電気自動車革命を牽引するテスラの底力
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ホンダ、インサイトのライバル?
トヨタ
Tesla motors
日産
Tesla大丈夫か?
ロータス・エリーゼの車体に電気モーターを搭載したTesla Roadster
自転車通勤経路の途中にディーラーがある。
が、あまり売れてる感じはしなかった。
飾られている車はずっと同じだし。
The Truth about Cars: Siry Departed Tesla On Deposit Fraud Fears
そのTesla社の広報担当であるDaryl Siry氏が退社。
理由は(まだプロトタイプ段階で生産ラインもない)セダン型Sモデルの「予約金」受付開始をするように、
Elon Musk CEOに強要されたこと。
参考: 今販売されているRoadsterは「予約金」として$75000必要。
注意したいのは「予約金」は「手付金(Deposit)」ではないこと。
つまり、Tesla社は「予約金」を好きに使って良いし、客に返す義務もない。
生産ラインがないSモデルの「予約金」を受付けるのは「詐欺」に近いと考え、Siry氏は退社。
ちなみにこの掲示板には、$5000の予約金を返してもらえない「客」の苦情が掲載されている。
→電気自動車を作るはずの会社が自転車操業というのは、悲劇というべきか喜劇というべきか。
上に貼り付けた YouTubeの動画でも
2011年に量産、発売とはっきりと言及している。
最近、自分ではクルマを保有していないし、すぐに買う予定も無いので、分からないのだが、
新しく開発されたクルマを2年以上も前から予約受付するというのは、よくあることなのだろうか? アメリカならある話?
少なくとも日本じゃ、2年も先に量産される自動車の予約なんて受け付けるメーカー無かったよな・・・
で、ネットで色々と Tesla Model S の情報を調べてみると、どうやら資金繰りに苦労していて、
売る前の車への予約金をもらうという自転車操業に近いような状況らしい。
EVスポーツカーとしてシリコンバレーやハリウッドの著名人が殺到した Roadster
ですらもまだ受注したオーダーの半分も納車が終わっていなかったと思うが、
さらに2年以上先に製造されるクルマの予約金を取る・・・
さらに、ロードスターを予約し手付金を払った人が、気が変わってお金の返却を頼んでも、
反応が鈍くなかなかお金を返してくれないなどと言ったやり取りも掲示板で交わされているようだ。
Tesla Roadster に関しては、その価格が高いこともあり、普通の人ではなかなか手が出せないと思われるが、
おそらく量産型として初めての電気自動車、創業者が成功したネット起業家、Google創業者やハリウッドの有名人が顧客に名を連ねる、など色々な話題に事欠かない。
このため、まだ出来たばかりのベンチャー企業でありながら、スポーツカーやエコカーに興味のある人に、
そしてそれら著名人のファンやその他大勢にも、かなり知名度が高い存在だ。
しかし、こういうネガティブな情報は、いったん出始めると、ポジティブな情報以上の速さでネット上に知れ渡ることになる。
CEOのElon
Musk氏がどのように事態を把握していて、良くない兆候をどのように収拾するのか、興味津々だ。
なぜかは知らないが、近くのホテルの前にビロードのロープが張られ、その中に電気自動車『Tesla Roadster』が停まっていた。
この界隈ではあまり見かけないので、10分ほど眺め回してから、写真家のSean
Hollister氏に写真を撮りに行ってもらった。
邪魔なロープをどかして撮れればよかったのだが、そこにいた警備員は協力してくれそうな雰囲気ではなかった。
力強いフォルム、シャープなベルトライン、センスが光るカーボンファイバーの使い方など、この車の美点は数多い。
実は電気自動車だということも、この車をよりセクシーにしている。
Tesla Roadsterは、止まっていても速そうだが、走る姿はなおいっそう速く見える。
だが、一番印象的なのは、何とも威嚇的なヘッドライトだ。
バックミラーに映るこのヘッドライトが徐々に大きくなり、速く静かにこちらに追いついたかと思うとビューンと抜き去っていくさまは、
1度見たら忘れられない――われわれは経験済みだ。
[Tesla Roadsterは、重さ32キログラムのモーターを搭載。4秒で時速97キロメートルに達する加速力を誇り、
