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FMナイトストリート 1990.12.20 クリスマスソング特集 Part1

  
 風邪ひいたみたい(笑)。メリー・クリスマス!ちょっと早いか。でもメリークリスマスです。ということで今日は「ディスカバー日本ロック」と「ナゲッツを探せ!」アメリカと日本のロックですね。このあたりのクリスマスの中から選曲をして、用意してあります。本当についさっき、5分くらい前まで選曲をバタバタやっててね、やっと決まりました。まあそんなにたくさんかけられないね。全部で20曲かからないからね。だからかからない曲もありますが、それはまあ、しょうがないということで、また来年のクリスマスに、来年もやってるかなー?この番組。足かけってやつで、足かけもう6年ぐらいになりますがね。ということで、Beat Goes On!


ディスカバー日本ロック クリスマススペシャル!

♪高中正義「サンタが街にやってくる」

いつものテーマ曲、寺内タケシ先生に代わってですね、’80年代の寺内タケシと言われていますけどね。高中正義の「サンタが街にやってくる」が今日のテーマですけどね。さて、「ディスカバー日本ロック」いつも珍しい日本のロックのナンバーをセレクションしてお届けしておりますが、ん〜、なんか似たような世界があると思いますけどね、寺内タケシとね。今日は結構いろんなジャンル、パンクあり、ポップありと、いろんなのが揃っております。

それではまずこれから景気づけにいきましょうかね。まずはパンクでいってみましょう。ちょっと最近影が薄いかな?コブラに押されて。

♪ラフィン・ノーズ「ホワイト・クリスマス」

’86年の作品、ラフィン・ノーズの「ホワイト・クリスマス」でしたが、なんか途中で「アラキ、アラキ」と言ってましたけどね。荒木君を呼んでたのでしょうかね?面白い作品でしたね。

さて、続いては、リクエストが来てますが、

「FMナイトストリート」

読めねえな、こりゃ、

「プュア・ミュージック」

ですね。お、これはどこだ、高松だね。高松南の消印、○○町の、○○○○ひでよし君からもらいました。

「ちょとマニアックな曲もかけるというので、興奮しています」

ん〜、

「大滝詠一氏が作曲、歌は山下達郎の、題はわかりませんが、(クリスマス音頭)をリクエストします。」

あれっ?これって山下達郎が歌ってたっけ?違うだろう、そりゃ無理だよレコード会社が違うからね。これはありえないよね。あ、なるほど、大滝詠一ってのは知ってるんだけど、歌を聴いたことがなくて、ぱっと聴いた時に、あっ、これはきっと山下達郎が歌ってると勝手に思ったんじゃないかな?さすが讃岐うどんの特産地から来ましたね。

「もしかすると(レッツ・オンド・アゲン)に入っている曲かもしれない。大滝詠一氏の弟子である銀次さんぐらいしか知らない」

あ、結構知ってるな、この人は。ん〜、よくわからない、謎を秘めていますがね。それじゃあいきましょうかね、まあ最近はもう、本当今年なんかクリスマス音頭のラッシュでしょう。もう誰でもかれでもクリスマス音頭歌ってますよね。なんかでもみんなクリスマス音頭の背景には、不純なものを感じるなー。出せば売れるっていうふうな雰囲気でね。なんかTMNの「Merry Christmas For The People」ていう、「For The People」ていうのは一体何なんだろうね、人民のために歌ってるのか、よくわかりませんけがね。この大滝詠一さんのはですね、そういった魂胆はまるっきりないですよ。大滝さんの個人的な趣味だけのために歌われておりますね。’78年の作品です。

♪大滝詠一「クリスマス音頭」

♪トニー谷「クリスマス・アイアム・橇(ソリ)」

大滝詠一、これはすばらしい作品ですね。後半のほうになんか普段ならボツになるコーラスのテイクが使われてましたよね。「わかんないよ」なんてね、この辺大滝さん得意ですよね。大滝さんのレコーディングに行くとね、油断しちゃいけないんですよ。「あっ、失敗した」とか、「あっ、わかんないよ」とか言うと、そのまま残ってて、レコードにされちゃうんですよね。とんでもない人ですけどね。クリスマス音頭でした。

