2002.2.18 〈Happy Marriage!!〉

16日、珍しくネクタイなんぞしめて、岡山駅に降り立ちました。
この数ヶ月の間、アカペライベント観戦のため、何度も岡山に来ましたが、今回の「イベント」はちょっと特別です。
いつも仲良くしてもらってるバンド「声の箱」のメンバー、うにらん&よっしぃの結婚式前夜祭なのでした。

時間ギリギリに会場のイタリアンレストランに滑り込むと、ざっと60人の出席者でほぼ満席状態。
見知ったアカペラ仲間の顔もちらほら。とりあえずNomy、Yo-Hey!、Arakiの広島勢と相席して着席。
司会役は、チャイナドレスに身を包んだ「キャサリン石津」(いっしー@Airs)と、
でっかい蝶ネクタイを身につけた「ゴンザレス堀井」(ごーすけ@しゃんそん’z)。
ハイテンションな進行役でございました。

「声の箱」と「しゃんそん’z」のメンバーらによる「しゃん箱劇場」は新郎新婦の出会い、告白の寸劇。
やまが作ったという新郎新婦の「お面」を身につけたメンバーらが、ごーすけ作の実話に基づく脚本、
ふにゃっち選曲のBGMに会わせて踊り、歌う、ミュージカル仕立ての楽しいプログラムでした。
とにかく拍手喝采。新鮮な余興だった。個人的にやまのMC(?)がかなりツボ。

アカペラコーナーではまず「Go just accidentS」がオリジナル日本詞の「Stand by me」を披露。思わず歌詞に聴き入ってしまった。
「讃岐Voice to moon」はテクニカルなスキャットが冴え渡るオリジナル曲(曲名知らず)。
久々に聴きましたが、相変わらずお見事です。のぶひさ嬢の「ア・イ・シ・テ・ル」が新郎新婦の胸に響いたことでしょう。
どーでもいいけど、杉田氏、ロン毛の茶髪(ていうか、金メッシュ?)にーちゃんになってて、しばらく誰かわからんかったぞ。
「Airs」はおなじみの「I'll be there」。ボクミエの美声が聴衆を圧倒する。この日は髪形もいつもと違ってかっこよかった。
ああ、自分が歌で祝福できなかったことが悔しいったら。

お決まりの新郎新婦への質問コーナーも盛り上がってましたね。詳述はしませんが。
「声の箱」の初代ベースマンによるギター弾き語りのお祝い演奏の後、
現在の6人編成による「声の箱」のオリジナル曲、「君がいるから」で楽しい宴に幕が下りた。
本当に、お二人の人柄がにじみ出た、心温まるパーティーでした。
「自分も歌でお祝いしたことがあるけど、歌ってもらうことがこんなにうれしいとは思わなかった」というよっしぃのあいさつが微笑ましかった。

翌17日の挙式、披露宴も無事に終了したようです。
今回参加できなかったallspiceメンバーや愛媛の仲間達も、お二人の結婚を心から祝福しています。
本当におめでとう。末永くお幸せに。

2002.2.10 〈保内ホッと物語〉

9日、久々にステージに立ちました。
佐田岬半島の近く、保内町でのイベント出演です。
イベントタイトルは表題の通りで、子ども達が日頃お世話になっている両親や祖父母への感謝の手紙を贈る、
というハートウォーミングな内容でした。
我々は余興的にミニコンサートをさせていただいたわけです。

午後3時半に現地入りし、スタッフや役場の担当職員の方にごあいさつして、
町役場ロビーの特設ステージで早速リハーサルに臨みました。
今回用意されていたのはスポンジつきのマイク。
いっつもマイクヘッドを鼻先に当てて歌っているRENTとしてはちょっと困った。でもPAはいい感じ。
一通りチェックを終えると、スタッフの方が控え室にちゃんぽんを持ってきてくれました。
ありがたくいただく。おいしかった。ありがとう、しらいし食堂。
本番前にくつろいでいると、RENTの携帯が鳴った。着信表示は・・・「しぶざる」。
なんと岡山から歌仲間が聴きに来てくれたのだった。
実はこの日はメンバーのみふぃたの誕生日。そのお祝いも兼ねて(そっちがメインか?)のご来訪でした。
そうしている間にもMCのネタ仕込みは着々と続いているのであった。

いよいよ本番。ギャラリーの数もなかなか。親子連れ中心に、100人ぐらいはいたか。
しぶざるはもちろん、ひろ→、明日香など見知った顔もちらほら。
司会者から紹介を受けて自己紹介した後、まずは「Rock Around the Clock」。
ボイパの解説などを経て、「青空のすみっこ」。
ろび、曲紹介で「この曲はみふぃたがつくりました。作曲、それに作詞も」とマジボケ。
(注:かの有名な谷川俊太郎氏の詩にみふぃたが曲をつけた楽曲なのです)