1回の充電で233キロメートルの走行が可能。サイトによれば、基本価格は9万8000ドル。]
以下に、Tesla Roadsterのセクシーショットの数々を掲載するので、感想を聞かせてほしい。
気に入った? 気に入らない? ぜひその理由を教えてほしい……。
「発表から2週間で、すでに711台の注文を受けました」
カリフォルニアの電気自動車メーカー、テスラ・モーターズのCEO(最高経営責任者)、イーロン・マスクは数日前、関係者へのメールにこう書いた。
彼が指しているのは、テスラが3月末に発表した「モデルS」。
初めての大量生産型で、高速道路も走行可能な電気自動車である。
価格は5万7400ドル(約574万円)だが、電気自動車への税優遇措置で4万9900ドル(約499万円)になる。
デトロイトの米自動車メーカーが軒並み存続の危機に直面している中、アメリカの期待を一身に受けている存在が、このテスラだ。
創業したのは2003年。ほんの6年前だが、すでにスポーツカータイプの「ロードスター」を生産。
こちらは価格10万9000ドル(約1100万円)とかなり高価だが、これまでに1200台以上の注文を受け、現在1週間25台のペースで生産している。
すでに200台が路上を走り、予約は今年秋までいっぱいだ。
3.9秒で時速60マイル(96.6キロ)まで加速するロードスターは、グーグルの創設者らシリコンバレーの億万長者起業家やハリウッドのセレブの間で、
新しい「グリーン・ステータス」車として人気を集めている。
だが、テスラが電気自動車戦争のメジャーなプレーヤーとして位置づけられたのは、何よりもこの「モデルS」の発表があったからに他ならない。
モデルSは将来、トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」のライバルとなるポテンシャルすら備えていると一部業界関係者は評価している。
では、モデルSとはどんな車か
スポーツカーのロードスターとは趣を異にして、モデルSは「ファミリー・セダン」だ。
大人5人と、後部のハッチバック部分に子供2人が座ることができる。
大きなトランクルームは前部にある。時速60マイルへの加速にかかるのは6秒。
ごく普通の家庭用コンセントから充電可能で、一度の充電にかかる時間は45分。
これで最高300マイル(約483キロ)の走行が可能だ。
ファミリー・セダンで500万円という価格は確かに高いが、CEOのマスクが強調するのはその燃費の良さだ。
プリウスのおよそ2倍。370キロを走っても電気代が500円程度で済むと言い、これを加味するとさらにお得感は増し、
レクサスやメルセデス、アウディといった高級車を買う客の目を必ずやひくことができると自信を見せている。
3Gネットワークに接続し、車内には大小のスクリーンが備え付けられ、地図やメールを確認できる。
2011年後半に生産を開始するが、レンタカーにも対応したいとしている。
テスラの強みは、その電池技術である。ラップトップ・コンピュータや携帯電話などに使われるごく普通のリチウム電池セルを約8000個用いて、
効率性、冷却化、安全性などの点で優れた設計を施すことで、価格を抑え、エネルギー保存を高める。
汎用化された技術を利用して高性能を実現するのは、「グーグルのサーバー技術と同じ」とマスクは説明する。
ちなみに、使われているリチウム電池のメーカー名は明かされていないが、日本製だという。
テスラは、この電池技術をライセンス化して他の自動車メーカーに供給することもビジネスモデルとしており、
すでにドイツのダイムラー社の小型電気自動車スマートカーへ提供することが決まっている。
ただ、明るい話ばかりではない。テスラは実は昨年、破産の危機に見舞われた。
価格10万9000ドルのロードスターの製造のために14万ドルのコストがかかり財政難に陥り、セダンの生産開始を1年以上遅らせた上、デトロイトの事務所を閉じた。
全従業員の4分の1にあたる90人近くを解雇した後、私財7000万ドルを同社に投資してきたイーロン・マスクがCEOに就任した。
マスクは、今年半ばには黒字に転じる見通しと語っている。
モデルSを予約した電気自動車ファンが先払いに応じている模様だが、現在エネルギー省に申請した3億5000万ドルの公的融資の“合否”の返事を待っている状態だ。
業界では、モデルSの製造開始はこの融資が受けられるか否かにかかっていると見られており、
万が一、“否”ともなれば、経営危機に再び陥らないとも限らない。
