*2003.12.31
音楽が好き、歌は嫌い
エアチェックを始めたのは、ラジカセを買ってもらった中学1年の時。
色んな音楽を録音した。歌(ヴォーカル)が入っていない音楽なら何でも良かった。
クラシック、イージー・リスニング、映画音楽など。(ジャズはまだわからなかった)
とにかくインストものオンリー。
録音してる途中で歌が少しでも入ると、とっさにストップ・ボタンを押していた。
なぜにそれほどまで歌を嫌っていたか。
それは学校での教育方法によるところが大きいと思われる。
音楽の時間はたいてい歌を歌わされる。それが苦痛だった。声を出すのが嫌だったのだ。
ごくまれにあったレコード鑑賞の時間は大好きだったのだが。
中学では合唱コンクールがあって、何度も何度も居残りまでして練習し、無理やり歌わされた。
おかげで合唱曲は今でも聴くのが辛い。
ポビュラーのヴォーカルものには徐々に慣れていき、聴いて感動もするようになったが、
クラシックの不自然な唱法には馴染めず、敬遠してきた。
未だにクラシックの声楽を聴いて感動したことがない。当然オペラも苦手。
それが、ここんとこクラシックを聴くようになってからは、
オペラのCDもいくつか買ったりして、声楽を聴く機会も増え、普通に聴けるようになってきた。
でも、聴いて「いいな〜」と感動することはまだできない。
声楽を楽しめるようになりたいと思ってはいるのだが...
*2003.12.24
死刑の目的
今日の朝日新聞のコラム(ゼロサン時評「死刑は遺族への便乗だ」)で映画監督の森とかいう人が、死刑に反対する立場から、死刑は被害者の憎悪/復讐を社会が共有するもの(因果応報の感覚)だと書いていた。だが、死刑の目的は敵討ちだけだろうか。
被害者の立場からすれば、もちろん犯罪者への憎悪は大いにあるだろうが、それに加えて、その犯人が健在であることの不安/恐怖も計り知れない。過去の犯罪だけでなく、未来に起こりうる犯罪への恐怖。刑務所に入ってるからと言って安心できない。一例として映画「ケープ・フィアー(恐怖の岬)」を挙げておく。
「今の世界に必要なのは、加害者への憎悪ではなく想像力だ。」と書いているが、この人には被害者への想像力が欠けていると思わざるをえない。
*2003.12.20
一年以上購読したことのある音楽雑誌を思いつく限り挙げてみる。
週刊FM、スイングジャーナル、ロッキン・オン、フールズ・メイト、ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズ、インズ(IND's だったかな?)、VANDA、ジャズ批評、クロスビート、THE DIG、Gold Wax、マーキー、ストレンジ・デイズ...他にミニコミも含めるとかなりの数になる。とにかく気になるものは無節操に買っていたが、買ったものは全部目を通さないと気が済まないという義理堅いというか貧乏臭い性格なので(苦笑)だんだんと読むのが辛くなっていった。
結局現在購読してるのはレコード・コレクターズ1誌のみである。
*2003.12.8
犯罪者に優しく、被害者に冷淡な世の中
現在の刑は全体に軽すぎる。
金持ちを優遇する保釈金制度は廃止すべし。
選挙違反や贈収賄を行った政治家は即刻免職。以後立候補資格を永久に剥奪すべし。
医療ミスを起こした医師や看護師は資格を永久に剥奪すべし。
少年法は廃止すべし。さもなくば、その親をも処罰すべし。
罪のない者に対して悪意を持って行う犯罪(殺傷・強盗・脅迫・詐欺・誘拐など)は全て死刑にすべし。
死刑が確定したら、一定期間内に速やかに処刑すべし。
死刑執行の詳細な結果はすべからく公表すべし!