続いてのMCではにしくぼんが「蚕」の豆知識を披露。1個の繭から1500mの糸ができるらしい。結構マジで感心。
「Stand by me」「The Loco-motion」とオールディーズナンバーを続けて演奏。
ここでお客さんの中から誕生日の近い人にステージに上がっていただき、オフマイクで「Happy Birthday」を歌いました。
そして秘密の「新曲」を初披露。何かって?それは3月までお預け。
さらにMCで、今度はこのイベントで実際に行われていた「音楽クイズ」をパクる。
いわゆるイントロクイズですな。ネタはゴスペラーズの「ひとり」でした。
見事正解したお客さんには、本業アナウンサーであるろびの「サイン入りオロナミンC」をプレゼント。
なんのことはない、控え室に用意していただいていたオロナミンCのラベルにサインしただけです。
飲まれたあと、あの瓶はどうなっていることやら・・・・。

さて、「次の曲で最後・・・になるかどうかを決めるのはあなたたちです!」とにしくぼんが前振りして「島唄」。
客席の老婦人が気持ちよさそうに体を揺らしながら手拍子してくれていたのがうれしかった。
個人的に、今回はベースソロの部分が上手くいったと思う。当然のごとくアンコールを強制するにしくぼん。
まるで某SSの「な○ちゃん体操」のように、客を立たせて振り付けを仕込む。
そのまま「ヤングマン」へ突入。子どもらをはじめ、結構みんなノリノリで振り付けをしてくれる。それが何よりうれしい。
おかげさまで、大好評(だったらしい)のうちにステージは幕を閉じたのでした。
スタッフの方も、「また次回ぜひ」とありがたいお言葉をかけていただきました。

演奏面では、個人としても、バンドとしても、反省点の多いステージではありました。
でもお客さんやスタッフに喜んでいただける、というのは歌唄いにとって最高の糧です。
これを励みに、今年も張り切って歌っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

執筆中のBGM:「ベスト・オブ・メアリー・ブラック」(なんとなくケルトな音楽に浸りたい気分だったのさ)

2002.2.5 〈Rockapella in OSAKA Blue Notes〉

行ってきました、ロッカペラ来日最終公演@大阪。
TAKE6に続いて2回目のブルーノートです。
早めに手続きしておいたおかげで、かなりいい席で見ることができました。それにしても、女性の割合が高い。
今回の道連れはたいぞう@BEAT SHELF、ちか@HONKY TONK、すなっち@バブーバ、むか@NACら多彩な顔ぶれ。

これまでに海外のスーパーグループのライブはTAKE6とHOUSE JACKSを聴くことができた。
M-Pactは行けるチャンスはあったが行けなかった。今年来日がささやかれるReal Groupももちろん聴きたい。
でも、「一番生で聴きたいグループは?」と聴かれたら、迷わずロッカペラ。
その夢がようやくかなう。ワクワクしながら開演を待ちました。

オープニングアクトはQTハニー。
聴くのは4回目。これまでで一番近くで見た。相変わらずステージ映えのするグループだ。
演奏も良かった。けどAukoのボイパはもう少しリズム感を磨いた方がいい。

そしてロッカペラが登場。とにかく楽しいステージでした。
オリジナルもカバーもたっぷり聴けました。20曲以上あったかな。
来日回数も半端じゃないロッカペラ、日本語を使ってのMCで客を笑わせるツボもしっかり心得ている。
英語のMCも比較的平易で分かりやすかった。
ロッカペラのライブはビデオで見たことがあるだけだったけど、
お約束の客席から女性をステージに上げての「Oh! Pretty Woman」もしっかりやってました。
ケヴィンが客席で女性を物色(笑)している間、なぜかすなっちがケヴィンと握手し、
ケヴィンの音頭でうちのテーブルの面々が「乾杯」(笑)。貴重な経験だ。
ジェフはステージに上がった「ともえ」さんと握手しつつ、「I am single.」とアピール。
しかしその後「in Japan!」とオチが続いて爆笑。
スコットのマイクさばきは見応えがある。ときにオフマイクと変わらないぐらいまでマイクを離してみたり、
左右に小刻みに揺らしてみたり、とにかくせわしないったら。(腰使いもだけど)
自分の音域や声量を効果的に生かす術を心得ているのだろうか。でもPAさんは忙しいことだろう。
エリオットはスキンヘッドになっていた。すっかりネタ。
MCで「I like Sushi very much. マグロ、トロ、大トロ・・・トトロ!」客席から笑いが起きるとガッツポーズ。そういう芸風かい。
猿人バリーの低音はものすごい。いったいどうやったらあんな声が出るのか。
ただしゃべるだけで客席からどよめきと歓声が起きるなんて(PAいじってる?)。