また、ごく普通の家族カーにしては高い値札のつくモデルSが期待ほどに売れるかどうかは、誰にも予想がつかない。
電気自動車は、日本だけでなく、ヨーロッパからも大手メーカー各社が進出を狙う熾烈な市場だ。
とはいえ、テスラは電気自動車のパイオニアとしての道を突き進むしかない。
すでにロサンゼルスとシリコンバレーにショールームをオープン。
今年中にシカゴとロンドンにも進出を計画している。
マスクによると、すでに日本でも個人輸入されたロードスターが数台走っている。日本にも来年進出する計画だ。
ちなみに、マスクは、電子支払い技術ペイパルを共同創業した後、同社をイーベイに売却して巨万の富を得た。
電気自動車や宇宙技術に以前から関心を持ち、テスラに加えて、一般人の宇宙旅行を実現する「スペースX」を創業、同社のCEOにも就いている。
アメリカの電気自動車競争を牽引するのは、実はこうした異才たちだ。
ビッグスリーの凋落にだけ目を奪われていると、米国自動車産業の地殻変動を見逃すことになる。
エコなスーパーカー「テスラ・ロードスター」、ロスに販売店
米国セレブに大人気の電気自動車テスラ・モーターズ
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記者はサンディエゴでテスラ・ロードスターに乗った。
わずか4秒で時速0キロから100キ近くまで加速する。
エンジンのモーター音がウィーンと上がっていく感じで、普通のガソリン車に比べて、とても静かだ。
環境に良いことと、スタイリッシュなスポーツカーで、米国の大手マスコミに取り上げられていることもあって、道行く人たちが手を振ったり、写真を撮っていた。
すでにグーグル創業者のラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン両氏、アーノルド・シュワルツェネッガー・カリフォルニア州知事などなど、
ハリウッドスター、政財界のエグゼクティブたちに売れている。
このテスラの工場誘致を巡っても、エピソードに事欠かない。
ニューメキシコにテスラの工場を作る予定だったが、
シュワルツェネッガー知事が最新の技術を使った車をぜひカリフォリニアで、また400人の雇用創出があるからと、
製造設備1億ドルの州消費税の放棄で引き留め工作に出た。
「彼ら(テスラ)にカリフォルニアに建てて欲しい。カリフォルニアにはこの最先端の会社がいる。
ここで研究開発をしていただきたい」 と、テスラ本部を見学したシュワルツェネッガー知事は語っている。
こうした誘致が功を奏して、同社は工場をニューメキシコから本社のあるカリフォルニアに工場を建てることに変更している。
ムスク会長はテスラ・モーターズだけでなく、ロケット会社の社長、太陽電池企業の会長も務めている。
「これから数十年後には、自動車はハイブリッドではなく、100%電気自動車になる」と公の場で豪語している。
これからの自動車市場における、環境に優しい電気自動車、水素自動車などの開発は激しさを増すだろう。
並み居る大手自動車メーカーに対抗して、先陣を切ったシリコンバレーのベンチャー企業の鼻息は荒い。
(Ayako Jacobsson =東洋経済オンライン)
【心を擽るこの1台】テスラ ロードスター
HAの(中略)厳選したスペシャルな車をご紹介する突発企画、第4回。
久々登場の今回は、スポーツカーの未来を感じさせるホットな話題をご紹介したいと思います。
今月、シリコンバレーに拠点を置く新興企業のTesla
Motors社が、1台のスポーツカーを発表しました。
その名は「テスラ
ロードスター(Tesla Roadster)」。
後輪駆動、2シーターのオープンスポーツカーです。
このデザイン、個性的でありながらもシンプルに纏まっていて、個人的には結構良いと思います。「ちょうど良いさじ加減」と申しましょうか。
同社は「この車の性能はポルシェやフェラーリにも引けはとらねぇ!」と豪語しており、0→60mph(96km/h)加速は実に4秒。
言葉に偽りなく、スーパースポーツと言える性能です。
パワーユニットは248馬力を発揮し、車両重量は約2500ポンド(約1125kg)となっています。
「…あれ?」と思ったあなた。鋭いですね〜。
1100kg超のボディに約250馬力のパワー。
バランスの良いスポーツカーといった印象を受けるスペックですが、裏を返せば特別軽いわけでもなく、飛び抜けてハイパワーでもありません。
仮に過給器付きだったとしても、さすがに「0→60mph加速が4秒」というのは不自然に思えます。