さて、続いてもうなんか曲続きといってもいいくらいにスムーズにつながってたのが、トニー谷、1953年の作品、なんと今から37年前の作品ですね。古さを感じさせません。「サンタクロース・アイアム・橇」なんでこれがロックかって?いや、でも今の日本のロックと同じでしょう。「アイムノーマネー」とかですね、「トゥー・マッチ・ハングリー・ボーイ」とかですね、妙な日本語と英語がこう混ざっているところなんか全くこれは日本のロックのですね、「ウォンチュー」とか出てきましたね、最近のロックにもね。笑ってしまいますが、もうこれは元祖といってもいいでしょう。日本のロックはトニー谷から始まったといっても過言でも、華厳の滝でもありませんが。さて続いてどんどんと行きたいと思いますね。楽しいクリスマスですね。あ、リクエストがありましたね。えーと、リクエストはこちらです。岡山市、「100mしかない岡山の街」、「半径100mくらいしかないんじゃないか」と言ったらですね、なんとですね、

「東京ドームくらいはあります」

という、なんかよくわかりませんが、お返事が来ました。○○○○ひさこさんからですね。どうもありがとう。

さて、続いてどんどんいきたいと思いますがね、ま、さっきも話したけど、今年は本当にクリスマスの曲が多くなってきてですね、各アーティストがみんなそれぞれクリスマスを意識して、曲をなんか、8月ぐらいから作り始めて、10月ぐらいにレコーディングして、11月に発売してというだいたいローテーションを組み始めていますがね。これはまだそういった雰囲気がなかったころの曲で、ARB、結構なかなかすごいよこれはね。’80年の作品ですね。

♪ARB「ブラック・クリスマス」

♪ザ・ムーンライダース「銀紙の星飾り」

はい、ARBに続いてかかったのはザ・ムーンライダースの1983年、これは「We Wish You A Merry Christmas」という、アルファから発売されたオムニバスアルバムの中から「銀紙の星飾り」をお届けしました。リクエストを頂いております。○○○市のふじさん、リクエスト第4希望ですね。かかりました。そしてもう一人は、OCEAN CHILDさんからもリクエストを頂きました、どうもありがとう。はい、目下のところですね、日本のアーティストのクリスマスソングでは私はこれが一番好きですね。非常にこう、あの日本的なクリスマスっていう感じがするんですよね。さっき大滝さんの歌の中には「から揚げ食って」っていうのがありましたけどね。やっぱ所詮ほら、キリスト教的習慣のない、一部のキリスト教徒の人は別として、日本人は無宗教ですから、ほとんどね。冠婚葬祭だけが宗教がからんでくるという、普段は宗教ないですから。そういう人たちにとってはから揚げ食ったり、友達と大騒ぎしたりとか、恋人同士で食事したりとか、その程度なんですよ、クリスマスってのはね。本当に仏頂法というかね、都合のいいときだけ押入れの中から引っ張り出してくる、その程度のもんなんですよ。クリスマスってものはね。そういう雰囲気がするんですよ、このムーンライダースってのはね。友達のパーティというかね、高校とか中学とか、そう、誕生会っていう感じかな、そんな感じがしてなかなかいいんですが、ヘリクツこくなって言うの、すいません(笑)えー、それではですねー。

「あー、今年のクリスマスはどうやって過ごそうかなと考えているふじさんであった。遊びに行きたくても金欠だし、家でボーっとしているのもつまらないし、街を歩くと石を投げたくなるような肩を寄せ合うカップルがうようよ。おまえら、そんなことして楽しいのかって!」

うん、あいつらは結構楽しいんだよ。結構なっ(笑)んー、予定のない人にとってクリスマスは楽しくないんだよ。ましてやね、本当に年々思うんだけど、もうこのごろのクリスマスはお金が無いとね、面白くないね、本当に、そういうふうになってきてますがね。はい、ということでま、こういった楽しいクリスマスじゃない人は、ぜひ、今晩、4時ぐらいまでこれを聴いてですね、楽しんでくださいね。

