| artist : THE METERS |
title
: 『 REJUVENATION
【ニューオリンズ・ファンクの覇者】』  |
| comment : ニュー・オーリンズ、セカンド・ライン・ファンクの雄として君臨するザ・ミーターズ。初期のインストゥルメンタル・バンドとしてのイメージが強い彼らだが、本作は全曲ヴォーカル・ナンバーで構成されている。とは言っても、歌はそれほど“うまい”という次元ではなく、やはり耳が行ってしまうのは楽器のアンサンブル。ニューエスト・モデルがカヴァーした「HEY POCKY A-WAY」や、哀愁のファンク・ロック・チューン「IT AIN'T NO USE」、そして彼らの真骨頂とも言うべき「JUST KISSED MY BABY」他を収録。ストイックなリズム職工4人のリズム工房から飛び出す、シンコペーションの嵐をご堪能あれ！ |
| artist : SAM COOKE |
title
: 『 LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB, 1963 』  |
| comment : 本作は、ダニー・ハサウェイの 『 LIVE 』 と並んで、ブラック・ミュージックを代表するライブ盤の傑作。そのあまりのディープさゆえ、発売が見送られたほど（'63年のライヴにもかかわらず発表されたのは'85年）の熱唱に継ぐ熱唱で、ソウル・シャウターぶりをこれでもかと聴かせるサム、そんなサムに負けず劣らず歌いまくるキング・カーティスのサックス、そして本作もう1人の演奏者〜熱きオーディエンスの声と声とが、感動的な“人間讃歌”を紡ぎだしていく。明るい曲調の曲ばかりなのに、とにかく泣ける！ |
| artist : SLY AND THE FAMILY STONE |
title
: 『 FRESH 【輪廻】』  |
| comment
: 本作のテーマはズバリ“薬物中毒からの生還”。しかし、“フレッシュ”というタイトルになり、演奏はタイトにシェイプ・アップしたとはいえ、前作
『 暴動 』 での“病”んだ感じは“健”在。その 『 暴動 』 で一度手足を失い脳味噌だけになったスライが、その手となり足となるプレイヤー〜ドラムスのアンディー・ニューマークやベースのラスティー・アレンらを駆使して“リズムのマジック”を追求した傑作がコレ。 結局、以前からのメンバーもそのほとんどが復帰し、再び黒白男女混合の“人種平等主義的メンバー構成”が復活したのだが、そんな彼らの一挙手一投足までをも操ろうとする唯我独尊主義が同居するという矛盾は孕んだまま。 |
| artist : STEVIE WONDER |
title
: 『 INNERVISIONS 』  |
| comment : 彼のキャリア中で最も特異な作風のため、孤高な印象が強い名作。ジャケット通りの色具合のサウンドはとてもスピリチュアルなのに、人の耳を惹き付けてやまないほどにポップ。しかし、そのポップさの中には様々な試みの成果が込められている。タイトルは“インナーヴィジョンズ”なれど、その内容は数々の革新的な曲が詰まった“イノヴェイションズ”。レッド・ホット・チリ・ペッパーズがカヴァーした「HIGHER GROUND」他を収録。 |
| artist : TAJ MAHAL |
title
: 『 MUSIC FUH YA' （MUSICA PARA TU） 』  |
| comment : 天上の響きを奏でる楽器〜スティール・パンとダミ声ブルーズ・マン。一見、相反するような組み合わせに思えるが、スティール・パンの心地良さとタジのダミ声が醸し出すユーモラスな雰囲気が絶妙にマッチして、心と体を無防備にしてリラックスできるような至福の世界を聴かせてくれる。このアルバムを聴いている42分間だけはストレスとは無縁の世界。南国の楽園を思わせるそのサウンドは、夏に最適なのはモチロンのこと、それ以外の季節に聴いても十分ナイス。 |
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