FANTASIA



artist : LOVE
title : 『 FOREVER CHANGES 』  LOVE 『 FOREVER CHANGES 』
comment : 基本的にはアコースティック・ギターを主体としたフォーク・ロックでありながらも、ホーンやストリングスのアレンジに A & M レーベルの影響が出ていたり、唐突にサイケデリックなギターが入り込んできたりと、“当時の音楽シーンのトレンドを巧みに取り入れただけの音楽”とも取れる反面、“雑多な音楽をミックスした非常に個性的な魅力に溢れた音楽”とも取れる、何とも評価の難しいアルバム。アズテック・カメラを始めとするネオ・アコースティック〜ニュー・ウェイヴの連中にも影響を与え、今なお様々なジャンルのリスナーによって聴き継がれているところを見ると、やはり前者的な部分は多分に含みつつも、最終的には絶妙なセンスによって後者に転がったという感じだろうか。
'03/08/20記

artist : NICO
title : 『 CHELSEA GIRL 』  NICO 『 CHELSEA GIRL 』
comment : ヴェルヴェット・アンダーグラウンドでは1stアルバムで3曲しか歌わせてもらえなかったニコの、素人性剥き出しだけどアンニュイなヴォーカルが全体を支配するソロ・アルバム第1弾。繊細さ、気高さ、優雅さといった明るく清らかな雰囲気と、寂しさ、悲しさ、危うさといった暗く憂鬱な雰囲気が入り混じった世界を、ストリングス、フルート、そしてシンプルなギターが巧みに表現し、“室内楽フォーク”ともいえそうな一種独特な魅力を放っている。それはタイトル・チューンともいえる「CHELSEA GIRLS」(アルバム・タイトルでは“S”がない)で特に顕著。
'03/11/07記、'06/05/24修正

artist : T.REX
title : 『 T.REX 』  T.REX 『 T.REX 』
comment : 次作として控えているのが世紀の名盤 『 ELECTRIC WARRIOR 【電気の武者】 』 であるせいか、中々目立ちにくい本作。しかし、“T”に略する前のパーカッションをフィーチャーした“摩訶不思議フォーク路線”と、“T”に略して本格的にエレキ・ギターを導入した後の“グラム・ロック路線”の中間に位置する本作は、“T”前のフォーキーな曲調を残しつつも、“T”後のポップな R & R や、民族的なパーカッションを加えたようなとてもグルーヴィーな R & R を展開していて興味深い。
'03/08/20記

artist : JUDEE SILL
title : 『 JUDEE SILL 』  JUDEE SILL 『 JUDEE SILL 』
comment : カントリー&フォークのアメリカンなテイストと、優雅なストリングス&素朴な管楽器のヨーロッパなテイストが同居した、幻想的感覚溢れる隠れた名盤。“アメリカン・ミュージックは現実的でドライなところがちょっと嫌だな”という人や、“ヨーロッパの音楽は暗くて寂しいから肌に合わない”という人には格好の作品。両方の音楽の良い所を兼ね備えた“暖かな孤独感”をご堪能あれ。彼女はアイルランド系の両親のもとに生まれたアメリカのシンガー/ソングライター。
'03/12/07記

artist : GEORGE HARRISON
title : 『 WONDERWALL MUSIC 【不思議の壁】』  GEORGE HARRISON 『 WONDERWALL MUSIC 【不思議の壁】』
comment : ジョージ・ハリスンの、ビートルズのメンバーの、そしてアップル・レーベルのファースト・アルバムとして知られる、サウンドトラック盤。ジョージがアルバムを追うごとに深めてきたインド音楽の集大成でありながらも、いいアクセントのように西洋音楽の小品を挟みこんでいる。リンゴ・スターやエリック・クラプトン(変名で)も参加。また、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「ALL TOMORROW'S PARTY」にちょっと似ている曲もあったりする。
'03/09/01/記

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