2001.11.22 〈ちょうど1年前に…〉

たまにはアカペラ以外のことを書こうと思ったのだけど、
リンクを貼らせてもらっている「Mo'Beat」のページで、
メンバーがアカペラを始めたきっかけというのを掲載していたので、それを真似てみようかと。

でも、そもそもどこが始まりかわからないので、順にたどってみましょう。
まず、楽譜に触れたのは、音楽の授業とか、小学校低学年時に少しだけ習ったエレクトーン教室。
ハヤリモノを聴くようになったのは、中学のときにTM NETWORKにハマってから。
そしてアカペラに直結する直接のきっかけは、大学でなぜか混声合唱団に入ったことでしょう。
ここで合唱曲の定番やマニアックな曲(こっちの方が多い)にたくさん触れ、
先輩や同級生からジャンルを問わずいろんな音楽について教わりました。
合唱曲以外で、初めてアカペラを歌ったのは、合唱団の合宿のホームコンサート(打ち上げ前のお遊び)での
「The Longest Time」です。あとほかの機会に「So Much In Love」を歌った覚えも。

大学卒業後、新聞記者になり、しばらく歌うことからは(カラオケとギター以外)遠ざかっておりました。
初任地から松山へ異動して1年ほどたったころ、ふとしたきっかけ(実は覚えていない)で
「松山ボイスギャザ」のHPを見つけて興味を持ち、取材を申し込みました。
この取材で、初めて支配人ELLEさんと出会いました。
その後、せとうちアカペラCARAVAN2000in松山を取材を兼ねて聴きにいったり、
ギャザのページなどにたまに書き込みしているうちに、RENTのもとに1通のメールが届きました。
ちょうど1年前、2000年の11月21日のことです。差出人は「にしくぼん」
「永遠の20代」を標榜する怪しげな差出人は、
RENTに「クリスマスイベントで男声バンドをやらないか」と持ちかけてきました。
職業柄、継続的に活動するバンドに参加する自信のなかったRENTですが、
「期間限定ならできるかな……」との思いから「ぜひやらせてほしい」と返答し、
にしくぼん(それにみふぃたとも)と顔合わせをするに至りました。

結局、そのクリスマス企画はぽしゃってしまったのですが、その勢いでH'sに加入し(引っ張り込まれ?)、
オープンスタジオ広島や倉敷アカペラアラモードなどのイベントに出演。
あとは、みなさんご存じの通り。4月にallspiceに期間限定メンバーとして加入し、現在に至ります。
アカペラ歴1年で20回以上のステージに立つことができたのは、
ひとえに合唱団時代の遺産と、仲間に恵まれたおかげです。
いつか必ず異動で愛媛からいなくなる身ではありますが、
1回でも多くステージに立っていきたいです。
そして、どこにいっても、何らかの形で「歌唄い」であり続けたいと思います。

《追記》
11月18日、岡山へ「アカペラShow Case Vol.5」を聴きに行ってきました。
いつも楽しいしゃんそん’z、いつもかっこいいAirs、成長著しいVoice Limited。
聴きに行ったかいがあったというものです。
しかし今回のハイライトは、半年ぶりに姿を現した中四国の宝、「声の箱」。
6声本格移行後初のステージでした。
もちろん素晴らしかったのですが、このバンドは1月に大きなステージを控えているので、
楽しみを奪わないように詳述は避けましょう。新オリジナル曲を含め、とてもステキだったとだけ言っておきます。
あとは、ぜひ直接みなさんの耳で、生の歌声を聴いて確かめてください。

2001.11.15 〈Linkで散歩〉

Linkのページを更新していてふと思った。
いったいこのサイトを利用してくれている人のうち、
Linkのページをのぞいて、ほかのページに遊びに行ってみる人がどれだけいるのだろう?
うちのサイトに限らず、有効活用されていないLinkページはたくさんあるのではないでしょうか。

