artist : FRED FRITH |
title : 『 GRAVITY 』 |
comment : ヘンリー・カウ、アート・ベアーズ、マサカ、スケルトン・クルーといった先鋭的なグループを渡り歩き、国境という壁を身軽に飛び越えて活動するアヴァンギャルド・ギタリストが作り上げた、まるで異国の地でサーカスを見ているかのような摩訶不思議な作品。民族的な面と前衛的な面を併せ持つ本作だが、カッチリと作り込まれたそのサウンドは、ポップとさえいえるもの。風変わりな音楽が好きな人はもちろん、マビュゼズあたりの音が好きな人にもオススメしたい。マーサ&ザ・ヴァンデラスの「DANCING IN THE STREET」のカヴァーもあり。 |
artist : KIRINJI 【キリンジ】 |
title : 『 3 』 |
comment
: メンバー2人と敏腕プロデューサー。爽やかでホノボノとした雰囲気でありながらも捻れていてマニアックなサウンド。そんな要素から“現代の、そして日本のスティーリー・ダン”といった見方で歓迎され、シーンに颯爽と登場した彼ら。 しかし本作は、過去のアルバムでは鳴りを潜めていたブリティッシュ・ロック的な要素が顔を出し始め、メロディーにも影のあるものが増え、これでやっと“彼らの手駒が出揃った”という感のあるアルバムに仕上がっている。そして、“シリアスな弟、ネジくれた兄”という曲想の違いも比較的顕著になっている。 そんな違いはありつつも、地雷のようなメタファーがそこここに忍ばせてある(のかもしれない←“地雷”を踏まないように用心している...)ことには変りなく、メロディーやサウンドを楽しみながら、歌詞の意味を探ったり探らされたりして、この70分弱の大作を楽しんでいただきたい。 |
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