うれしい驚きだったのは「Love Potion No.9」が聴けたこと。ロッカペラが歌うとは思ってなかった。
Phew Phew L!veやCOLLECTIONに近いアレンジだった。
「Winter Wonderland」が聴けたのもうれしい誤算。
どうしても聴きたかった「A Change In My Life」にはただただ感動。
「Long Cool Woman in a Black Dress」はCDよりアップテンポだった気がする。
ベースリードの名曲「16 tons」のラストのバリーの低音ロングトーンはものすごい。
客席から「かっこいい・・・」の声が飛んでいた。
アンコール前のラストは「Where in the world is Carmen Sandiego?」。
ライブビデオと同じく、途中で4人がいったん退場してジェフのボイパソロ。スキャットも交えつつの圧巻のパフォーマンス。
その後、メンバー紹介をしつつ曲に戻るのだが、紹介役のスコットはステージ上に戻るかと思いきや、
いきなりステージ近くの空いている客席に座り込んでしゃべり出した。
背もたれに腕をかけ、足を組んで、すっかりリラックス状態。「相席」の女性らはすっかり夢見心地の顔。
このあたり、客を喜ばせるワザを身につけている。ついでにつまみも失敬して、歌い終わるまで持ち続けていた。
ステージを降りるときにはしっかり食べていたが。

アンコールの最初はオフマイクでの「Up on the roof」と「Wonderful World」のメドレー。
バリーのベースはなんで生声でもあんなに聞こえるのか。声量分けてくれ。
さらに1曲歌った後に、最終公演ならではのサービスか、QTハニーとのセッションで「Keep on smilin'」。
QTのソラはいい感じでスコットと絡んでいた。
ベースのハナは踏み台を使って長身バリーと肩を並べ、同じマイクで歌っていた。
さすがにバリーと一緒に歌ってはほとんど聞こえなかったが。
2回目のアンコールではリクエストコーナーも。
どうしても「Zombie Jamboree」が聴きたくて、誰よりも早く「Zombie!」と叫んだが、流されてしまって悲しかった。
結局歌ったのは「Elly My Love」。そりゃ良かったさ。でもゾンビが聴きたかったんだってば(しつこい)
さらにオリジナル曲「blah blah blah」。
そして本当にホントのラストは・・・。なんと「Sixty Minute Man」!
まさか聴けるとは思っていなかったベースリードの超名曲。バリー、かっこいいぞ。かっこよすぎ。
骨の髄まで響くベースボーカルの余韻が、終演後も消えなかった。

いやはや、感動のライブでした。
今年はどうやら夏にも来日するらしい。ぜひとも聴きに行きたい。
これから自分がどこに異動するかわからないけど、生で「Zombie Jambolee」を聴くまでは(だからしつこいって)
必ず行き続ける、と固く胸に誓ったRENTであった。

2002.2.1 〈書くということ〉

いつの間にかこのコーナーは、ライブレポートという性格が強くなった。
いつもいつもとても長くなる。こんな長い文章、誰が読むのかというぐらい長くなる。
俺にとっては、自分が歌ったり聴いたりしたときの感動を記録しておきたいという、
自己満足の気持ちが強いので、それでかまわないと思っていた。

しかし、こと今年に入ってから書いたレポは、予想以上に多くの人に読まれているようだ。
ありがたく感じると同時に、読むに耐える文章にしなくては、といういい意味でのプレッシャーを感じる。

RENTは新聞記者である。
新聞記事は、短く、簡潔にまとめるのが基本。
必要なデータを盛り込みつつ、「ぜい肉」をそぎ落として、すっきりとした文章にすることが求められる。
会社の方針による用語の使用条件や文法的な制約も多い。
必然的に、自分が書きたかった要素を削らざるを得ないこともしばしばある。

ここで雑文を書くときは、そういった制約から解き放たれる。
だから、書きたいことを思う存分書き連ねる。
しかし、それでも全てを書いていてはとりとめがなくなり、ただ長くなるだけ。
だから、やはりある程度は気を使って、書いては削り、削っては書き足すという作業を繰り返す。
あんなに長い文章でも、それなりに読みやすくなるように気をつけてはいるつもりだ。

それでも、やっぱりあんなに長くなってしまう。
長くても、読み手の心にスッと入っていく文章ならいい。だけど、まだその境地にはほど遠い。
短ければ、読み手は疲れない。だけど、自分の感じたことを十分に伝える自信はまだない。
自己満足だけで長くなるのも、読みやすさだけを重視して短くすることにも抵抗を感じる。
まだまだ自分は、物書きとしては未熟だということだろう。
それでも少しでも読みやすく、読み手に感じたことが伝わるように。
試行錯誤は続いてゆく。