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指揮の技術概論
|指揮の技術概論|指揮の技術1、テンポ指揮の技術2、指揮棒
指揮の技術3、構え指揮の技術4、叩き


指揮の技術概論
はじめに

 ここでは指揮者が必要とするメカニックな面についてふれます。
 補足ながら多くの人がテクニックとメカニックを混同されていますが、メカニックとはピアノで言えば指が良く動くことで、テクニックとは音楽的な表現をする能力のことです。
 つまりメカニックは機械的な動き、テクニックは表現の技ということです。
 ここに書かれることは、指揮入門者に対するアドバイスであり、それ以上のことはとても文章で表せるものではありませんので、専門的な指揮者を志す方は、どうぞ然るべき先生の門を叩いてください。
 
指揮者の仕事

 指揮者が最初にしなければならないことは、その曲がいつ、どんな大きさで、どんな音色で、どんな速さで演奏されるのかが判るように、始まりの合図を送ることです。
 飛行機の操縦で難しいのが、離着陸であるのと同様、指揮に於いても難しい部類に入ります。
 つぎに演奏が始まったら指揮者はそのテンポを保たなければなりません。曲にテンポの変化の指定がない限り、勝手に速くなったり遅くなったりしないよう、監視しなければなりません。演奏が終わってみたら、始まったテンポと全然違っていた、と言うのはよくある話ですが、その事に全然気づいていない指揮者も珍しくありません。
 また曲中にテンポの変化が指示されている場合、演奏者に的確な指示を与える必要があります。
 音楽は平均的に流れているわけではありませんので、起伏を作らなければなりません。音量の変化、音色、表情などを作り出すのも指揮者の務めです。
 最後に曲の終わりを示します。ほとんどの楽曲では、聴衆に曲が終わったことを判らせるように決着を付けます。ここが巧くできれば、途中、多少の事故があっても、「終わりよければ全て良し」で、聴衆に感動を与えることができるかも知れません。
 稽古、本番が終わった後は、演奏者と一緒に酒を飲まなければなりません。どんなに指揮の能力が優れていても、酒を飲まない指揮者は演奏者から信頼されませんので、アルコールが苦手な方は、一流指揮者になる夢は諦めましょう。
 以上が指揮者の主な仕事です。それでは具体的にどうしたらよいのか見て行きましょう。


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