SOLITUDE



artist : NICO
title : 『 CHELSEA GIRL 』  NICO 『 CHELSEA GIRL 』
comment : ヴェルヴェット・アンダーグラウンドでは1stアルバムで3曲しか歌わせてもらえなかったニコの、素人性剥き出しだけどアンニュイなヴォーカルが全体を支配するソロ・アルバム第1弾。繊細さ、気高さ、優雅さといった明るく清らかな雰囲気と、寂しさ、悲しさ、危うさといった暗く憂鬱な雰囲気が入り混じった世界を、ストリングス、フルート、そしてシンプルなギターが巧みに表現し、“室内楽フォーク”ともいえそうな一種独特な魅力を放っている。それはタイトル・チューンともいえる「CHELSEA GIRLS」(アルバム・タイトルでは“S”がない)で特に顕著。
'03/11/07記、'06/05/24修正

artist : LEWIS FUREY
title : 『 LEWIS FUREY 』  LEWIS FUREY 『 LEWIS FUREY 』
comment : カナダの“幻のシンガー/ソングライター”ルイス・フューレイ。知っている人には「ハスラーズ・タンゴ」ばかりが名曲扱いされてますが、その他にも名曲盛り沢山!タンゴ、ワルツ、クラシック等ロック以前の音楽で構成されていながらも、妙な折衷感覚がそこここに顔を出し、聴き手をどこか違う時間・場所に連れて行ってくれます。古くも新しい、悲しくも優しい、そして醜くも美しい名盤。ルー・リードの「ワイルド・サイドを歩け」やピエール・バルーの 『 ÇA VA, ÇA VIENT 』 が好きな人なら一発で気に入ること間違いなし!
'03/08/20記

artist : NICK DRAKE
title : 『 FIVE LEAVES LEFT 』  NICK DRAKE 『 FIVE LEAVES LEFT 』
comment : 26歳という若さでこの世を去ってしまった、イギリスのフォーク系シンガー/ソングライター〜ニック・ドレイク。本作は彼が残した3枚のオリジナル・アルバムの内の1枚目。彼の霧の如きソフト・タッチな歌声と生々しいギター、そしてその個性を殺すことなく彩る印象的なストリングスは、室内にいる様でいて自然に囲まれているような不思議な感覚を聴き手にもたらす。フェアポート・コンヴェンションのリチャード・トンプソン他が参加。数ある名曲中、4分の5拍子の「リヴァー・マン」は特にオススメの名曲。
'03/11/01記

artist : JOÃO GILBERTO
title : 『 JOÃO GILBERTO 【三月の水】』  JOAO GILBERTO 『 JOAO GILBERTO 【三月の水】』
comment : ボサ・ノヴァ以外の何物でもないアルバムがあるとすれば、それは本作を置いて他にはないと言っても過言ではない“THIS IS BOSSA NOVA”な一枚。彼が紡ぎ出す“そこはかとない感覚”にジワジワとヤられる。歌とギターとパーカッション(ハイハット・シンバル)以外の余計な装飾が一切無いので、ボサ・ノヴァ・ギターの耳コピーをするのにも最適。美味い蕎麦屋のもり蕎麦のようなアルバム。
'03/08/20記

artist : VINCENT GALLO
title : 『 WHEN 』  VINCENT GALLO 『 WHEN 』
comment : キング・クリムゾンの「MOONCHILD」のような幻想的な曲調に、チェット・ベイカーを更に繊細にしたようなヴォーカルが絡む、奇跡の一枚。曲調や歌の良さもさることながら、楽器そのものの音色の良さもまた絶品。アルバム全体に充溢する寂寥感は聴く者の胸をかきむしる。
'03/08/28記

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