2013年10月19日、北海道教育大学教授の市川信一郎氏が逝去しました。カメラータ・ムジカーレの結成メンバーの一人である市川氏は、1970年代初めからヨーロッパのオリジナル楽器(ピリオド楽器)演奏の最前線に通じ、理論と実践の両面で常に私たちをリードし続けてくださいました。ここに謹んで哀悼の意を表します。
1948年、大阪生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程哲学専攻修了。東京大学、杉山好ゼミに参加しバッハ研究を志す。また、カメラータ・ムジカーレ創設メンバーの一人としてリコーダー演奏の実践を重ねる。
1980年、「DAAD給費留学生」として当時の西独フライブルク大学へ留学、1982年帰国。音楽評論家としてバロック音楽を専門に健筆をふるうかたわら、栃木「蔵の街」音楽祭の音楽総合プロデューサーを務める。慶應義塾大学、東京外国語大学などの講師を経て、北海道教育大学旭川校助教授、教授となる。
バロック音楽・音楽学で後進の指導にあたり、学問から実践まで幅広く深い造詣をもつユニークな音楽学者として活躍。
市川信一郎氏からの贈り物 | 山本 勉 |
市川さんの思い出 | 大澤 信行 |
市川氏に感謝をささげる | 角田 幹夫 |
市川信一郎さんとバロック音楽との出会い | 曽禰 寛純 |
市川君の突然の訃報に言葉が | 和田 章 |
市川さんの思い出 | 岡田 龍之介 |
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