「アメリカで演奏したい。」アメリカの音楽に憧れ追求してきたものなら誰しもが思うこと。現地のミュージシャンが何を考えどのようなアプローチで音楽するか、自分がこれまでやって来たことは間違っていなかったかは、やはり実際に演奏を共にしてみないと分からない。アメリカでは、クラブで飛び入りという方法も結構可能なようで、以前ニューオーリンズに滞在した際も同行のドラム清水がたまたま入った店で叩かせてもらっているし、他の店ではクラリネットのおじさんが、「ステージに上がって吹かないか。クラリネットか?それともトロンボーン?」とブロック・サインを送ってきた。この手法での演奏参加は、土地柄やバンドそして恐らく担当楽器にもよりそうで不確実性が多い。一緒に演奏する手っ取り早く確実な方法が、クラブで行われるジャム・セッションへの参加である。ここでは、ニューヨークでブルース・セッションに参加した体験を一例に、その方法・雰囲気等をお伝えしたいと思う。
ところで、この「NYCで飛び入り'99」から登場人物が一人増えることとなる。嫁、である。「探求の旅」の一環と称し、実は新婚旅行であったりする。嫁はアメリカ初体験、一週間という短期決戦で楽しめる場所という条件から、ニューヨークに目的地を決定。個人的には、ブルース・セッションへの飛び入りを目論んでの決定でもあった。渡米前、アメリカ在住JIGON KOHJI氏よりwebtunes.comというニューヨークのクラブを網羅したサイトを教えてもらう。とても有益なサイトなので、ニューヨーク訪問を計画している方はぜひご参考に。
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