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9月6日 Bridlington, England - Spa Royal Hall

Spa Royal Hallは屋根の丸い建物でした。海沿いにある会場で何時間も待つのはやや寒かったですが、あれよあれよという間に会場、そしたら当然ダッシュ、警備員さんが居るところではニコやかに強歩してやり過ごす。そしてまたまた最前列ゲットです。
いつものようにジョブライアスを何周も聴き、そしてモリッシーコールが始まり、エルヴィス・オマージュ電飾(勝手に命名)が灯り、モリッシー登場。
この瞬間、くぁーーーーーーーっと熱くなります、何度経験してもこれは緊張します。しかも病み付きになりそうだ。

"I LIKE YOU"だったと思います。ファンが大声で歌い、モリッシーはなんだかもじもじして嬉しそうにマイクをスタンドに置きました。
個人的には、ファンが歌ってもモリッシーに歌って欲しかったけど、なんだかファンの声に満足したのか、その後この曲が終わるまでモリッシーは「THANK YOU」連発で歌わなかった。少し照れていたと思います。

中盤、気が付くとHがステージにあがって、そしてモリッシーに跪いてなにやらポーズを取ってました、そして警備員につれていかれてしまいました。会場大ウケ、モリッシーも笑ってました。
あとからHにどうやって登ったのか聞くと、ステージサイドの警備が手薄だったので登れたそうな。すげー……。その後、二匹目のどじょうのように青年が登ってゆきましたが追っかけっこみたいになって引きずりおろされてました。

さて、モリッシーが着替えようとする時、ボタンに手がかかると、きゃーーーーーーーーーーーーーーーっ、っと黄色い悲鳴が聞こえます。ほんと、まさに黄色い悲鳴、女子です、女の子のファンが騒いでいるのです。
なんだかスミス時代にはあり得なかった光景のような、ボーイではなくかわいい女の子がモリッシーに完全参っている、モリッシーモテモテ。モリッシーが若い女の子にモテモテ……うそ……でも嘘じゃない。
やっぱり中年の色気なのか、そういうわたしも思わず喜んでしまいますが、ここで締まりないデブがでてきたら冷めますが(目も覚める)大丈夫、脱ぐと案外、太ってません。……なんか柔道の選手みたいです。決してボクサーではなく、柔道家かプロレスラーです。なんとなくわかりますよね?

曲の間にもすごいモリッシー・コール、MCんときは客としゃべったり和やかな雰囲気でしたが何故か知らない間に客が強烈になり(横広がりの会場がいけないのか?)、知ってる人が次々とはじき出されてました。押さえられるのはいいんですが、途中から後ろの男の両手にホールドされてしまい身動きとれずゲロが出そう(汚くてすみません)。その男も興奮してて叫んでて全然人のこと気が付いてない。
はじきだされた場合、運が良ければモリッシーと握手できる、だからどうせ抜けるんならモリッシーがこっちくるのを見計らってわたしも抜けようと思ったんだけど、「出してくれ!」と言ってるのに警備員ったら聞こえない様子、ようやく気が付いてだされた時、あいにくモリッシーはわたしと反対側にいました。
うあーーーー、決死の覚悟がーー……ステージに登ろうとしたので警備員が来てそのまま小わきを抱えられ、サイドに連れていかれました。柵の中で下ろされたのでまた走ってステージの方へ戻ろうとしたのですが、とても歯が立たない大男にまたつかまりました、暴れてもかなう相手じゃない。「モリッシー、モリッシー、モリッシー!!」と叫んだのですがラウダーなスピーカーの近くでしかもモリッシーは反対側でこっちを向いてない、なので当然気付いてももらえず、「遠くから来たのにひどい!!」と少々警備員と口論に……なにバカやってんだろ、わたし……まるでガキだ。見られればそれで幸せだったのに、しかも手までまさぐってもらったくせにその上何がしたいってんだ、賤しいな。
あとから聞いた話、Vも同じ状況だったらしいです(しかし彼女は次公演のニューカッスルで登ってキスしたそうです。警備員も少なくてステージも近かったらしい。良かったなぁ、本当に)。
ついに柵の外に出されサイドから後ろにいく時、モリッシーは"I Know It's Gonna Happen Someday"を歌っていました。それを遠目に見ているとなんだか急に悲しくなる。
その後、ステージ後方からゆっくりモリッシーを見ました。空いてるスペースで踊ってる人や、一人で跳んでる人、ぼうっと見ている人、前列とは正反対に落ち着いた客が居ました。
最前列ていうのは異世界だ……わたしはなんだか気が抜けたようにぼうっと見てました。



左、神父カラーを加えるモリ。右、いつものモリ

帰り、Vのホテルのバーでピザを食べて、HUGしてKISSしてみんなと別れました。
わたしは今日が最後だから……「あーあ、終わっちまった」ってのと、充実感でいっぱいで一体この気持ちはどうすればいいのか……。
タクシーのおじさんにモリッシーの事を話しました。いつもなら自分の好きなものを面と向かって話すのは照れくさいんだけど英語だからか、今日の気分なのか、かなり熱く語ってしまいました。
ともかく、歌ってるモリッシーが好きです。本当に大好きだ、やっぱり歌ってる時が一番いい、誰がなんと言おうとカッコいいしハンサムだと思う。

モリッシーが歌い続けてくれて本当に良かった、と思います。モリッシーが音楽をやっていて、今も歌い続けているということは本当に意味のあることだと思います。
わたしはモリッシーの声を聞くと、否定的な言葉すらまるで、あらゆるポジティヴな言葉よりもよりポジティヴに聞こえて、一般的には奇麗ではないような言葉すら、とても美しい言葉であると錯覚してしまいます。あの声は言葉そのものの持つ意味を覆してしまうと感じます。
だけど錯覚じゃなくて、自分がリアルにそう感じるならそれが現実で、誰がなんと言おうと、モリッシーはわたしにとってポジティヴな存在で、誰よりも輝いてる一番星で、これから何回チャンスがあるのかわからないけど、モリッシーが歌ってるところ、わたしはそれを見られるなら、できるだけ多く見たい、そんなふうに思いました。


終わり




また日本に来てね


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