ここのLinkは半分以上、RENTの自己満足で作られているので、
それはそれでかまわないのです。ただ、アカペラに興味のある人なら、利用しなきゃ損です。
たとえば「Coolbeat」や「SUEMATSU STAGE」、「OUT OF TUNE」、「BEAT VOX」。
ボイスパーカッションに興味のある人がこれらのページをのぞいていないとしたら、
こんなもったいないことはありません。
おっくんやけんぞーに勝るとも劣らないスーパーVPistが、
自らのノウハウを公開しているのですから。

「こーろころころ」や「サニーサイドミュージック」では、
一般のCDショップではお目にかかれないようなアカペラのCDや楽譜が購入できます。
「Acappella Times」では、様々なグループの紹介や、来日したスーパーグループのライブレポが読めます。
また中四国の主なバンドはほぼ網羅しているので、
近県ではどんなバンドがどんな活動をしているのか、いつライブをしているのかを探ってみるのもいいでしょう。
知り合いを増やしたり、いろいろ情報交換する相手を見つけるのにも、大いに役立ってくれるはずです。
RENTがあちこちのライブに出かけているのも、大半がネットから得た情報によるものです。
ネットで事前接触していた人とは、ライブ会場で会っても、すぐに打ち解けて話せます。

まあ、気ままにあちこち散歩してみたら、なんかいいことがあるかもしれない、ということです。
これからもLinkを増やして、いろんな人との交流を広げていきたいと思います。

2001.11.8 〈ボイパは独学の積み重ね〉

以前もここで「ボイパをやってみよう」という呼びかけをしてみました。
おかげさまで愛媛のボイパ不足も徐々に解消されつつあります。
「やってみたい」という人も増えてきています。
先日の済美高でのライブでは、ボイパ人気(みっち→人気?)のすさまじさというものを痛感しました。

RENTもようやっと「初心者」から「初級者」程度にはなってきたと思いますが、
たまに「ボイパのやり方を教えて」と言われて困ることがあります。
あちこちのボイパ関係のページでもこの手の質問をよく見かけます。
はっきり言って、何から教えればいいのか、何を教えればいいのか、皆目検討がつかないのです。

RENTは基本的に、ボイパのやり方は人それぞれで、独学の積み重ねで身につけるものだと考えています。
RENT自身、最初は「シー、シー」とハイハットのマネをするところから始まり、
探せるだけの資料に当たり、いろんな音源を聞きながら試行錯誤を重ね、
うまく出せない音については自分よりうまい人に聞く、ということを繰り返してきました。
(3月のアラモードでがずくんにスネアの出し方を教えてもらって、殻を破れた気がした)
たぶん、みんなそうなんだと思います。

今ではボイパ関連の詳しいHPもずいぶんと増え、(Linkにも多数掲載)
ハモネプスタートブックなど音源つきの便利な教本もできました。
やりたいと思っている人は、最初から人に頼らず、まず自分なりにいろいろと練習してみましょう。
そのうえで、ライブでうまいVPistを見かけたら、
「あの音はどうやって出してるの?」と臆さずに質問してみることです。
たいていの人は快く答えてくれるはずです。
さんざん悩んで、いろいろ試した末に、思い通りの音を出せたときの喜びは格別ですよ。

ひとつ気になるのは、今のボイパ人気は音色重視で、
リズムが軽視されているのではないか、ということ。
いくらかっこいい音を出せても、リズムがめちゃくちゃで、
コーラスやベースの邪魔になるようでは、百害あって一利なしというものです。
ある程度慣れてきたら、J-popでも洋楽でもなんでもいいから、
曲に合わせて刻む練習を心がけましょう。

2001.11.6 〈企画バンド考〉

ライブネタ以外を書くのはいつ以来だろうか。まあ、たまにはこんなのがあってもいいでしょう。
RENTがいわゆるコンテンポラリー・アカペラの世界に足を踏み入れて、今月で1年になります。
その間、allspiceやH’sのメンバーとしてあちこちで演奏してきたわけですが、
ときには「企画バンド」なるものにも加わったり、主催したりしたことがあります。