さて、続いてはですね、これもなかなかクリスマスの、数ある中では名曲ではないかと思いますね。1986年、これはシングルとしても大ヒットしておりますね。

♪KUWATA BAND「Merry Chistmas In Summer」

「さて、もうすぐやってくるクリスマスにちなんで、銀次さんの曲をよろしくお願いします」

というふうにリクエストをもらいました、広島県○○市の○○○ゆきさんからのリクエストですね。

♪伊藤銀次「フェアウェル・ブルー・クリスマス」

はい、このあとまだあるんだよ、この曲は。えっ?短くなっちゃうの?あ、ほんと?そういうのあるの?あ、ずるいよね、ポリスター。あ、すいませんでした。こちらの業務連絡をしてしまいましたけどもね(笑)。今一瞬びっくりしたでしょ?ねえ。音が消えちゃってどうも申し訳ありませんでした。すべてスティーヴが悪いんです(笑)。いや、なんかね、原因不明ということでね、ひょっとしたらジョン・レノンでも来てたんじゃないかってみんなでびっくりしてましたけどね。本当に申し訳ありませんでした。ということで今、本当は昔出た、’83年のバージョンではちゃんとエンディングに「Merry Christmas & Happy New Year」という僕の声が入っているんですが、再発されているポリスターからの最近の伊藤銀次のベストみたいなのでは、これは削られているというね、冷たいもんですね、レコード会社も変わってしまえば。

さて、ここで、ディスカバー日本ロック、もうあと2曲になってしまいました。ここでうんとレアなやつを2曲いってみたいと思います。村松邦男、もう現在はレコード出していませんね、ほとんどアレンジャーとして活躍していますが、元シュガーベイブ。彼が’84年に出した、これはシングルのみということで、今はもう手に入りません。「クリスマス・ロック」という曲ね。
これなかなかB級ポップロックでいいんだこれが。そしてもう一曲はもう解散してしまった、ホッピーなんかがいたPINKの「クリスマス・イリュージョン」これも手に入らないのかな?ねえ?レアなやつ2曲続けてどうぞ。

♪村松邦男「クリスマス・ロック」

♪PINK「クリスマス・イリュージョン」


さて代わっては「ナゲッツを探せ!クリスマススペシャル!」

♪ザ・ベンチャーズ「スレー・ライド」

はい、盛り上がってきましたね、ザ・ベンチャーズの「スレー・ライド」ですね。いつもはこのコーナーは、ザ・ナッズを使っておりますが、今日はクリスマスムードも盛り上がっているという感じで、ザ・ベンチャーズでいっています。

さて、どんどんいきたいと思います。まずはこれ’87年、アメリカのクリスマスソングですが、「クリスマス・エイド」の中からです。

♪ジョン・クーガー・メレーンキャンプ「ママがサンタにキッスした」

♪ザ・ビーチボーイズ「リトル・セイント・ニック」

はい、「ママがサンタにキッスした」に続いてかかったのは、ザ・ビーチボーイズ、1964年の「クリスマス・アルバム」の中からオープニングを飾るナンバー「リトル・セイント・ニック」でした。まっ、クリスマスソング、本当にこうやって、順番に並べてみると、和洋どちらもなかなかみんないい曲ばかりですね〜。ほんとに。選曲がいいのかな?

さて、続いては、これは今年たくさん出たクリスマスアルバムの中では、IRSというロック専門レーベルというかね、ポリスのドラマーの、ステュワート・コーポランドの兄貴、マイク・コーポランドの作った会社、IRSレーベルのアーティストたちがクリスマスソングを取り上げている「ジャスト・イン・タイム・フォー・クリスマス」というアルバムの中から、話題のロックグループ、例のレッド・ツェッペリンをレゲエで演るドレッド・ツェッペリンのナンバーをお届けしたいんですが、このタイトルがかわいいんですよ。「オール・アイ・ウォント・フォー・クリスマス・イズ・マイ・トゥー・フロント・ティース」つまり、「クリスマスに私は、抜けちゃった前歯2本がほしい」というね、子供の乳歯が抜けちゃったんですよね。その2本の歯を、サンタさんにほしいと言うね、このかわいいナンバーをプレスリーそっくりの歌い方でいきたいと思いますけどね。今年の作品です。

♪ドレッド・ツェッペリン「オール・アイ・ウォント・フォー・クリスマス・イズ・マイ・トゥー・フロント・ティース」

本当に大バカ者ですよね、こいつらね。ア〜〜って、まっ、でもこの辺サービス精神旺盛ですよね。みんな望んでるからって必ずこれ入れたり、最後はプレスリーの「ビバ・ラスベガス」が入っていたりとかですね、いや〜、なかなかドレッド・ツェッペリンはおかしいですね。長続きするんでしょうか?