つまり、ここにこの車がスペシャルたる所以がある訳でして。
この車、実は電気自動車なんですね。
電気モーターは低回転から鬼のようなトルクをモリモリ発生するので、最高出力の数値だけからは想像できない高性能を発揮するわけです。
パワーバンドも広く、最高回転数は13500rpmとなっています。
そのパワーバンドの広さゆえ、トランスミッションはなんと2速までしかありません。
通常走行は常時2速でOKで、豪快に加速したいときにローを使用すれば良いのだそうです。
バッテリーはリチウムイオン電池を使用しており、1回の充電で250マイル(約400km)走行可能となっています。
走行条件によっても上下するのでしょうけど、400km走行できれば十分実用に堪えうるでしょうね。
ちなみにこの車、内装の写真を見てお分かりになる方もいらっしゃると思いますが、エリーゼ(もしくは新型ヨーロッパ)をベースにしているようです。
諸元を見てみると、マニアックなフロントタイヤのサイズ(175/55R16)までエリーゼと同じです(^
^;
ロータスの軽量アルミシャシーを使用したからこそ、重いバッテリーを搭載し、様々な装備(ABSやエアバッグ、トラクションコントロール、
オートクルーズなど)を備えながらも1100kg程度に収まったのでしょう。
なんにしても、これだけのハイパフォーマンスを誇りながら、排ガスを出さずガソリンの消費もゼロ。
「低環境負荷と高性能の両立」を具現化したTesla
Roadsterは、まさに時代の申し子と言えます。
この車を見て、「内燃機関のエグゾーストノートがない車なぞスポーツカーとは認めん!」と仰る諸兄もいらっしゃるかと存じます。
私も根っからのスポーツカー好きなのでその気持ちは分かりますが、
個人的には運転の楽しい車に仕上がってさえいれば「こういうのもアリかな」と思います。
この辺は実際に運転してみないと何とも言えませんけどね。
Tesla
Roadster。
スポーツカーの将来在るべき姿、その答えの一つがここにあるのではないでしょうか。
心臓部の電池技術はラインセンス販売していく。大元のリチウム電池自体は日本製だという。 |
スポーツカーのロードスターとは趣を異にして、モデルSは「ファミリー・セダン」だ。
人5人と、後部のハッチバック部分に子供2人が座ることができる。大きなトランクルームは前部にある。
時速60マイルへの加速にかかるのは6秒。ごく普通の家庭用コンセントから充電可能で、一度の充電にかかる時間は45分。
これで最高300マイル(約483キロ)の走行が可能だ。
ファミリー・セダンで500万円という価格は確かに高いが、CEOのマスクが強調するのはその燃費の良さだ。
プリウスのおよそ2倍。370キロを走っても電気代が500円程度で済むと言い、これを加味するとさらにお得感は増し、
レクサスやメルセデス、アウディといった高級車を買う客の目を必ずやひくことができると自信を見せている。
3Gネットワークに接続し、車内には大小のスクリーンが備え付けられ、地図やメールを確認できる。
2011年後半に生産を開始するが、レンタカーにも対応したいとしている。
テスラの強みは、その電池技術である。ラップトップ・コンピュータや携帯電話などに使われるごく普通のリチウム電池セルを
約8000個用いて、効率性、冷却化、安全性などの点で優れた設計を施すことで、価格を抑え、エネルギー保存を高める。
汎用化された技術を利用して高性能を実現するのは、「グーグルのサーバー技術と同じ」とマスクは説明する。
ちなみに、使われているリチウム電池のメーカー名は明かされていないが、日本製だという。
テスラは、この電池技術をライセンス化して他の自動車メーカーに供給することもビジネスモデルとしており、
すでにドイツのダイムラー社の小型電気自動車スマートカーへ提供することが決まっている。
ただ、明るい話ばかりではない。テスラは実は昨年、破産の危機に見舞われた。
価格10万9000ドルのロードスターの製造のために14万ドルのコストがかかり財政難に陥り、セダンの生産開始を1年以上遅らせた上、デトロイトの事務所を閉じた。
全従業員の4分の1にあたる90人近くを解雇した後、私財7000万ドルを同社に投資してきたイーロン・マスクがCEOに就任した。
マスクは、今年半ばには黒字に転じる見通しと語っている。
モデルSを予約した電気自動車ファンが先払いに応じている模様だが、現在エネルギー省に申請した3億5000万ドルの公的融資の“合否”の返事を待っている状態だ。
業界では、モデルSの製造開始はこの融資が受けられるか否かにかかっていると見られており、
