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- ニューネッシー【new nessie】 #3
ニュージーランドのクライストチャ―チ沖で日本のトロール船瑞洋丸(2455t)が1977年、4月25日午前11時に吊り上げた正体不明の未確認生物の遺骸。名前の由来はニュージーのニューと、ネッシーの合体かと思われる。
網にかかった当初、まるで甲羅の取れた亀のようでした。しかし、ワイヤを使ってクレーンで引き上げたところ、それは見当違いでした。かなり腐敗しており,死語一ヶ月ほど経っているようで強烈な腐敗臭だったそうです。その姿はプレシオサウルスなど、化石で見慣れた「首長竜」の形をしていました。小さい頭、長い首、太い胴体、ヒレ状の足が前後に2つずつ。ヒレの先端にはヒゲ状物質がたくさん,全長10m、首の長さ1.5m、尾は2mほど、重量は2tほど。船長の田中昭さんは「得体の知れないものを置いておくと、腐敗臭が魚に移ってしまうのでは?」と懸念し、その怪物は海中に放棄し、持ち帰ることはなかったそうです。
その後持ち帰られたヒゲの一部を解析したところ、「ウバザメ」の組織と一致したため、ニューネッシーの正体はウバザメの腐乱死体であるという見解で、当時大騒ぎをした一連の騒動は落ち着いたという。しかしながら証言の中に疑問の残る点もあります。
「魚類には全然似てない。サメとは違い後ろに一対のヒレがあったし、首や尾の骨も正方形のブロック状だった。腐敗臭もサメとは違った!」とウバザメの特徴と異なる部分があったそうだ。
子供の頃図書館でこの写真を見たとき興奮して、離れて本を見ていた母親に大声でにじりよって叱られたという個人的エピソードがあります。写真が伝えるリアリティというのは文章の100万倍はあるな、と痛感します。言葉で何度となく説明したとしてもこの写真を見せること以上に効果を発することはおそらくないでしょう。巷では「なぜ持ち帰らなかった?」とか「証言にウソがあるのでは?」などと批判的意見があるのですが、こんなに想像力をかき立てられる資料はそうそうないもんです。モウソウ的には『よくぞスバラシイ写真を撮ってくれた』と表彰したいもんであります。
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