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: 基本的にはアコースティック・ギターを主体としたフォーク・ロックでありながらも、ホーンやストリングスのアレンジに
A & M レーベルの影響が出ていたり、唐突にサイケデリックなギターが入り込んできたりと、“当時の音楽シーンのトレンドを巧みに取り入れただけの音楽”とも取れる反面、“雑多な音楽をミックスした非常に個性的な魅力に溢れた音楽”とも取れる、何とも評価の難しいアルバム。アズテック・カメラを始めとするネオ・アコースティック〜ニュー・ウェイヴの連中にも影響を与え、今なお様々なジャンルのリスナーによって聴き継がれているところを見ると、やはり前者的な部分は多分に含みつつも、最終的には絶妙なセンスによって後者に転がったという感じだろうか。 |