万が一、“否”ともなれば、経営危機に再び陥らないとも限らない。
また、ごく普通の家族カーにしては高い値札のつくモデルSが期待ほどに売れるかどうかは、誰にも予想がつかない。
電気自動車は、日本だけでなく、ヨーロッパからも大手メーカー各社が進出を狙う熾烈な市場だ。
とはいえ、テスラは電気自動車のパイオニアとしての道を突き進むしかない。
すでにロサンゼルスとシリコンバレーにショールームをオープン。今年中にシカゴとロンドンにも進出を計画している。
マスクによると、すでに日本でも個人輸入されたロードスターが数台走っている。日本にも来年進出する計画だ。
ちなみに、マスクは、電子支払い技術ペイパルを共同創業した後、同社をイーベイに売却して巨万の富を得た。
電気自動車や宇宙技術に以前から関心を持ち、テスラに加えて、一般人の宇宙旅行を実現する「スペースX」を創業、同社のCEOにも就いている。
アメリカの電気自動車競争を牽引するのは、実はこうした異才たちだ。
ビッグスリーの凋落にだけ目を奪われていると、米国自動車産業の地殻変動を見逃すことになる。
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米国政府がフォード、日産、テスラへ低利融資…
環境車の開発を支援
米国エネルギー省は23日、フォード、日産、テスラの3社に総額80億ドル(約7600億円)を低利融資すると発表した。
3社はこの資金を元に、環境対応車の開発を促進する。
米国政府の今回の融資は、2007年12月に成立した新エネルギー法に基づくもの。
米政府は総額250億ドル(約2兆4000億円)の予算を計上し、次世代環境技術の開発を行うメーカーを支援すると発表していた。
これに対して、フォード、日産、テスラが融資を申請。ちなみに、トヨタやホンダは申請を見送っており、
経営再建中のGMやクライスラーには、この融資は適用されない。
3社の中ではフォードへの融資額が最多で、59億ドル(約5625億円)。フォードはこの資金を使い、環境車の開発・生産を行う体制を整える。
具体的には、イリノイ、ケンタッキー、ミシガン、ミズーリ、オハイオの各工場で生産ラインを改修。
ハイブリッドや低燃費小型車など、13以上の新型車を生産する。この中には、『フォーカス』『エスケープ』『F-150』が含まれるという。
フォードは2つのトラック工場を小型車用工場に変更する計画。
さらに、直噴エンジン、「エコブースト」ターボ、トランスミッション、ハイブリッドなどの技術開発にも、この資金を投入する。
日産への融資額は16億ドル(約1525億円)。スマーナとテネシーの両工場を、EVとバッテリー生産に対応できる施設に変更する。
日産が米国で発売するEVは、5名が快適に乗れる広さを実現。最新のリチウムイオンバッテリーを搭載し、フル充電で約160kmを走行できる性能を備えるという。
現在、日産は先代『キューブ』をベースにしたEVでテストを実施中だ。
テスラへは4億6500万ドル(約443億円)を融資。2011年に発売予定の4ドアEVスポーツカー、『モデルS』の生産工場をカリフォルニアに建設する。
テスラは2012年、モデルSの生産台数を2万台にする計画だ。
また、テスラはこの資金を利用して、EV向けのバッテリー工場をカリフォルニアに新設。
これは提携したダイムラーのスマート『フォーツーed』などのリチウムイオンバッテリーを生産するための施設で、
2011年に稼動し、2013年に年間3万ユニットの生産を目指している。
オバマ大統領は「今回の融資は、次世代環境車の米国生産をサポートするもの。
新たな雇用を創出すると同時に、新燃費基準に適合する高い技術力を生むと確信している」とコメントしている。
オバマ大統領は5月19日、米国内で販売する乗用車とライトトラック(SUV/ミニバン/ピックアップトラック)に適用する新しいCAFE燃費基準を公表。
2016年までに平均で35.5MPG(約15.1km/リットル)にすることを、各自動車メーカーに求めた。
車種別で見ると、乗用車は現行の27.5MPG(約11.7km/リットル)を39MPG(約16.6km/リットル)へ、ライトトラックは、
現行の24MPG(約10.2km/リットル)を30MPG(約12.7km/リットル)へ引き上げる。
今回の融資は、燃費基準の強化と対をなすもの。いわば、「アメとムチ」的政策だ。
3社は低利融資を利用して、新基準に適合する低燃費車の開発を促進していくことになる。