AVANT-GARDE



artist : THE CONTORTIONS
title : 『 BUY 』  THE CONTORTIONS 『 BUY 』
comment : ジェイムズ・ブラウンを敬愛するあまり“ジェイムズ・ホワイト”を名乗り、そして“ザ・ゴッド・ファーザー・オヴ・ノー・ウェイヴ”とまで言われたジェイムズ・チャンス率いるコントーションズの音楽性を端的に表現するならば、“パンク×ファンク×フリー・ジャズ”。そしてそれら全てをひっくるめた上で、極上の R & R ともいえる。しかし、ロックという枠だけに留めるのも何か窮屈な気がする。
'03/08/20記

artist : FRED FRITH
title : 『 GRAVITY 』  FRED FRITH 『 GRAVITY 』
comment : ヘンリー・カウ、アート・ベアーズ、マサカ、スケルトン・クルーといった先鋭的なグループを渡り歩き、国境という壁を身軽に飛び越えて活動するアヴァンギャルド・ギタリストが作り上げた、まるで異国の地でサーカスを見ているかのような摩訶不思議な作品。民族的な面と前衛的な面を併せ持つ本作だが、カッチリと作り込まれたそのサウンドは、ポップとさえいえるもの。風変わりな音楽が好きな人はもちろん、マビュゼズあたりの音が好きな人にもオススメしたい。マーサ&ザ・ヴァンデラスの「DANCING IN THE STREET」のカヴァーもあり。
'03/10/07記

artist : SAKATA akira 【坂田 明】
title : 『 20人格 』  SAKATA akira 【坂田 明】 『 20人格 』
comment : 今やすっかり、一般の人々には“ミジンコに詳しいオジさん”として知られるようになってしまった坂田明が、時にタモリ譲り(?)のハナモゲラ・スキャットで爆発したり、時に悲哀を背負った様々な男達を演じたりする、フリー・ジャズをも越えた(?)バカボン・ジャズ。支離滅裂な言葉としてのコラージュが、聴き手の思考回路を混沌と失笑の渦へ引きずり込む。彼がシャウトするハナモゲラ語は、意外なサンプリング・ネタの宝庫かもしれない。
'03/10/13記

artist : VINCENT GALLO
title : 『 WHEN 』  VINCENT GALLO 『 WHEN 』
comment : キング・クリムゾンの「MOONCHILD」のような幻想的な曲調に、チェット・ベイカーを更に繊細にしたようなヴォーカルが絡む、奇跡の一枚。曲調や歌の良さもさることながら、楽器そのものの音色の良さもまた絶品。アルバム全体に充溢する寂寥感は聴く者の胸をかきむしる。
'03/08/28記

artist : YANN TOMITA 【ヤン富田】
title : 『 MUSIC FOR ASTRO AGE 』  YANN TOMITA 【ヤン富田】 『 MUSIC FOR ASTRO AGE 』
comment : 現代音楽、電子音楽、ジャズ、レゲエ、ヒップ・ホップ、エキゾチック・ミュージック等、様々な音楽が交錯し、未来の宇宙的な世界を我々の前に立ち現せる。しかし、その未来は我々が以前からちょっとだけどこかで思い描いたことのあるような、何となく懐かしい未来のようでもある。いくつもの曲でスティール・パンがフィーチャーされていて、その方面が好きな人には見過ごせないアルバム。子供心に返って耳を澄ませば、むしろ気軽に楽しめる。
'03/08/20記

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