Random Diary 2023
*2023.12.19
「赤いスイートピー」と「トリスタンとイゾルデ」の共通点

「赤いスイートピー」
始まりはトグロを巻いて上昇していくメロディ。
徐々に盛り上がる助走を挟んで、サビは上昇音階の3連打。
これは「トリスタンとイゾルデ」のクライマックスの如く
オーガズム(絶頂)に向かうピストン運動を表わす。
最後は出だしのメロディが回帰した後に再び高みへ達する。

「トリスタンとイゾルデ」のクライマックス
執拗に上昇音階を繰り返し、
ついにはドバ〜っと放出。

このような、絶頂へ向けて考え抜かれた巧みな構成は
マイルスの「Bitches Brew」に通ずるものがある。

「Bitches Brew」における該当箇所
これをアルバムのラストに置いたのは
マイルスの意思か、それともテオ・マセロか。

「赤いスイートピー」のメロディは基本的に
アルペジオ風フレーズの積み重ねで構成される。
それはシンプルで無理のない自然な旋律線であり
それでいて平穏から高揚へと感情の振幅は深い。
しかも覚えやすく印象に残るように出来ている。
ユーミンの作曲術は、まさに天才というしかない。
以上、歌メロに関してのみ。歌詞は考慮せず。

(某フォーラムへの投稿を再構成・2014年記)


*2023.11.3
The Beatles - Now And Then


Audacity を使った波形表示
(いまだにラウドネス・ウォーやってるのか、メタボなマスタリングだな〜)

正直な感想を述べると、元の曲が歌詞もメロディも平凡だしアレンジにも工夫が見られない。
28年前の「フリー・アズ・ア・バード」「リアル・ラヴ」ほどの感動は、今回なかった。
アンソロジー・プロジェクトでやり残していた落とし前をつけたという意味はあるけれども...
(ジャケット画像にも拍子抜け...手抜きじゃないの?)

新曲発表のついでに赤盤・青盤が曲目追加&リミックスで出し直される。
ふと買ってみようかという気になるものの、値段を見ると買う気が失せる。
円安のせいもあるとはいえ、近年の強気なアップル商法には付いていけない...

参考ページ

*2023.10.29
今年これまでの収穫メモまとめて(中古LPのみ)

Daryl Hall & John Oates - No Goodbyes(Atlantic, 1977)
"@T/GP", "SPAR" 刻印ありのオリジナル米盤LP(Allied Pressing)
初期アトランティック時代の編集盤で3曲は未発表だったもの

渡辺貞夫 - Round Trip(CBSソニー, 1970)
帯・ライナー無し日本盤(初回盤)
1970年録音 with Chick Corea, Miroslav Vitous, Jack DeJohnette

Allman Brothers Band - Win, Lose Or Draw(Capricorn, 1975)
"STERLING" 刻印ありオリジナル米盤

The Ventures - Super Psychedelics(Liberty, 1967)
モノラルのオリジナル米盤LP

Gato Barbieri - The Third World(Flying Dutchman, 1970)
リイシュー?米盤LP

Cornell Dupree - Teasin'(Atlantic, 1974)
"AT/GP" 刻印ありのオリジナル米盤LP(Monarch Pressing)

The Bunch - Rock On(A&M, 1972)
オリジナルはアイランド英盤だが、これは米盤LP(Monarch Pressing)
フェアポート周辺人脈によるロックンロールのカヴァー集

フォーカス - ハンバーガー・コンチェルト(ポリドール, 1974)
帯付き日本盤。これまでフォーカスはほぼ未聴で初めての購入

荒井由実 & 松任谷由実 - Album(Express/東芝EMI, 1977)
帯無し日本盤(リイシュー)
シングルのみの発売でアルバム未収録の4曲(未CD化?)を含む初期編集盤

ミシェル・ルグラン- 火の鳥(Alfa, 1978)
帯付き日本盤(ポスターは付かず)[500円@H.OFF]
A面は交響組曲、B面はルグラン・ヒット・メドレー、演奏はロンドン交響楽団
手塚治虫の名作を実写映画化した際に作られたもので純粋なサントラではない

エディ・パルミェーリ - モサンビーケ(Tico/トリオ)
帯付き日本盤[300円@B.OFF]オリジナルはこちら
<サルサ・オン・ティコ/アレグレ・シリーズ>
「“完全無欠の楽団”と称した60年代の自信満々の演奏!」
解説:中村とうよう、ジャケ・イラスト:河村要助

Marvin Gaye - I Want You(Tamla, 1976)
"Ja" 刻印ありのモナーク・プレス米盤
カット盤ながらシュリンク付きの極美品[300円!@B.OFF]