*2003.12.7
イラクで日本人外交官2人が殺害された。確かに痛ましい事件ではあるが、その後の報道(新聞の号外まで出た)には過剰なものを感じていた。それほどの大事件なのか。ある程度予想された事態だったのではないか。
(あまりにも盛大すぎる)葬儀における小泉の言葉「国民の誇り」にピンと来た。そうか、2人の死を無駄にしない、どころか、利用しようとしているな、と。これでイラク派兵(報復)の大義名分ができたんだから、小泉にとって今回の事件がプラスに作用することになる。9.11のテロ以後、アメリカが強行姿勢に出たのと同じ構図。穿った見方をすれば、外交官たちは殺されるためにイラクに行かされたのではないか、と思えてくる。戦地に赴くにしては彼らはあまりにも無防備だったではないか。
*2003.12.5
鼻水が出て困る。鼻のかみ過ぎで鼻下がヒリヒリする。ついにはハンカチを当てて水分を吸収する方法をとった。皮膚の荒れとティッシュの浪費を防ぐには有効だが、片手をいちいち鼻に持ってくのが面倒だ。鼻に取り付けて鼻水を吸収してくれるような器具(左図のようなもの)があればいいのだが...。誰か開発してくれないだろうか。
Kestrel
完成度の高いアルバムを一枚のみ残して消えていった英国のバンド。各種キーボード(エレピ、オルガン、メロトロン)とギターのかっちりとツボを押さえたプレイ、そして曲の良さが魅力。パイ・ヘイスティングス主導の中期キャラヴァンに近いポップさがある。プログレ臭はそれほどでもない。
*2003.12.4
Gary Boyle
インド出身の技巧派ギタリスト。70年代半ばにイギリスで Isotope というジャズロック・バンドを結成し、Gull レーベルに3枚のアルバムを残す 。2作目では Hugh Hopper がベースを弾いている。
Gary Boyle のファースト・ソロ・アルバム「The Dancer」(1977年録音)には、Dave MacRae (Matching Mole), Morris Pert (Brand X), Simon Phillips, Robin Lumley (Brand X)(プロデュース)...などが参加。ハービー・ハンコックの“処女航海 (Maiden Voyage)”をカヴァーしている。内容は、限り無くフュージョンに近いジャズロックといった感じか。適度にメロウ、適度にアグレッシブで、悪くはない。人脈的にも初期 Brand X に通じるものがある。
*2003.12.3
Witchi Tai To
この曲が好きで、いつのまにか色々なヴァージョンが集まった。
サックス奏者 Jim Pepper の作。彼は Native American だそうで、歌詞もそれ風。メロディはほとんど単一音で、バックのコードが浮遊感を伴って変化していく。ジョビンの "One Note Samba" みたいなものか。
・「Everything Is Everything featuring Chris Hills」(1968)
(たぶんこれがオリジナル。作者本人が歌っている。ラリー・コリエルのバンドから派生)
・Harpers Bizarre「4」(1969)
(ふにゃふにゃソフト・ロック。これが一番有名かも)
・Jan Garbarek - Bobo Stenson Quartet「Witchi-Tai-To」(1974)
(ECM系北欧ジャズの名盤! 他に Don Cherry, Carla Bley, Carlos Puebla の曲をカヴァーしている)
・Jim Pepper「Comin' & Goin'」(1983)
(土俗的なチャントで始まるセルフ・カヴァー。ECM人脈多数参加)
・Louis Philippe「Delta Kiss」(1993)
(クレプスキュール〜エル〜トラットリアとおしゃれ系レーベルを渡り歩いた、ビーチボーイズ・マニアのフランス人)
他に、Brewer & Shipley, Legs Larry Smith (Bonzo Dog Band), John Schroeder(ラウンジ系)などカヴァー多数あり。
*2003.12.2
お気に入り漫画ジャケ (illustrations by Arnold Roth)
The Dave Brubeck Octet & The Dave Brubeck Trio (Fantasy)
*2003.12.1
(不眠症のための)アダージョ特集
CD-R 勝手に編集シリーズ。
弦楽合奏を中心に、眠れない夜にそっと流しておきたい、美しく穏やかな音楽を選曲。
約74分
1. Shostakovich - Tahiti Trot (Tea for Two)「The Jazz Music for Shostakovich」(Decca)
[Riccardo Chailly / Royal Concertgebouw Orch.]
2. Delius - Summer Evening「Delius: Orchestral Works」(EMI)
[Sir Thomas Beecham / Royal Philharmonic Orch.]
3. Holst - Venus, The Bringer of Peace「Holst: The Planets」(Naxos)
[David Lloyd-Jones / Royal Scottish National Orch.]
4. Sibelius - The Swan of Tuonela「Sibelius: Symphonies」(Brilliant Classics)
[Kurt Sanderling / Berliner Sinfonie Orch.]
5. Mahler - Adagietto. Sehr langsam「Mahler: Symphonie No. 5」(DG)
[Guiseppe Sinopoli / Philharmonia Orch.]