さて、最後、この「ナゲッツを探せ!」。結構ですね、リクエストが少なかったので短めにやってますが、ま、もう一曲あるんですがね。スティーヴがぜひこの曲をかけたいということでね、お届けしたいと思いますね。ザ・バンド。なかなかこの、FM界の若年寄と言われているだけあってですね、こんな泥臭いナンバーを選びやがってこの!(笑)20代なんだよこれ、本当にすごいよね。どこで知ってきたんでしょうかね、こんな曲をね。僕が教えたわけではありません、はい。彼はずっとこういう、僕よりも泥臭いナンバー好きですからね。REMなんか好きなんだ結構ね。ということでザ・バンド、でもやっぱりいい曲です。’77年の「アイランド」というアルバムの中からです。

♪ザ・バンド「今宵はクリスマス」

はい、もう最後になってしまいましたね。最後はザ・フーターズのこれは「アコースティック・クリスマス」というオムニバスの中からですね、お届けします。

♪ザ・フーターズ「サイレント・ナイト」

ということで、もうこれは実は後枠なんですけどね、お届けしてしましたけど、このままですね、この放送面はずっと続いてこの後、次の時間帯は「ロック・キングダム」、それから「ソウル・キャラバン」と、いずれもクリスマススペシャルをお届けしますが、残念ながら、ここで一部のFM局をお聴きの方とはお別れなんだな、これがな。くやしいですよね、このあとのキンクスだとか、ポーグスだとかね、ナット・キング・コールだとかフレディ・ジャクソンとかロネッツとか、いっぱいあるんですがね。まあ、しょうがないですよね。大人の世界の約束ってのはこう、そんなことないかっ、できれば来年はですね、このあとの時間帯も聴きたいですね。ちょっとおたより読みましょうかね。岡山市、ソロモン・グランディさんはですね、

「テレビで数日前にフィギュアスケートを見てたら、ソ連の男子シングルの人が使ってた曲で、なんか聴いたことあるなーと思ったら(ツイスト・アゲイン)という曲だった。(レッツ・オンド・アゲン)と似てるなと思った」

これは大ボケですねしかしね。これは逆ですよ。「レッツ・ツイスト・アゲイン」ていうのがオリジナルなんですよね。まあ、でも、しょうがないですよね。どっかの有線の人たちが山下達郎の新曲の懇談会みたいなときに、「山下さんのサウンドは、角松敏生さんのサウンドの真似みたいですね」といったヤツがいるっていうね。でも、達郎先生はもう人間ができていたというか、怒らなかったそうですね。いや、すごいなと思いましたけどね。くれぐれも発言には気をつけましょうね、皆さんね。はい、ということでじゃあ、時間まで、この「サイレント・ナイト」を聴いて、いい気分になってちょ。



FMナイトストリート 1990.12.20 クリスマスソング特集 Part2 

 
3時からお聴きの皆さん、こんばんは伊藤銀次です。ちょと風邪ひいてしまいました。今変な風邪がはやってるみたいで、なんか杉くんも風邪ひいたそうで。えー、関口くんも風邪ひいたそうで、もうほんとにね、皆さんも気をつけてくださいね。まっ、クリスマスとかお正月になるとこういうインフルエンザとか風邪とかが流行ってきますね。さて、今日はロック・キングダムとソウル・キャラバン。つまり、イギリスのロックンロール、ポップス、それと、ソウル、リズム&ブルースですね。そういったもののクリスマススペシャルをお届けしたいと思いますので、たっぷりと最後まで楽しんでくださいね。彼女と一緒の人も、ひとりの人も、受験生の皆さん、楽しんで聴いてちょうだい。Beat Goes On!


ロックキングダム クリスマススペシャル!