RENT的に企画バンドを定義すると、ある曲をやるために集まったメンバーによるバンド、
あるいはある特定のイベントに出るために、普段は別々のバンドで活動している面々が集まったバンド、
ということになるでしょうか。(むろん、その両方を兼ねていることもある)

最初に企画バンドを経験したのは、5月に京都で開かれたイベント「よりアイ」でした。
ここで1つの企画バンドに参加し、さらに別の企画バンドを主催して、
ゴスペラーズナンバーを中心に歌いました。
初めて顔を合わせる人もいれば、イベントなどで顔見知りだった人もいましたが、
一緒に歌うのは初めて。しかも全体練習は当日のみ、という状況。
その後もせとうちTRIBE(高松キャラバン)、Gathe Plus(踊ることばのパフォーマンス)といった
企画バンドを主催してきました。

演奏レベルは合わせ練習の量に比例するものなので、企画バンドではおのずと限界があります。
合わせ練習は当日か、よくて前日なので、音取りは個々人の責任でしておかねばなりません。
(せとうちTRIBEの合わせ練習は実質30分だった)
しかしそのギリギリ感ともいうべきスリリングな感覚、
いつもと違うメンバーと一緒に歌う新鮮さというのは、通常のバンド活動では得られないものです。
「この曲を歌ってみたい」「この人といっしょに歌ってみたい」という願いを叶えてくれる場でもあります。
たとえナットクのいくレベルの演奏ができなくても、一緒に歌った人たちとの間には、
ステージを共有したという連帯感が生まれ、また歌いたい、という感情が自然に湧いてきます。
それが企画バンドの醍醐味ではないかと思うのです。

今まで企画バンドをともにしたメンバーは、県外人だけでも、
Zipのゆっきい、ようこ、声の箱etcのしぶざる、SSのなかちゃん、Beer&Smokeのがず、
Soul Nakerのりーち、フルール・フルールのMasami、ごーじゃすあくしでんつのたろう、
La Birdsのさくさく、讃岐Voice To Moonのとよ……いずれ劣らぬツワモノ揃いです。
実力的にも、RENTが一緒に歌っていいのか?と思える人たちばかりです。
いつかさらに腕を磨いて彼らとまた一緒に歌えるように、
そしてまだ見ぬ歌唄いに出会えることを願って、
これからもいろいろな企画バンドにかかわっていきたいと思います。

2001.11.4 〈小休止〉

ああ、なんかずいぶんとこのコーナーを書くのをサボっていたかのような錯覚を覚えます。
実際には2週間もあいていないのですが、それほど最近は濃密な日々でした。
まずはご報告。allspiceは9/30から11/3まで週末ごとにライブをしてきましたが、
ここで少し小休止して、練習に専念します。といっても12月にはまた人前で歌いますけどね。

さて、何から書こう。ええっと、まずは10/28だな。
この日、支配人をBassにした編成のallspiceは、広島市立大学祭で初の県外営業。
なんか大雨の中、テントを貼ったステージでのライブで大変だったみたい。
それでも聴きにきてくれたなかちゃん、Na@oさん、ヨースケさん、まーやさん、KENTAさん、ありがとう!!

午前中に仕事があったため参加できなかったRENTは、宇和町でのゴスペラーズライブに行って参りました。
せまい空間での異常な盛り上がり。やっぱりゴスってすごい。
凱旋門ツアーを終えてメンバーもリラックスしていた様子。選曲も結局マニアックでした。
One more dayを生で聴けて感動。約束の季節、ひとりも聴けてよかった。
北山氏のBassはやっぱすごいね。あの細身からなんであんな太い声が出るのか。
アカペラのときに音叉を耳に当てて歌うのは好きじゃないけど。
ピッチにこだわるのはわかるけど、なんか見てるこっちも気になって歌に没頭できないんだよね。
とにもかくにも、あんな狭い会場でゴスを聴けることはもうないだろうな。貴重な経験。

