高級マクドナルドと雨傘
翌朝、空腹を抱えて起床。散策を兼ねて朝食をとりに出掛ける。ウイーク・エンドということでオフィス街のこの地区は静まり返っており、結局ホテル裏手のマクドナルドに腰を落ち着ける事に。このマック、ウォール街に店を構えていることから通常の店舗よりも高級感溢れる作りとなっていて、店員のユニフォームもちょっとしたレストランのそれ風になっています。入り口の真上にはグランドピアノを置いたスペースもあり、夜になるとカクテルピアノ風の演奏が聴けるんだろうと予想される。まあメニューは他となんら変わりないんだけど、その雰囲気にちょっぴり得した気分が味わえると思う。
さて、腹ごしらえも出来、周辺の散策に移る。川べりの方まで足を延ばしたりしながらホテルの方へ戻りかけると、良く事件現場に貼られるようなイエローラインが目につく一角が。何事かと最初は遠巻きに、やがてずうずうしくもラインを越えて中に入っていくと、確かに警官が出てはいるものの特に何もなさそうな平和な光景。ただ、天気が良いのに雨傘を持った人たちが大勢シビック・センターっぽい建物の前に集まっており、その脇にはクレーン車とかが待機。で、そのシビック・センターだかなんかの前の演壇には選挙運動だかの垂れ幕が。何かと思い近づいていき、偉い人でも出てきたら写真撮ってやろうかと考えていたがしばし何も起こらず。飽きてその場を離れ聖チャールズ教会の方にカメラを向けながら歩いていると、トランシーバーを持った女性に声をかけられた。どうやら映画のロケ中で、イエローラインから早く出て欲しいとのこと。なんの映画かと聞くと、我らがゴジラだというではないか。
後日談ではあるが、テレビでニュースを見ているとまさしくこのロケの模様が流れた。私が立ち去った後、クレーン車から大量の水を放出しての撮影だった様で、ゴジラ出現に伴う大雨の中、逃げ惑う群衆のシーンがそれであったようだ。アメリカ製ゴジラはCGを駆使しての作品となるということで、馴染みある着ぐるみのゴジラが、アメリカでロストワールド風ゴジラとしてどのように蘇るのか興味あるところではある。
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