♪マイク・オールドフィールド「In Dulci Jubilo」

おいおい、「山羊座の魂」じゃないぞこれは。(笑)びっくりしたよ。初めて聴いたんだよ私は。マイク・オールドフィールドの作品になりますがね。これはなんと、似てますね。これは本当に他人のソラニですよ。めっそうもない。本当に。ここからいただいたなんていうことはないです、はい。ということで、いつもはこのコーナー、ロックキングダムの入り口は、キンクスを使っておりますがね、今日はやっぱりクリスマスソングということで、マイク・オールドフィールドから始まりました。さて、全部で結構これかかりますかね、あんまりおしゃべりしてるとかかんなくなるかもしれないけどね。

まずは、やっぱしロック・キングダムにぴったりの男ですね。元、ザ・ムーヴのリーダーでありました、ロイ・ウッドの作品からいきたいと思います。もうこれはすっかりお馴染みになりましたね。前はレアなナンバーだったんですが、もうだいだいどこの放送局でもかかっております。

♪ロイ・ウッド「I Wish It Could Be Christmas Everyday」

はい、ロイ・ウッド・ウィズ・ウィザードの名義になっていますけど、「I Wish It Could Be Chistmas Everyday」でした。これは1973年の作品ですね。本当にフィル・スペクターサウンドをあくまでもコピーしているというかね、雰囲気をかもしだしているのは、まあ、世界でも、大滝詠一と、このロイ・ウッドくらいしかいないでしょうね、はい。クリスマスレコードといえばここではかかりませんがね、ソウルキャラバンでかかりますが、やっぱりロック界で普遍となっているのは、フィル、スペクターサウンドっていうのは結構定番になっていますね。ブルース・スプリングスティーンなんかもね、フィル・スペクターサウンドのクリスマスソングを持ってきて、使ってたりしますけどね。

さて、どんどんいきたいと思いますけど、これは僕にとっては非常に、この番組を通じでですね、僕が前にXTCの特集をやったときに、どうしてもこれだけ手に入らなくて、○○○市のふじさんに送ってもらって、すっかり私は好きなクリスマスレコードになってしまいましたね。XTCの別名義、ザ・スリーワイズメンで、「Thanks For Christmas」

♪ザ・スリー・ワイズメン「Thanks For Christmas」

♪キンクス「ファーザー・クリスマス」

はい、スリー・ワイズメンのあとにかかったのはキンクス、1977年の作品「ファーザー・クリスマス」でした。まあ、キンクスといえば、いつもこのロック・キングダムのテーマ曲「ビクトリア」でかかってましたけどね。これもなかなか珍しい作品でですね、CD化はされていないですよね。目下のところ。非常に珍しい作品、これはスティーヴの所有でありますがね。

さて、リクエスト、というか、ハッピー・バースデイがきていますが、T-レックス・ガールの○○○○あきこさん、熊本市ですね。

「こんばんは。期末テストが金曜日から始まりますが、ひらきなおって手紙を書いております」

もうだいぶ前ですよねこれは。ひと月くらい前かな。11月30日から始まった、どうだったんでしょう、結果は。

「お元気ですか、私は風邪気味です。今回お手紙をしたのは、12月15日をもってセブンティーンになります。どうかハッピーバースデイを、クリスマスがロンリーな私に言ってやってください、お願いします」

OK。♪ハッピーバースデイトゥユー ハッピーバースデイトゥユー ハッピーバースデイディアあきこさん ハッピーバースデイトゥユー♪ はい、お誕生日おめでとう、17歳、ということでね。

「最近、ギターでT-レックスしています」

ということですね。

「まだ耳コピーができない、スコアにかじりついています」

んー、T-レックスをスコアを見ながらやるっていうのはなかなかすごいものがありますが、

「しかし残念ながらまだバンドを組んでいません。みんな全くT-レックスを知らないんです。マーク・ボランが現役バリバリの時に私たち生まれたんだし、まあ、しょうがないか。知っている人も趣味ではないとそっぽを向かれます。んー、悲しい。別にT-レックスだけじゃなくていいんですよね、何でもいいんです、最初は。とにかく私にギターを弾かせてくれるスペースを与えて欲しいんです」

僕もそうだったな。最初はな、好きなものなかなか出来なかったな。ビートルズとかストーンズやりたかったけど、しょうがなく妥協してベンチャーズやってましたよ。(笑)

