Bazooka!! vol.7


延ばし延ばしになっていたBazooka!! vol.7ですが、やっと発行のめどが付きそうです。おまたせしました。今号の内容は、バズコックスストーリー第5弾といつもの様にメーリング・リストからの抜粋、「本物はどれだ?」状態になっていた「Time's Up」の本当の歌詞、ピート・シェリーの「ホモサピエン」再発日本盤を記念して以前付いていた英文ライナーの「I Spy Pete Shelley」を和訳したものを掲載しています。


index

バズコックス・ストーリー vol.5

メーリング・リストより


ホモサピエン日本盤発売中!!

ピート・シェリーの「ホモサピエン」の再発日本盤が出ると聞いて、第一声は「はぁ?」だった。いったい何故この時期にピート・シェリーのソロを出すんだ???悩んでみたものの、そこはバズコックスで人生狂った私としては買わない訳がなく、何枚目かになる「ホモサピエン」をとりあえず買ってみた。
中味は聞き覚えのあるピート・シェリー・ソロには間違いがない。そりゃそうか…。
しかし、ライナーを書いているのが私の大好きで尊敬するライター小野島氏ではないかっ!!
この人の文章で泣いた事もある私は、今回のライナーでは笑ってしまった。
「ダサい」
この言葉を私は1度として口にした事はなかった。考えられる様な冷静な判断力がないのだ。
バズコックスに対してもピート・シェリーに対しても冷静な大人の判断が出来ないでいる私には、こういったライナーは一生書けないだろう。
ファンの目にさらされる文章を書くというのは並み大抵のプレッシャーではない。しかし、雑誌その他のライターは「おまんまの糧」としか思えない程の文章でしかない。その文章からは到底愛など感じられるはずが無く、資料のなぞり返しや間違った情報、想像でしかない事などを文章にして金を取る詐欺の様な状況が広がっている訳で、特にバズコックスに対して異常な程愛情をそそいで来た私は憤慨する事もある。
しかし、彼は違う。行間、字間からあふれる愛がある。そういう文章を私も書きたい。
ところで現在バズコックスは悲しい事にばらばらと言う表現が当てはまってしまう様な状態にある。スティーブ・ディグルはソロ活動を再開、トニー・バーバーとフィル・バーカーは課外活動に夢中だし、ピート・シェリーは何をしているやら…。
「ホモサピオン」のライナーの中で小野島氏が指摘した様にピート・シェリー・ソロはもろにバズコックスを引きずった作品が並んでいる。私がピート・ソロを好きな理由もそこにある。
しかし、これはミュージシャンにとってはいい状態とは言えないのではないだろうか。いくら心機一転、イメージチェンジを計ったつもりでも聞いているファンが変わらなければ求められるモノも同じ…。もしかしたらピート・シェリーのソロ活動を阻止してしまったのは、その「ダサさ」ではなく、そこに「バズコックス」を求めてしまったファンの方にあるのではないかとちょっと反省しつつ、やっぱり相変わらずバズコックスとピート・シェリー・ソロを同じローテーションで聞いている大人気ない私がいる。        1998/04/21 kartz


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