お・ま・け

ニューヨークへ一直線 が、しかし

前回訪米時はHISで航空券を購入。私の計画上アメリカン航空利用がベストだと踏んだのだが、直行便が無い為シアトルで3時間ほどの待ち合わせの後、国内便でニューヨークへ。アメリカ国内に入ったのが午前10時前だったのに、JFK空港着は日もとっぷり暮れた午後9時頃。と、初っ端からヘロヘロ状態だった経験と短期の新婚旅行であることから安全策を採り(しかもアメリカは好景気なため、特に日本人の場合、大手代理店にホテルの予約を頼まないとダブルブッキングで寝床の確保も困難になるらしい)、JAL指定、ニューヨーク午前着で旅行会社に勤める先輩にお願いした。

我々の乗ったJAL006便であるがアメリカン航空との相乗りだったことも手伝ってか、大陸系アジア人の乗客が大多数であった。これがまた凄い。離陸と同時にシートベルトを外して立ち上がり、どこぞへ行こうとする。勿論乗務員が大声で戒めていたが、そんなこと気にしちゃいない。後ろの席のガキは、私の背もたれに足を押しつけながらテレビ・ゲームに没頭。頻繁にシートを蹴るので落ち着かないったらありゃしない。食事の時間になっても背もたれを戻さないなんて、当たり前。しかもそこら中で大騒ぎ。機内はまるでお座敷列車、である。

快適な空の旅なんてどこへやら。何とか短い睡眠をとって目を覚ました時、私は再び驚かされることとなる。私の席は窓際から2番目。窓側の席は我々の所までが3列、後ろからは2列になるのであるが・・・、背もたれの間からふと後ろを見やると、「ぎゃ、床に人の顔が!!!???」。なんと後ろのガキが、壁と椅子の僅かな隙間に横たわって寝ていたのである。

帰国便もしっかり「お座敷列車」が予約されていたことは、言うまでもない。


現地係員から聞いたNYC情報

今回の我々の旅は、空の便とホテルはセット、あとはフリーの旅であった。JFKからはしっかり現地係員なるものの送迎があり、我々の他に4〜5組が一緒にピック・アップされる。そのマンハッタンへの車中、係員より聞いたニューヨーク情報であるが、危険地帯は1丁目から東と8丁目から西、そして目抜き通り以外のハーレムと夜の中華街(中国系マフィアの抗争に巻き込まれる恐れがあるらしい)とのこと。一般的には未曾有の好景気、マンハッタンの再開発の進展等により、アメリカで最も安全な大都市と呼ばれてはいる。

さて、一緒にピックアップされた面々はそれぞれのホテルへと送り届けられ、係員がチェックインまで面倒を見てくれると言う。で、最初に寄ったホテルが最高級にランクされるウォルドーフ・アストリア。上品そうなお母さんと娘さんの二人組が係員と共にホテルに入っていく。と、係員がなかなか戻ってこない。挙げ句にはお巡りさんが来て、駐禁のキップを切っていく始末。戻ってきた係員の話では、団体客が入った為に予約したはずのツイン・ルームに空きが無くなり、シングルにエクストラ・ベッドを入れた部屋に泊まることとなってしまったらしい。どうやら旅行会社の先輩の話は、フカシではなかったらしい。それにしてもウォルドーフ・アストリア指定で余分なお金を払っているだろうに、シングル・ルームにエクストラ・ベッドとは、何たる扱い。

次は我々の泊まる「Sheraton New York Hotel & Towers」へ。ダブルブックなんて言ったら、嫁と二人暴れてやろうと思っていたが、ここは無事ツインへご案内。これから予約される方は、くれぐれもご注意である。


喰いものの恨みは・・・

滞在初日、8月だというのに雨のせいもあるのか予想外に肌寒かった。私は半袖しか持ってきていなかったし、嫁に至ってはタンクトップばかり。ニューヨークの夏は暑いと予想していたのであるが・・・。

夜になると一層寒さが身にしみるので服屋を探しがてら夕食へ。結局ホテル周辺には良い店がなかったため、ハードロック・カフェのスーバニア・ショップへ。ところが細身の我々にはなかなか合う服が無く今日の所は諦める。そこから飯屋を探してまた歩くのも寒そうなので、情けないがそのまま隣のハードロック・カフェへ。

私はこれまでニューヨークの飯には信頼を置いていた。と言うのも、十数年前西海岸から東海岸までグレイハウンドで回った際、飯が美味かったのはニューオーリンズとここだけだった原体験があるからだ。ところが、その幻想がこのハードロック・カフェで喰ったラザニヤから音を立てて崩れ去っていくことになる。その不味さたるや表現のしようもない。嫁の頼んだペンネはそこそこ喰えたので、私の見立てが間違ってたと言われればそれまでだが・・・。写真は、メニューを持って勝ち誇った笑みを浮かべている嫁、である。

この旅の前半は、結構「地球の歩き方」等のガイドブックを参考に飯屋を探した。美味いと評判で「NYCでラーメンを食べるならここ」と色々な本で紹介されている「めんちゃんこ亭」にも行ったが、私の口には合わなかったようだ。私は豚骨ラーメンを注文。嫁の話では、一口ごとに無口になり最後はテーブルをひっくり返すんじゃないかというほど不機嫌になっていたらしい。嫁は「めんちゃんこ」とかいう味噌仕立てのオリジナル麺を喰ってたが、ちょっともらった限りではそれも美味く感じなかった(林家木久蔵プロデュースの醤油ラーメン、なんてのもあった)。チェーン展開している店だが美味い、と書いてあった某ピザ屋も入ったが、やはり駄目。店の作りに惹かれて入ったメキシコ料理屋もハズレ気味だったので、私の判断の甘さも指摘されるのだが・・・。人の意見は意見として、自分の目と鼻で店を選ぶ(脂増しバンドのバンマス伊藤は、店構えと匂いだけで美味いラーメン屋が分かるという)のがよろしいようで。

晩飯には恵まれなかった私であるが、朝食(ブランチ!?)には比較的恵まれたのであった。



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