「まだ下手ですけどひとりで練習してちゃ、いつまでたっても上手くならないと思うんです」

んー、まあね。

「雑誌とか楽器屋の掲示とか、あんまりしたくないんですよ。どうしたらいいメンバーと出会えるでしょうか、教えてください」

んー、まあ、いいメンバーと出会うためにはですね、いいメンバーも、良くないメンバーも、いろんな人たちと会ったほうがいいんですよね。結構だからあんまりこう、物おじしないでいろんな人に、音さえ出せればいいかぐらいの感じで、いろんな人でやってくといいですよ。僕なんか最初、バンド4つやってましたからね(笑)。深いバンドもいたし、浅いバンドもあったけどね。そうやっているうちに、いろんな人と会うんですよね。「こんなやつがいるけど、そいつとやってみたら?」という紹介があったりするので、とにかくどんどんいろいろね、人に会うことを怖がらずにね、やってみるのがいいかもしれないですよ。そうするとどんどん、広がっていきますよね。それでまた、新しい人と会うと、そいつがやたら上手かったりしてね、そいつとやるためには相当練習しないとやれないなんていうのが一つ励みになったりもしますよね。

それじゃ、リクエストは別に来ていないのですが、ギターがんばっているT-レックスガールさんに、今日はクリスマスということで、T-レックスもクリスマスの曲やってるんだよね。それをじゃあプレゼントしようかな。

♪T-レックス「クリスマス・バップ」


はい、T-レックスガールさんいかがでしたか。珍しい作品ですよ。T-レックスの「クリスマス・バップ」でした。スティーヴ・ローレンスという人の曲に似てましたけどね。

さて、続いてはですね、これは私が結構最近、ここ何年かで一番好きなクリスマスソングです。なんかですね、こう、お父さんが、子供たちにひさびさに会いに、クリスマスに帰ってくるというね、あれでしょうね、きっと、ほら、単身赴任かなんかしててですね、クリスマスにやっと休暇をとってですね、クリスマスプレゼントを車の後ろにいっぱい乗っけてですね、会いに帰ってくるという感じがするんですよ。このクリス・レアの声が。いかにもこのオン・ザ・ビーチと定評のある、あのクリス・レアの、あったかい太いお父さんの声という感じで、1988年、クリス、レアの

♪クリス・レア「Driving Home For Chistmas」

なかなかいいですよね、これ。クリス・レア、1988年の作品、「Driving Home For Chistmas」でした。これ、別テイクがあってですね、なんか評判が良かったんで、シングルに作り直したという感じがあります。

さてですね、最後になります、ロック・キングダム。いろいろまだたくさん曲ありますけどね、やっぱり、限られた時間でかけるのはなかなか難しかったですね。最後は、これが意外とクリスマスソングというのを知らない人が多いんじゃないかと思いますけど、実はこれはクリスマスソングなんですね。クリスマスといっても、いつもこんな幸せなものばかりではなくて、ある時代にはですね、例えば非常に貧乏な時代の時にクリスマスを迎えなきゃいけないこともあって、その、貧乏な境遇の中で知り合った、彼と彼女の歌なんですこれ、実は。それを非常に上手く演じてますけど、いい味だしてるのがカースティ・マッコールでしょうね。1987年の作品、イギリスでは2位までいってますね。

♪ザ・ポーグス「フェアリーテール・オブ・ニューヨーク」


ソウル・キャラバン クリスマススペシャル!

♪ブック・ア・ティーアンドエムジーズ「ジングル・ベル」

○○○あやこさん起きてますかー?(笑)ソウル・キャラバンのクリスマスのリクエスト、皆無でした。ハッハッハッ。ということで、いつもはここでジェームス・ブラウンのテーマで始めますけど、今日は、ブック・ア・ティーアンドエムジーズの「ジングル・ベル」、おしゃれでしょ。4つのコーナー全部ちゃんとね、インストでやってますからね。○○○さん、起きてますかー。今日はですね、わりと、ソウル・キャラバンですが、○○○さん好みのですね、バラードものというか、歌ものですねー。結構気に入っていただけると思うんですが、どうでしょうか。さて、(笑)ひとりのために放送しちゃ怒られるっていうの、違いますね。皆さん、代表者として言ってるんです。

さて、目黒区の八雲、○○○○てるこさんからリクエストを頂きましたけどね。

「こんばんは、銀ちゃ〜ん。わたし小夏よ」

こういうの好きだなー。

「ではなくて、ハッピー・バースデイ&メリー・クリスマス」

あっ、そうだ、忘れてた。クリスマスは僕の誕生日ですよ。ね。ということで、○○○○てるこさん以外にもたくさん、プレゼントやら頂きました。どうもありがとうございました、気をつかっていただきまして。ちなみにこの、オルゴールなんか入っていまして、♪サンタクロース・イズ・カミング・トゥ・タウン♪ということで、○○○○てるこさんのリクエストは、僕も大好きな曲、この番組で紹介してずいぶん問い合わせなんかもありました。1957年のボビー・ヘルムスの曲で、「ジングルベル・ロック」