*2023.7.22
レコード針を JICO NUDE ダエン針 に交換

いよいよ SAS/S の寿命が近づいてきたのか
盤によってはサ行の歪み(擦過音・摩擦音・歯擦音?)が耳障りになってきた。
そこで新たにダイヤの無垢チップ針を購入し EPC-P202C に装着した。
さすがに新品の針は鮮烈で気持ちいい。
無垢針の効果なのかわからないが今まで聞こえなかった音が聞こえるような気がする。
サ行の歪みもいくらか抑えられるものの歪むところはやはり歪む。
針の摩耗だけではなく盤自体(カッティング?)の問題かも。

これまでT4Pカートリッジを何種類か交換して試したりしていたが、
取り付けネジの頭がつぶれて回しづらくなったため、
EPC-P202C 一本で行くことに決めて他のは処分した。
取り外し簡単な針交換だけでも色々と音の違いは楽しめるからそれでいい。
(ちなみに新しいネジをホームセンターで探したら「M2×10」がピッタリだった)

*2023.5.23
中村とうようコレクション解放運動について


*2023.1.5(1.8 追記)
新春爆買いスペシャル

Lynyrd Skynyrd - One More From The Road(MCA, 1976)
"Sweet Home Alabama", "Free Bird" で有名なサザンロック・バンドの2枚組ライヴLP
見開きジャケで黒レインボー・レーベル、Pinckneyville プレスのオリジナル?米盤(2-8011)

Stomu Yamashta - Go Live From Paris(Island/東芝EMI, 1976)
ツトム・ヤマシタ with Steve Winwood, Klaus Schulze, Michael Shrieve, Al Di Meola
帯なし日本盤LP2枚組

Charles Lloyd - Moon Man(Kapp, 1970)
Artisan刻印入りモナーク・プレス、見開きジャケの再発?米盤LP
下手なヴォーカルが入った曲が多く、ジャズというよりほとんどロック
意外やAORシンガー・ソングライターとして知られるネッド・ドヒニーが参加している

Charles Lloyd Quartet - Montreux 82(Elektra Musician, 1983)
白レーベルのプロモ米盤LP
ミシェル・ペトルチアーニを見い出し本格的にジャズ界へ復帰した時のモントルー・ライヴ

Paul Motian - Conception Vessel(ECM/Polydor, 1973)
白レーベルのプロモ米盤LP。"MASTERDISK" 刻印あり
キース・ジャレット参加の初リーダー作

Eberhard Weber Colours - Silent Feet(ECM/Warner, 1978)
米盤LP。"MASTERDISK RL" 刻印あり。カラー・インサート付き
with Rainer Bruninghaus, Charlie Mariano, John Marshall

Modern Jazz Quartet(Savoy/CBSソニー)
メンバーと音楽性が確定する前のMJQ最初期、1951〜52年録音。帯なし日本盤LP

Boyd Raeburn and his Orchestra (1944-46) - Instrumentals Never Before On Record(First Time Records)
米盤LP。LIMITED EDITION For Collectors Only
ディジー・ガレスピー、ハル・マクシック、シェリー・マンなど参加

CTI All Stars - Rhythmstick(CTI/ポリドール, 1990)
帯なし日本盤ゴールドCD(初回盤)
ディジー・ガレスピー、フィル・ウッズ、チャーリー・ヘイデン、ジョンスコなど豪華メンツ多数参加
ベニー・ゴルソンがコ・プロデュース。ヴァン・ゲルダーによるデジタル録音

Sonny Rollins - Newk's Time(Blue Note/東芝EMI, 1993)
帯あり日本盤CD
with Wynton Kelly, Doug Watkins, Philly Joe Jones

Gram Parsons - GP / Grievous Angel(Reprise, 1990)
元バーズ、元フライング・ブリトー・ブラザーズのソロ2作を1枚に収めた米盤CD
どこにも記載はないが画像を格納したCDグラフィック盤(CD+G)らしい

Asha Bhosle - Magic Moments(EMI/オルター・ポップ, 1989)
英盤CDに日本語解説と帯を付けたもの。60〜70年代の曲を集めたベスト盤
アーシャー・ボースレーはインド映画歌謡の女王ラター・マンゲーシュカルの妹
甲高くて可愛いんだけど艶かしくもある声は癒しの極致

Random Diary 2022
Random Diary 2021
Random Diary 2020
Random Diary 2019
Random Diary 2018
Random Diary 2017
Random Diary 2016
Random Diary 2015
Random Diary 2014
Random Diary 2013
Random Diary 2012
Random Diary 2011
Random Diary 2010
Random Diary 2009
Random Diary 2008
Random Diary 2007
Random Diary 2006
Random Diary 2005
Random Diary 2004
Random Diary 2003
過去日記を読む
Home