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指揮を始める方へ
たまたま指揮者を指名されたとき

 サークルなどで指揮者に指名された方、学校の先生でクラス合唱、部活動の指揮をしなければならなくなった方など、自分で望まなくても指揮をしなければならない状況になることがあります。ここではそんな方々に指揮について簡単にアドヴァイス致します。
 
指揮者に必要なことは

 指揮は音楽の素養が無くてはできません。バイエル終了程度でもピアノが弾けたら文句ありませんが、フォークソング程度のギターが弾けるだけでも、努力をすれば良い指揮者になれる可能性はあります。
 しかしいずれにせよ、楽譜が読めることは最低の条件ですので、もしそれができないようでしたら、速やかにその任を降りられた方が、結局は周りの方に迷惑を掛けないことになります。


指揮者が最初にすること

 指揮者として最初の任務はこれから演奏する曲を良く知ることです。CDなどの録音があれば何度も良く聴いて、どんな音がするのか、雰囲気はどんなふうなのか、覚えるまで聴いてください。
 次にピアノでその曲を弾いてください。技術が足りないようでしたら無理して全ての声部を同時に弾く必要はありません。声部一つずつ、ゆっくりで結構ですから、正確に弾いて、正しい音程を覚えてください。合唱であれ、器楽であれ、その音をピアノと一緒に、声に出して歌うことも、大切です。それができたら、同時に弾く声部をふやしてゆき、ハーモニーを確かめてください。CDなどを聴いて音のイメージを掴んだつもりでいても、その演奏自体が間違っていることもありますので、録音を鵜呑みにしてはいけません。
 以上のことだけで、最初の指導はできます。


音楽を知る

 正しい音を指導できるようになったら、指揮者は演奏者にたいして演奏の雰囲気を伝えなければなりません。
 例えば、どんな大きさの音で、どんな音色で(硬い、柔らかい)どんな表情で(嬉しげ、悲しげ)演奏するのか、指示できなければなりません。それにはその曲を良く研究する必要がありますが、それ以前に音楽の法則を学ばなければなりません。例えばクレッシェンドはどうすれば効果的か、と言ったことです。
 このことを学ぶには、多くの優れた演奏を聴き、何がその演奏を感動たらしめているのか、読みとることです。しかし、たとえ合唱を指導しているからと言って、合唱の演奏だけを聴いていても充分ではありません。他の種類の演奏も積極的に聴き、音楽に存在する普遍的な公式を探すように心懸けましょう。

指揮のテクニック

 次に大切なことは演奏しやすい指揮をすることです。
 指揮者が「テンポ遅れないように」と演奏者に指示しているのに、指揮を見ると指揮の方が遅れている、と言うのはよく見掛ける風景ですが、これでは演奏者はまごつくばかりです。
 指揮の技術は簡潔に書き表すことができませんので、別項で解説致しますが、大切なことは「格好の良さ」に溺れず、コンパクト、かつ明瞭な指揮をすることです。


統率力

 最後になりますが、指揮者に最も大切なことは、誠実であることです。
 知ったかぶりをしたり、威張ったりするのは演奏者の信頼を失い、良い結果に結びつきません。
 これは特にここで述べなければならないことだとは思いませんが、例えどんなに優れた能力を持っていたとしても、人間として愛されない方は何をしても不毛です。
 優れた指導者になるためには、人から尊敬され、愛される人間になることが大切です。


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