SOLITUDE



artist : MARVIN GAYE
title : 『 HERE, MY DEAR 【離婚伝説】』  MARVIN GAYE 『 HERE, MY DEAR 【離婚伝説】』
comment : 発表当時はその歌詞の内容の異質さ (マーヴィンの個人的な離婚問題) により評価が芳しくなかった本作 (売上は結構良かったらしい) だが、最近はそのサウンドの良さに着目する人が増えたためか、徐々にその評価は高まってきている。時に限りなくソフトなファルセット・ヴォイス、時に語りかけるようなテナー・ヴォイス、時に悲痛な激しいシャウトを使い分けるマーヴィンによる一人多重コーラス。いい意味でチープなシンセ・サウンド。テンション・コードを多用した切ないハーモニー感覚。そのソフトな感覚に身を委ねるもよし、シンプルながらもよく計算されたサウンドに耳をそばだてるもよしの、クセになる1枚。
'03/08/20記

artist : PISANO & RUFF
title : 『 UNDER THE BLANKET 』  PISANO & RUFF 『 UNDER THE BLANKET 』
comment : ジョン・パイザノ(ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス出身)とウィリー・ラフの2人がギターとホルンで作り出す、文字通り毛布にくるまっているかのような、二度寝必至(?)のソフトで眠たげな1枚。チルドレン・コーラスと自動車のS.E.が印象的なロジャー・ニコルズの「THE DRIFTER」のカヴァーを収録。ソフト・ロック・ファンはもちろんフォークやボサ・ノヴァが好きな人、そしてゲイリー・マクファーランドやダン・ヒックスが好きな人にもオススメ。ほのぼのとしたジャケットも◎。
'03/11/19記、'04/06/09加筆

artist : IDE yasushi 【井出 靖】
title : 『 LONESOME ECHO 』  IDE yasushi 【井出 靖】 『 LONESOME ECHO 』
comment : ライ・クーダー×ダブ×アンビエント。ライ・クーダーは参加してないけど、正にそんなサウンド。限りなく続く大平原やサヴァンナ。そこに降る一滴の雨。やっと見つけた水溜り。そして彼方に揺れる蜃気楼。まるでどこかを旅しているような錯覚さえ起きる、情景喚起力に優れたアルバム。荒涼とした中にも、どこか潤いや安らぎを感じられる稀有な作品。ビル・ウィザーズの「AIN'T NO SUNSHINE」やスカ/ロック・ステディーの名曲のカヴァーを収録。
'03/08/20記

artist : JIMI TENOR
title : 『 INTERVISION 』  JIMI TENOR 『 INTERVISION 』
comment : 本作はテクノ系のレーベルWARPからリリースされているものの、テクノだけでは括れないアルバム。ソウルを初めとするブラック・ミュージック、ジャズ、サウンドトラック、電子音楽等、様々な要素を感じさせるサウンド。特筆すべきは、デューク・エリントンやヴェンチャーズで有名なあの「CARAVAN」の電子音楽(?)ヴァージョンとも言うべきクールなカヴァー。本作の主人公〜ジミ・テナーは、その名の示す通りサックスを操るばかりか、フルート、キーボード類の演奏、そして作曲もこなすマルチな才能の持ち主。
'03/09/01記

artist : MORCHEEBA
title : 『 WHO CAN YOU TRUST ? 』  MORCHEEBA 『 WHO CAN YOU TRUST ? 』
comment : シンプルなヒップ・ホップ・ビートや幽玄でサイケデリックな上ものに乗せて歌われる、土着的でブルージーなメロディー。トリップ・ホップにカテゴライズされる彼らだが、基本はシンプルなブルーズ。とは言っても、いわゆる都会的なモダーン・ブルーズではなく、ビル・ウィザーズの「AIN'T NO SUNSHINE」のように、黒人の間で古くから歌われている民謡というか子守唄のようなタイプのもの。「AIN'T NO 〜」やガーシュインの「SUMMERTIME」のようなメロディーが好きな人にオススメ。
'03/09/24記

≪BACK NEXT≫


[MENU TOP] [CASSETTE] [INDEX] [TOP PAGE] [HOME] [INTRO] [LINK] [OPINION]


Copyright© 2003-2008 Universal Phonograph. All Right Reserved.