6. J. S. Bach (arr. Stokowski) - Arioso (Sinfonia from Cantata No. 156)「Stokowski Stereo Collection」(RCA)
[Leopold Stokowski / London Symphony Orch.]
7. Three Variations On The Canon In D Major (i) Fullness Of The Wind
8. Three Variations On The Canon In D Major (ii) Frech Catologues
9. Three Variations On The Canon In D Major (iii) Brutal Ardour「Brian Eno - Discreet Music」(EG)
[Gavin Bryars / The Cockpit Ensemble]
10. Gershwin - Lullaby「Brian Wilson/Van Dyke Parks - Orange Crate Art」(Warner)
太字 は作曲者名・「 」はアルバム名・[ ] は演奏者名(指揮者/楽団)(クラシックは色々あって面倒なのよね〜)
<コメント> 午後三時頃から眠りに就くまでの流れに沿って…
1. 「二人でお茶を」を管弦楽に見事アレンジしたもの。(午後の紅茶…)
2. メランコリックな美曲。(燃える夕焼け…)
3. 「惑星」の二曲目。(空には金星が見えてきた…)
4. 「4つの伝説曲(レミンカイネン組曲) 」の二曲目。(夜も更けて…)
5. 交響曲第5番第四楽章「ベニスに死す」(エクスタシー…)
6. 天上の音楽。(至福のひととき…)
7-9. 「パッヘルベルのカノン」変奏曲。(徐々に意識が朦朧となっていく…)
10. ヴォーカル・アルバムの最後に収められたインスト曲。(眠り)
*2003.11.30
レココレ、アンケートへの回答
最近CDを買う量が減ってきました。買いたいと思うのがなかなかないのです。ある程度集めてしまったとか、歳を取ったということもあるのかも知れませんが、大きな原因として、紙ジャケ、リマスター、ボーナス・トラック追加、などあれやこれやの手法で同じアルバムを何度も買わせようとするレコード会社のやり方にうんざりしてきたのです。決定打はCCCDでした。もう国内盤を買うのをボイコットしようと決めました。現在はクラシックを聴くことが多くなっています。
<2003リイシュー・アルバム・ベスト10>
1位:ザ・ビートルズ・アンソロジー(DVD)
2位:冨田勲 - 惑星2003(DVD-A)
*2003.11.29
本日のお買い物
<中古LP>
・ワルター・カーロス - スイッチト・オン・バッハ(CBS/SONY)500円
シンセ初期の歴史的迷盤。この人、性転換して現在はウェンディと名乗っている。
Quadraphonic (SQ) 盤だが、昔のデコーダーがないと4チャンネル再生はできないのかな。
・冨田勲 - ダフニスとクロエ(RCA/RVC)500円
「バミューダ・トライアングル」に続く7枚目のシンセ・アルバム。これもQuadraphonic (CD-4) 盤。
・Marc and the Mambas - Torment (Some Bizzare) 580円
12インチ・シングル。2作目「Torment & Toreros」からのシングル・カット。
<中古CD>
・Anthony Aldridges - Skaboosh! Freetown (Voiceprint) 1790円
どんなのかよくわからないが、Richard Sinclair 参加というだけで購入。
・Eno Moebius Roedelius - After the Heat (Sky) 1600円
英独共演のアンビエント・テクノ(なのかな?)
<新品DVD>
・ビーチ・ボーイズ - ライヴ・アット・ネブワース(Eagle Vision/コロムビア)3800円
1980年、オリジナル(に近い)メンバー6人が揃った最後のライヴ映像。
(追記:“イギリスでは”最後。同一メンバーでのライヴ映像は、この直後のアメリカ・ワシントンDCでのライヴを収めた「イン・コンサート」がある。)
*2003.11.28
The Beatles - Let It Be... Naked
「Naked=ありのまま」というのは嘘らしいですよ。
スペクターのように厚化粧をほどこすのとは違うけど、
数テイクの演奏からあちこち細かく切り貼りして
一発録りに聞こえるように繋げているそうです。(整形手術?)
