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| artist : THE CONTORTIONS |
| title : 『 BUY 』 |
| release : 1979年 |
| label : ZE RECORDS |
| tracks ( cd ) : （1）DESIGNED TO KILL （2）MY INFATUATION （3）I DON'T WANT TO BE HAPPY （4）ANESTHETIC （5）CONTORT YOURSELF （6）THROW ME AWAY （7）ROVING EYE （8）TWICE REMOVED （9）BEDROOM ATHLETE |
| tracks ( analog ) : side A...（1）〜（5） / side B...（6）〜（9） |
| members : JAMES CHANCE，vocals，alto sax，keyboards ； JODY HARRIS，guitar ； PAT PLACE，slide guitar ； DAVID HOFSTRA，bass ； DON CHRISTENSEN，drums． |
| produced, arranged, mixed by JAMES CHANCE． |
| related website : 『 JAMESCHANCE.NET 』（ジェイムズ・チャンスの公式サイト） |
| “ロックという枠だけに留めるのも何か窮屈な気がする”ということで、アヴァン-ギャルドに括った本作。人間の本能の奥底から迸り出る破壊的で解放的なパワーは、理屈を飛び越えて否が応でも聴き手を興奮の坩堝に放り込む。 |
| （1）DESIGNED TO KILL ▲tracks |
| 隙間の多いギターのカッティング、ちょっと変わったベース・ライン、屈折したリズム・パターンを淡々と繰り返すドラム、ひん曲がったようなサックス。このイントロでノックアウトされてしまう（1）。リズム・パターンはファンクなのだが、カラカラ＆カサカサに乾燥しきった様は、“糸の引かない納豆”とでも言ったらよいだろうか。ファンクではあるがファンキーではないのだ。 |
| （2）MY INFATUATION ▲tracks |
| ダムダムとしたドラムに、グネグネとしたスライド・ギター、ヘナヘナしたサックスが絡む（2）。スライド・ギターといっても、ブルージーなモノを期待されては困る。言葉を喋っているような感じがするモノ。 |
| （3）I DON'T WANT TO BE HAPPY ▲tracks |
| 横山ホット・ブラザーズのノコギリ芸“お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か”の“ア〜ホ〜か”の部分のようなスライド・ギターがやけに気になる（3）。しかし、ドラムのパターンは速めのディスコ。この曲で加わったオルガンの音の外し方がアホらしくていい。“幸せになんかなりたくないゼ”というタイトルだが、ある意味、既に幸せではないのか？ |
| （4）ANESTHETIC ▲tracks |
| 不気味な8分の12拍子、ダーケスト R & B （？）な（4）。怪奇特撮映画のサウンドトラックに使えそうなタイプの曲。“麻酔薬”というタイトルのようにジワジワと痺れてきそうだ。 |
| （5）CONTORT YOURSELF ▲tracks |
| 文字通りひん曲がったようなタイトル曲（5）。ヒタヒタと素早く忍び寄るように始まり、徐々に暴れだしていく。スライド・ギターの“ジュワ〜ン”とした破壊力が凄い。途中ジェイムズ・ブラウンがやっている“ワン・タイム！ ジャン！” “トゥー・タイムス！ ジャン！ ジャン！”．．．というヤツを極めてノイジーにやっている。なお、この曲はジェイムズ・ホワイト＆ザ・ブラックス名義で出した 『 OFF WHITE 』 でも演奏している。 |
| （6）THROW ME AWAY ▲tracks |
| 直線的に、そして虚無的に空間を引き裂いていく、“かまいたち”のような（6）。ルースターズ他が参加したサウンドトラック 『 爆裂都市 （バースト・シティー） 』 の「キックス」（演奏は1984という混合バンド）という曲は、この曲のリズムの一部を R & R にしたような感じがする。 |
| （7）ROVING EYE ▲tracks |
| ミドル・テンポで、本作の中では一番ファンキーと言えそうな（7）。ギターのカッティングが剃刀のよう。途中でテンポ・アップ、オルガンも出てきたりして、また元のテンポへ。“キョロキョロ”とした感じがとても出ている。最後のジェイムズ・チャンスの絶叫が凄い。 |
| （8）TWICE REMOVED ▲tracks |
| ジャジーな（8）。左チャンネルのギターがガサガサだ。ちょっとラウンジ・リザーヅっぽくもあるが、こちらの方が乾燥度と“俺”度が高い感じがする。 |
| （9）BEDROOM ATHLETE ▲tracks |
| 混乱したようにグルグルとした出だしから一変、フリーキーなサックスが悲鳴をあげるラストの（9）。左のカッティング・ギターと右のスライド・ギターの掛け合いに、ファンクの燃えカスが残っている、カサカサ・ファンク。最後はイントロのパターンを繰り返しながらグルグルと上り詰めていく。 |
| それにしても、ジェイムズ・チャンスのシャウトはカッコいい。彼の声はバウハウスのピーター・マーフィーとR. ストーンズのミック・ジャガーとテレヴィジョンのトム・ヴァーレインを混ぜたような声だ。 |
| 因みに、コントーションズのオリジナル・メンバーには後にレックとフリクションを結成するチコ・ヒゲ（drums）が在籍していた。 |
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