜ、VPistは少ないのか?いくつかの理由が考えられます。
@教材がない(少ない)。
 「ハモネプ」などでVPへの関心は高まっているが、なにせどうやっていいかわからない。
Aたまに聴くVPistが上手すぎる。
 広島のYo-Hey!、がず、岡山のけんぞー、Endo、香川の讃岐VTMのながやす君など、
 愛媛の面々がイベントで出会うVPistは、かなりの実力者が多く、
 「自分なんかとても……」という気になってしまう。
Bそもそもボイパを演奏する機会がない
 専属ボイパを置けるほど人数的余裕のあるバンドは、愛媛にはあまりないです。

これらが主な要因ではないでしょうか。
しかし、それでもボイパにチャレンジしてみる価値はあると思います。
そのためにはまず@を乗り越えなくてはいけませんが、これは難しくありません。
とりあえず、このページのリンクから「Coolbeat」「Gorilla」「ぽち」
あるいはまだリンクに掲載されていない「Mr.No1se」のページに飛んでみましょう。
素人からはじめられるボイパ講座が掲載されています。(RENTもずいぶんお世話になりました)
また出版物では、ゴスペラーズのハーモニーブック「歌おう!」や
トライトーンの楽譜に掲載されているボイパの手引きもかなり参考になります。
英語ですが、ボイパ講習ビデオなんてものも、「こーろころころ」で購入できます。

次にAですが、臆することはありません。誰でも最初は初心者なのです(RENTもまだまだ初心者)。
そんなに手数を増やさなくても、しっかりとリズムを刻めば、それなりにかっこよく聞こえるものです。
ハイハットとスネア、バスドラだけでも、曲にアクセントを与えるには十分です。
RENTも未熟ながら、よりアイや高松キャラバンで、ステージ上でボイパをやりました。
ええ、ボロボロでしたよ(笑)。まわりは上手い人ばっかりだったし。
でもそれによって、「あのぐらいなら自分にもできるかも……」と思って挑戦する人が出てくるとうれしい。

Bが悩ましいところですが、たとえばベースを歌っているとき、
休符のところにボイパを入れてみるだけでもかなり違って聞こえます。
またVELVET-PAWのように、コーラスの1人が歌の途中、要所要所でボイパにシフトするバンドもあります。
やる気があれば、いくらでもボイパにチャレンジする機会はあるはずです。

以上、気の向くままに書き連ねてみましたが、
大事なのはとにかくやってみることです。失敗を恐れずにあらゆる機会をとらえて挑戦することです。
歌うのとはまた違った楽しさを知ったら、ヤミツキになります。
RENTのボイパだって人様に聞かせられるレベルには程遠いですが、
下手の横好きでこれからも挑戦していくつもりです。
いずれこのページの「Essay」にも、みっちーのボイパエッセーが掲載予定なので、
期待してお待ち下さい。

2001.7.6 〈Phew Phew L!ve解散!〉

7月1日。日本中のアカペラーの間を、衝撃的なニュースが駆けめぐった。
「Phew Phew L!ve(P2L)が今年いっぱいでの解散を発表」

P2L。あまりにも偉大なアカペラバンド。
歌唱力、アレンジ、ステージング、MCなど、全てにおいて卓越した、
日本アカペラ界のカリスマ的存在のひとつ。
RENTが最も衝撃を受け、最もリスペクトするバンドのひとつ。

俺がアカペラにはまってから1年も経っていないが、
その間にP2LのCDに出会って興味を持ち、ビデオを見てぶっ飛んだ。
アカペラでここまでのことができるのか。目から鱗どころの騒ぎではない。
まさに価値観を根底から覆されるような衝撃。
俺がどれほど感銘を受けたか、P2Lを知っている人ならわかってくれるだろう。

解散の真意がどこにあるのか、推し量る術は俺にはない。
しかし、輝かしい個性が7人も集まっている以上、
いずれ方向性の違いに直面するであろうことも想像に難くない。
アマチュアでも日常茶飯事なのだから、セミプロのP2Lならなおさらだろう。

ファンとして残念なのは当然だが、悲しむのはやめよう。
解散後、メンバーのうち1人はまだ活動予定が決まっていないそうだが、
6人は新たに3つの新バンドに別れて活動するという。
彼らがあえてP2Lを解散してまで選んだ新しい道。
それがこれからどんな可能性を生み出すのか。
大きな期待とともに見守っていきたいと思う。

ありがとう、P2L。
P2Lという最高の7人組がいたことを、俺は決して忘れない。
解散までに、いちどはナマの演奏を聴きたいな。

2001.7.2 〈しばしの休養〉

早いもので、もう7月です。
allspiceは5、6月と、ずいぶんたくさんの場所で歌わせていただきました。
このページにも、予想以上にたくさんの方に訪れていただいています。
多くの人に支えられ、本当に恵まれたバンドだと思っています。
Live!のところにも書いたように、7月は充電期間として、ライブ予定を入れずに練習に専念します。
といっても、RENT自身は仕事の都合で練習にすら参加できるかどうか怪しいのですが……。
8月にはまたライブをする予定なので、みなさんとお会いできるのを楽しみにしています。

さて、ここでひとつお知らせです。
松山アカペラ界の仕掛け人にして、allspiceでもオールラウンドプレーヤーとして頑張ってくれていた支配人が、
卒業準備に専念のため、しばらくの間お休みをいただくことになりました。
といっても、脱退するわけではなく、順調にいけば冬ごろに復帰予定です。
ま、歌唄いを続けていくためにも、進路はちゃんと確保しておかなきゃね。
がんばれ、支配人。みんな応援しています。