microWAVE XT : Oscillator

[概要]
オシレータ部は2基構成で、サブオシレータは無し。オシレータ1側にFM、オシレータ2側にハードシンクがある。
ウェーブテーブルは両オシレータ共用で、スタートポイントのみ波形ごとに独立して設定できる。

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パネル上にオクターブ(±4oct.)・デチューン(±1/4音)・セミトーン(±1oct.)の調節つまみをちゃんと2基分搭載しているところは真面目で好印象。
特にオクターブシフトがつまみ式っていうのは個人的に高得点。フレーズ流しながらグリグリいじるとすっごく楽しい!

その他にオシレータ1にはFMアマウント、もう一方にはオシレータシンクボタンが付いていて、パネル上からいつでも変調出来るようになっている。

オクターブつまみをグリグリ
ノコギリ波とスクエア波によるFM
ノコギリ波によるオシレータシンク

そしてオシレータつまみの右に控えているのがこのシンセ最大のポイント、ウェーブテーブル部である。中央にあるのがウェーブテーブルの選択つまみで、その右側にはテーブル内のどの波形を使うか選ぶつまみ(startwave)が2基分付いている。

ここでテーブル内の波形を選ぼうと張り切って音を切り替えてみるとどうだろう?まるで初期のカシオトーンよろしく「ピー」とか「プー」とか「ガー」といった感じのぺらい発振音しか鳴らないではないか!「おいてめえ金返せっ!!」

だけどここで早まってヤフオクなんかに流してしまってはダメ。確かに素のウェーブはどうしようもなくアレだけど、オシレータ2をオクターブ下に敷いてそれぞれのスタートウェーブをLFOで揺らしてやるだけであら不思議!
一気にめくるめく官能のウェーブテーブルワールドが花開くのであった!

LFOによるシンプルなスタートウェーブ変調

初めてこのスイープサウンドを体験したときにはかなり感動した。今まで出会った楽器の中でこんなに劇的でダイナミックで目の粗い音色変化は一度も聴いた事が無かった。
逆にこういうみょうちくりんな音しかでないのが難点でもあるけど、フィルターや各種変調の時間的変化をうまくブレンドしていくと、たまにびっくりするようなかっこいい音が出る瞬間がある。もっと精進せねば。

ちなみにスタートウェーブの下にあるEnv. Amountつまみは、後述のウェーブエンベロープでスタートウェーブをダイレクトに変調するためのもの。
LFOとは違って発音ごとに規則的な音色変化を生み出したいときに使うんだけど、個人的にはキーオン毎に違ったうねりを出したいからLFOを使うことが多いかな。

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