POP FREAK



artist : QUEEN
title : 『 QUEEN II 』  QUEEN 『 QUEEN II 』
comment : 美意識と永遠性・普遍性を追求した本作は、クイーンを、そしてブリティッシュ・ロックを代表する一枚と言っても過言ではない。ハードなサウンドの中に、ファルセットを駆使した華麗なハーモニーや様々な録音アイディアを詰め込んだ様は“ハードなソフト・ロック”とも言うべき代物。中でも、2分半強という短い時間の中に「これでもか!」というぐらい様々な展開を織り込んだ、“濃縮還元100%クイーン”な「THE FAIRY FELLER'S MASTER-STROKE」は必聴!また、随所に見え隠れする、彼らのフォーキーな一面もお聴き逃しなく。
'04/10/30記、'06/02/19加筆

artist : STEVIE WONDER
title : 『 INNERVISIONS 』  STEVIE WONDER 『 INNERVISIONS 』
comment : 彼のキャリア中で最も特異な作風のため、孤高な印象が強い名作。ジャケット通りの色具合のサウンドはとてもスピリチュアルなのに、人の耳を惹き付けてやまないほどにポップ。しかし、そのポップさの中には様々な試みの成果が込められている。タイトルは“インナーヴィジョンズ”なれど、その内容は数々の革新的な曲が詰まった“イノヴェイションズ”。レッド・ホット・チリ・ペッパーズがカヴァーした「HIGHER GROUND」他を収録。
'03/11/01記

artist : FRED FRITH
title : 『 GRAVITY 』  FRED FRITH 『 GRAVITY 』
comment : ヘンリー・カウ、アート・ベアーズ、マサカ、スケルトン・クルーといった先鋭的なグループを渡り歩き、国境という壁を身軽に飛び越えて活動するアヴァンギャルド・ギタリストが作り上げた、まるで異国の地でサーカスを見ているかのような摩訶不思議な作品。民族的な面と前衛的な面を併せ持つ本作だが、カッチリと作り込まれたそのサウンドは、ポップとさえいえるもの。風変わりな音楽が好きな人はもちろん、マビュゼズあたりの音が好きな人にもオススメしたい。マーサ&ザ・ヴァンデラスの「DANCING IN THE STREET」のカヴァーもあり。
'03/10/07記

artist : YONIN BAYASHI 【四人囃子】
title : 『 GOLDEN PICNICS 』  YONIN BAYASHI 【四人囃子】 『 GOLDEN PICNICS 』
comment : 日本が誇るプログレッシヴ・ロック・バンド〜四人囃子。彼らの持てるアイディアとテクニックを出し尽くしたかのような目眩めく展開に、手に汗握ること必至の名盤。しかし、プログレ然とした曲ばかりでなく、フュージョン/AORに接近したインストゥルメンタルの「レディー・ヴァイオレッタ」や、他ではあまり聴くことの出来ないビートルズのカヴァー「FLYING」のようにユッタリした曲も収録。暑い夏の日 (特に夕暮れ) に、“小・中学生時代の夏休み気分”で聴いて欲しい一枚。
'03/08/20記

artist : KIRINJI 【キリンジ】
title : 『 3 』  KIRINJI 【キリンジ】 『 3 』
comment : メンバー2人と敏腕プロデューサー。爽やかでホノボノとした雰囲気でありながらも捻れていてマニアックなサウンド。そんな要素から“現代の、そして日本のスティーリー・ダン”といった見方で歓迎され、シーンに颯爽と登場した彼ら。
 しかし本作は、過去のアルバムでは鳴りを潜めていたブリティッシュ・ロック的な要素が顔を出し始め、メロディーにも影のあるものが増え、これでやっと“彼らの手駒が出揃った”という感のあるアルバムに仕上がっている。そして、“シリアスな弟、ネジくれた兄”という曲想の違いも比較的顕著になっている。
 そんな違いはありつつも、地雷のようなメタファーがそこここに忍ばせてある(のかもしれない←“地雷”を踏まないように用心している...)ことには変りなく、メロディーやサウンドを楽しみながら、歌詞の意味を探ったり探らされたりして、この70分弱の大作を楽しんでいただきたい。
'05/02/03記

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