♪ボビー・ヘルムス「ジングルベル・ロック」


あ〜、いいなー、やっぱり、クリスマスの本道というかですね、ミドル・オブ・ザ・ロードでしょう、これはね。クリスマスとはこうあるべきだと。やっぱり、良き時代というかね、フィフティーズの、良き時代のものだったんでしょうね。だんだん様変わりしていって、「ドゥー・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」なんていうね、非常にアパルトヘイトなんかがからんできたりしてますけどね。でも、「ドゥー・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」なんて、よく考えるとなんか、大きなお世話っていう気がしますよね。「彼らはクリスマスを知っているだろうか?」って、そんなの、なんかこう非常に、インカ帝国を滅ぼした白人たちの勝手な言い分のような気もしますけどね。僕はどうも、ああいう発想っていうのは、東洋人としては反発を感じますけどね。さて、あんまりバカなこと言ってられませんが、

さっきちょっと紹介するの忘れてごめんね。コーナーがまたがってしまいましたが、さっきのロック・キングダムの時に、ザ・ポーグスの「フェアリーテール・オブ・ニューヨーク」にリクエストが来ていました。○○○市のふじさんでした。紹介が遅れてごめん。リクエストの第5希望、すごいね。2つも採用されて、良かったですね。

さて、続いてはですね、やっぱりもう、どんどんとムーディーにいってみたいと思いますね。もう時間も遅くなっています。寝ようが、聴こうが、もう勝手ですが、なるべくだったらうたた寝しながらですね、いい感じにひたって下さいね。なんかお酒でもちょろっと飲みながらね。フレディ・ジャクソン、’89年の作品です。

♪フレディ・ジャクソン「クリスマス・フォーエヴァー」

♪RUN・D・M・C「クリスマス・イン・ホリーズ」


これは’87年、「クリスマス・エイド」というオムニバスの中に含まれている、RUN・D・M・Cの「クリスマス・イン・ホリーズ」でした。はい、どんどんといきたいと思いますがね、ここでですね、ちょっと紹介しておきましょうかね。秦野市の○○○○ゆかりさんはなんか、

「友達の、○○○よりこさんの坊や、ゆうさく君が、11月27日に産まれた」

ということですね。帝王切開で大変だったそうですね。これは大変でしょう、男には分からないけどもね。まあ、そこで、リクエストとは違いますが、ここでこのクリスマスソングを、ゆうさく君に捧げましょうかね。ちょっと前になっちゃたけどね。続いてかかる曲はですね、これはまっ、クリスマスソングたくさんありますね、ホワイト・クリスマスとか、スタンダードなものです。いろんな人が歌ってますが、やっぱりこれ一番いいかな。この人の声はやっぱりなんか、シルキーというか、いいですよ。あったかい気分になってください。

♪ナット・キング・コール「クリスマス・ソング」


ジェットストリーム、違うっつうの(笑)。ナット・キング・コール「クリスマス・ソング」でした。ローカルなギャグ(笑)

さてですね、ここでお誕生日のお願いがきているので、年内に処理しとかないとね、大変ですね、これは。

「銀次さん、こんばんは」

というふうにお便りをくれたのは、埼玉県○○郡の○○○じゅんこちゃん、14歳ですね。

「12月9日は、○○○みわこちゃん、私の大親友の誕生日です。高校がはなればなれになってしまう私たちのためにも」

あ、はなればなれになっちゃうのか、それはつらいね、結構ね。

「ハッピー・バースデイを歌ってください」

遅くなったから聴いてるかなー?聴いてるとうれしいな。いくぜ。♪ハッピーバースデイトゥーユー ハッピーバースデイトゥユー ハッピーバースデイディアみわこちゃん ハッピーバースデイトゥユー♪ね、はなればなれになっちゃうんですね。このころの親友とかって、本当に親友なんだよね。高校離れても、ずっとお友達でいるといいよね。どうもありがとう、またリクエストとかちょうだいね。

さてもうひとりは、島原市の○○○いずみさんですが、

「12月8日は、わが弟の、かつお君の17回目の誕生日です。なんだかよく分からない少年ですが」

姉さんに言われちゃしょうがないな、これ。

「兄弟姉妹の中では、一番私に性格が似ているのであまり悪くは言えない」

ん?何人兄弟だ?