11/2は香川・丸亀市へ、House Jacksの来日公演を聴きに行きました。
リトミックのワークショップを兼ねていたので、聴衆は親子連れ中心。
ゲストの女声グループQ.T.ハニーの演奏は、やはり素晴らしい。
カバー中心の構成でしたが、Bassの安定感に支えられて、パワフルさもしっとり感も十分でした。
みんなに聴いてほしいグループのひとつです。
そしてHouse Jacks。一番新しいアルバム「Drive」の楽曲中心で、知らない曲がほとんどでしたが、
行って良かったとしか言いようがないね。
スーパーVPistウェス・キャロルのパフォーマンス、どこまでも低くなるBass、アンサンブルの実力、申し分なし。
圧巻だったのはリクエストのコーナー。聴衆がリクエストした曲を、その場でアカペラで演奏してしまう。
打ち合わせナシで、リードが歌い出したらほかのメンバーが適当に合わせるという離れ業です。
Let it be、Amazing Grace、Unchained Melody、Thank youなどなど。
メンバーが余り知らない曲で、崩壊しかける一幕もありましたが(笑)
ライブならではの楽しみですね。
終幕では、親子連れもスタンディングで騒ぐほど盛り上がりました。
2度目のアンコールではオフマイクで「So Far Away」(キャロル・キング)。しびれました。

さて、聴き手としてのレポートばかりしてるわけにはいきません。
【11.3 東雲女子高校&済美高校ライブ】
まずは東雲でのステージ。男性の入場が厳しく制限される中、
この日のステージをつくってくれたばなな。さんとハルコさんがマドンナ姿で、
本番までの間、いろいろ案内してくれました。副会長のるりさんや今井先生にもごあいさつ。
サータアンダギーやうどん、おいしかったね。
あいにくの雨のため、わざわざ用意してもらった野外ステージは使えず、
それでも軒下に機材を設置してライブを敢行しました。
傘をさして目の前で聴いてくれた生徒もいれば、テントの下や屋外階段、
遠くの後者から声援を送ってくれる人も。
スタンダード中心の構成で、季節はずれながら「Surfin'USA」も。
この曲のファンだという生徒会役員らがとても喜んでくれたのが印象的でした。

東雲でのステージ後、タクシーで済美高の体育館に駆けつけると、
会場内は生徒でいっぱい。ゴスペルユニットkiitosの演奏で大盛り上がりでした。
我々が来るまで1時間歌い続けたというkiitos、さすが。
軽くマイクチェックを…ということでステージに上がりましたが、
みっち→がボイパのサウンドチェックを始めると、悲鳴にも似た歓声とともに
女子高生がステージ際に殺到。どうなることかと思いましたな。恐るべしボイパ人気&みっち→人気。
15分強の短い演奏でしたが、ステージ際には多くの生徒が押し寄せ、
allspice史上例のない盛り上がり方。体育館が揺れていましたな。マジで。
「ヤングマン」のフリ、「Come Go With Me」のコーラス大合唱、すごかったね。

終演後、体育館の裏門まで来てくれたにしきさんたちにごあいさつ。
みっち→目当てに追いかけてきた生徒もいましたな。いやはや。
その後、学校の正門近くで身内の連中と話していたら、体育館から出てきた生徒で人だかりに。
調子に乗って、「ひとり」を歌ってしまいました。(ろびが仕事で離脱していたため、かおりーながTop)
これまたすごい盛り上がりでした。にしくぼんの名刺が奪い合いになってたし。
写真や握手のリクエストもたくさんもらったしね。みっち→がいたらパニックだったろうな。

とにもかくにも、週末ライブ6連続のラストにふさわしい盛り上がりでした。
みなさんどうもありがとうございました。これからもallspiceをよろしくお願いします。