現代のデジタル技術の賜物な訳ですね。
(「レコードコレクターズ」今月号を参照)
ぼくはビートルズ・ファンでもあり全アルバム持っていますが、
今回の「Naked」は買わないつもりです。
CCCDに大反対だから国内盤はもちろんのこと、輸入盤も買う気になれません。
元の「Let It Be」、「アンソロジー3」、さらにブートの「Get Back」があれば
頭の中で(やる気があればCD-Rでも)再構築できますから。(笑)
*2003.11.27
演奏遍歴
まず、幼稚園の時オルガンを習わされました。当然のこと嫌々ながら。
でも、この時の経験のおかげで、一応(一音ずつなら)譜面は読めます。
生意気に作曲なんかもしたことがあります。
次に、高校の時、フォーク・ギターを少しやりました。独学で。
ビートルズとかロックやジャズのちょっとしたフレーズ(リフ)を耳コピーしたり、
“禁じられた遊び”を弾けるくらいのとこまでいきましたが、
Fのコードが押さえられず挫折(ありがち)。
あと、家にあったエレクトーン(妹が習っていた)をデタラメに弾いていました。
"All Blues" (Miles Davis) などのモードものを勝手なアドリブで延々弾いたりもしてました。
さらに、アルトサックス(これも妹の)をほんのちょっと吹いたことがあります。
"Jean Pierre" (Miles Davis) を勝手なアドリブで吹いたのをテープに録って残してたんですが、
現在行方不明。
そんなとこです。今は全くの聴取専門。
*2003.11.26
テツandトモ 紅白出場決定!
色物ゲスト(白組応援)として出るだろうとは思っていたが、まさかの本格出場。(笑)
紅白出場を目標にしていた彼ら。なんともあっけなく念願が叶った訳で、
これで何も思い残すことなく引退できるな。(爆)
なんと「はなわ」(佐賀県)まで出場するんだと...
NHKも変わった…のかな?
*2003.11.25
映画に使われて一躍有名になった2曲
○リヒャルト・シュトラウス作曲 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」冒頭部分(夜明け)
「2001年宇宙の旅」のテーマ曲と言ってもいいくらい、切っても切れない関係に。
全曲通すと30数分あるのだが、この冒頭部分(約1分半)のみ突出して有名になってしまった。
映画で使われたのは、カール・ベーム指揮ベルリン・フィルの演奏。(レーベルは DG)
○ワーグナー作曲 ワルキューレの騎行(楽劇「ワルキューレ」より)
「地獄の黙示録」のおかげで、この曲を聴くとヘリコプターの音が聞こえてくるような錯覚に陥る。
映画で使われたのは、ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィルの演奏らしいが未確認。
四部からなる長大な楽劇「ニーベルングの指輪」世界初の全曲録音(Decca)から取られたものかも知れない。
ところで、冨田勲は「宇宙幻想」の1曲目で「スペース・ファンタジー」と称して
以上2曲と「タンホイザー」序曲(ワーグナー作曲)をくっつけてメドレーにしてしまっている。
「ワルキューレ」から「タンホイザー」に自然と繋がっていくところなんぞ、さすがの見識。
*2003.11.24
クラシック輸入盤のライナーノートは英語/ドイツ語/フランス語が併記されていることが多いのはナンデダロウ?
しかも大体が曲目の解説に終始し、演奏については無視。あっても演奏者のプロフィールのみ。
ナンデダロウ?
*2003.11.23
ボロディン
ちょっと前はショスタコーヴィチに入れあげていたが、ここんとこボロディンが好きになってきた。両者ともロシア人だがタイプが全然違う。
ボロディン(1833-1887)はロシア国民楽派「五人組」の一人。医学を専門とし、作曲は片手間にやっていた言わば日曜作曲家で、作品の数は極めて少ない。「だったん人の踊り」が特に有名。他に「中央アジアの草原にて」など、まさにロシアの広大な大地、土の香りのする(ベタな表現だが)素朴でおおらか、かつ抒情的な作風に心和む。「だったん人」の冒頭、木管が静かに絡むところなど、涙チョチョギレ(もう少しまともな表現ができないものか...)
<愛聴盤となった一枚>
Borodin - String Quartets 1&2 [Shostakovich Quartet] (Regis)
弦楽四重奏曲第1番と第2番のカップリング。これでボロディンが作った弦楽四重奏曲のすべて。
どれもメロディがさりげなく美しく、何度聴いても飽きない。
第2番の第二楽章は、ジャズのスタンダード "Baubles, Bangles and Beads"(ビーズと腕輪)の原曲。
同第三楽章「Nocturne」は単独で演奏されることも多い名曲。ストコフスキー指揮する弦楽合奏版は「Full Dimensional Sound: Music for Strings」(EMI) で聴ける。朗々とした中にも微妙にせつなさを含んだメロディが味わい深い。
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