「それに近頃では時々一緒にライヴとか行って、まるで若いツバメを連れたオネエしているので、それはまた楽しいかなって」

これはなかなか、いいものがあるな〜。こういう2人が来てるとね、周りの人が「どういう関係なのかしらね」と噂したりするんだよね。

「外では出来ない音楽の話とかも、家庭内で出来るし。そういえば、先日、某レコード大賞にフリッパーズ・ギターが出てたので、テレビの前で弟と2人、大爆笑でした」

あ、これ、見てなかったんだけどなんか、おかしかったらしいよね。たまとか出たやつでね。なんかあの、生なんでうろたえてたらしいですよね。放送の関係の人がね。さて、それでは、ハッピーバースデイ、いきたいと思います。♪ハッピーバースデイトゥユー ハッピーバースデイトゥユー ハッピーバースデイディアかつお君 ハッピーバースデイトゥユー♪はい、かつお君、17回目の誕生日おめでとう。姉さんを大切にしろよ。それじゃあですね、今のかつお君と、みわこちゃんの誕生日を祝って、この曲をプレゼントしちゃおうかな。ザ、ロネッツで「I Saw Mommy KIssing Santa Claus」

♪ザ・ロネッツ「I Saw Mommy Kissing Santa Claus」

さて、もう2時間にわたって、ずっとクリスマスの曲ばかり、オンパレードでかけてきましたけど、次で最後になってしまいますね。まっ、クリスマスっていうのはもともと「Christ」と書いてあるように、キリストの誕生日を祝ったものですね。だからまあ、仏教徒とか、全く関係ないわけですが、でも今後世界がいろいろどんどん垣根がとれていって、クリスマスっていうのはきっと最後には、宗教的なものじゃなくて、何か、1年のうちで1日、いろんな争いだとか、そういうことを無しにして、人のことを思ってみるとか、そういうふうな形で残っていくのが一番クリスマスとしてはいいんじゃないかという気がしますよね。あといつか、何十年、もし地球がまだあったとしたら、50年くらいたったらクリスマスっていうのはなんかそんなふうな形で残っててですね、そしてみんながそういう争いとがないような国が来るといいなーと言って、最後は締めたりしちゃったりなんかしてね。照れちゃったりなんかしてね(笑)。

ということで、一番最後の曲はですね、「メリー・クリスマス・フロム・モータウン」という、モータウンレコードのクリスマスレコードがあるんですね。しかもこれはカバーとか、そういうのじゃなくて、モータウンでしか聴けないクリスマスソング、それで最後を締めたいと思います。1989年のアルバムの中から、

♪ジョニー・ギル「クリスマスに愛を贈ろう」

はい、結構最後は、感動的なエンディングでしたね。なんか字幕が出てきてましたね、この横にね(笑)。スタッフの名前がダーッとね。や〜、結構、今回は選曲、なかなかイケてたんじゃないかという気がしますけどね。スタジオの中では、ずっとクリスマスツリーがついてたりしてね、結構盛り上がってきてますけど。あともうクリスマスまで4日くらいだよね。この放送を聴いてくれているいろんな場所の人たち、みんなどんなクリスマスを過ごしているでしょうかねー?都会のクリスマスと、田舎といっちゃいけないかっ、田舎だな。田舎のクリスマスではずいぶん違うと思いますけどもね。来年のことを言うと鬼が笑いますけど、クリスマスのいろんな感想なんかあったら、送ってきて下さいね。そしてクリスマスのお便り、どうも本当ありがとう。その中にも、スティーヴとのコーナーが面白かったので、来年もぜひやめないでくださいなんていうお便りがありましたけど、来年、なんか作って、やろうかなと思っておりますがね。本当に、あと、1週になってしまいました。また来週も聴いてくださいね。スティーヴが出てくるかどうかはちょっと分かりませんがね、ハハハ。ということで、あと1週ですけども、今年もがんばりますので、みんなも風邪ひかないで、また来週ぜひ、お付き合いしてちょうだいね。それじゃあ皆さん、本当に、良いクリスマスをね。バイバイ!


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